22/02/18
貧乏夫婦のお金に共通するヤバイ10のポイント
夫婦共働きなのに、「いつもお金がない」「貯金が全くできない」とぼやいてはいませんか?今回は、なぜかいつも貧乏な夫婦にありがちなヤバイポイントを10個紹介します。この機会に、お金に対する考え方やお金の使い方について見直して、お金持ち夫婦を目指しましょう。
夫婦でお金に関するルールを決めていなければヤバイ!
共働き夫婦の場合、財布を別にしていることも多いはず。たとえ財布を別にするにしても、共同生活のためのお金が発生しますから、夫婦間でお金のルールを決めておくことが大切です。
●貧乏夫婦のお金に共通するヤバイポイント(1):目標を決めて貯蓄していない
結婚したら、子供の教育費、住宅購入の頭金、老後の生活資金など、まとまった金額のお金が必要になる場面があります。こうしたライフプラン実現のためのお金は、計画的に貯金しておかなければ用意できません。しかし、将来のための貯金ができていないのが貧乏夫婦の特徴。そもそも、貧乏夫婦はライフプランが明確になっておらず、貯金のルールも決めていないことがあります。これでは当然お金も貯まりません。
2人の将来のために必要なお金は、2人で協力して貯めるものです。まずは自分たちがこの先どんな人生を歩みたいかを話し合いましょう。ライフプランが明確になれば、いくらお金が必要なのかの目安がわかります。必要な金額を2人で協力して貯めるにはどのような方法がよいかを考え、貯金のルールを決めておきましょう。理想の未来を具体的にイメージできれば、貯金のモチベーションも上がります。
●貧乏夫婦のお金に共通するヤバイポイント(2):生活費の分担があいまい
夫婦で生活費の分担をはっきり決めないまま、何となくやり過ごしていませんか?たとえば、いつの間にか日常の買い物は妻、口座引き落とし分は夫という無言のルールができていることもあると思います。このような場合、最初のうちは良くても、途中から不公平感を感じてしまいがちです。自分が損していると思えば、自分が働いたお金はできるだけ生活費に回したくないという気持ちになることも。生活費の分担があいまいだと、自分は節約しているのに相手は浪費しているように見えて、不信感が募ることもあります。
共働きで財布を別にする場合でも、生活費の支払いをどのように分担するかは、きちんとルールを決めておきましょう。お互いが毎月共有口座に一定額を入金し、そこから生活費を出す方法なら、不公平感は感じにくくなります。ただし、一度決めたルールが絶対というわけではありません。転職や育休取得などで給料が下がることもあります。不満が大きくならないよう、ルールの見直しも定期的に行いましょう。
●貧乏夫婦のお金に共通するヤバイポイント(3):お金の管理を一方に任せきり
妻が夫の給料も含めてお金を管理し、夫には小遣いを渡している(もしくはその逆)という家庭も多いでしょう。夫婦のお金を一括して管理すれば、不公平感は感じにくいかもしれません。一方で、お金を管理していない側が生活費に対して無頓着になってしまうという難点があります。管理する側がしっかりしていなければ、あまりお金が貯まらないかもしれません。
生活費の管理は一方に任せきりにしないように注意しましょう。管理の負担が大きくならないよう、期間を決めて交代で管理する方法もあります。どちらかが生活費をまとめて管理する場合でも、家計簿アプリを共有し、常に双方が家計の状況を把握できるようにするとよいでしょう。自分だけに家計を任されていると、やりくりに困っても相談しにくくなるものです。お金のことは夫婦で一緒に考えることを意識しましょう。
●貧乏夫婦のお金に共通するヤバイポイント(4):お金について話し合う機会を持たない
「普段は仲良くやっているけれど、お金の話をすればケンカになる」という夫婦は珍しくありません。波風が立たないようにお金の話題を避けていると、お金のことで困ったときにも相手に相談できなくなってしまいます。相手が内緒で借金するようなことがあれば、貧乏になるだけでなく、相手に対する不信感も芽生えます。また、たとえ財布を別にしている夫婦でも、相手が相談もなしに大きな買い物をすると、納得がいかないことが多いでしょう。
夫婦のお金のルールとして、定期的に話し合いをすることは欠かせません。たとえば、月1回(例:毎月月末)や週1回(例:毎週日曜日)など、夫婦でミーティングする日を決めておいてはいかがでしょうか?どうしても時間がとれない場合、もしくは直接話をしにくい場合には、ノートを作って伝えたいことを書いておく方法もあります。一人で不安や不満をため込むことのないよう、話し合いができる時間、方法を確保しておきましょう。
節約している「つもり」が危険。お得を追い求めるだけでは貧乏に!
節約は、無駄遣いをやめて貯金を増やすためにするもの。節約しているつもりが逆に無駄遣いになっていないかを見直してみましょう。
●貧乏夫婦のお金に共通するヤバイポイント(5):レジャーや外食でストレスを解消しようとする
「なかなかお金が貯まらない」という夫婦は、レジャーや外食にお金を使い過ぎている傾向があります。旅行に行くときもつい贅沢なプランを選んでしまったり、疲れたらすぐに外食してしまったり。仕事が忙しくて残業手当が増えたとしても、ストレス発散のためのレジャーや外食が増えるようでは、手元にお金は残りません。
とはいえ、ストレスをためないようにするのはなかなか難しいでしょう。何がストレス解消になるかは人それぞれですが、貧乏夫婦になりたくなければ、なるべくお金をかけないストレス解消法を見つけることが大事です。新型コロナによる自粛期間中に、家でできる趣味や娯楽を発見した人も多いはず。今後もそういった楽しみを忘れないようにしましょう。
●貧乏夫婦のお金に共通するヤバイポイント(6):まとめ買いで得した気になっている
ストック可能な日用品などが安くなっていると、まとめ買いしたくなりますよね。忙しい共働き夫婦はなかなか買い物する時間がないので、「次に来たときには安くないかもしれない」と、余計なものまで買い過ぎていることがあります。しかしそれが、貧乏夫婦となる原因になってしまうのです。
時間がないけれど安く買い物したいなら、店舗で衝動買いするよりも、ネットショップやネットスーパーの利用がおすすめ。インターネットなら他のお店とも比較しやすいので、同じものでも安く売っているお店を選んで買えます。必要なものはなるべく1回の買い物にまとめるようにすれば、送料も無料になってお得です。
●貧乏夫婦のお金に共通するヤバイポイント(7):ポイントやクーポンのために無駄な買い物をしている
今やどこで買い物してもポイントが貯まる時代。「ポイント〇倍デー」などにつられて、つい買い物し過ぎていないでしょうか?貯めたポイント分得したような気になりますが、無駄な買い物をしてポイントを貯めているようなら本末転倒です。また、ポイントには通常、有効期限があります。有効期限内にポイントを使うために、現金を追加して余計な買い物をしてしまうなんてことも。同様に、クーポンや割引券があるからと、無駄な買い物をしている人もいるでしょう。
買い物の目的は、ポイントを貯めることやクーポンを使うことではありません。ポイントやクーポンも、結局はお店の側が得する仕組みなのです。もちろん、同じ買い物をするなら、ポイントが貯まるお店やクーポンが使えるお店を選ぶといいのは確か。くれぐれも、ポイントやクーポンを基準に買い物するかどうかを決めないようにしましょう。
お金の使い方は間違っていない?生活の中の無駄を見直そう
貧乏夫婦は、お金を使う必要のないところにお金を使っていることがあります。お金を使うべきところ、使わなくてもいいところを明確にし、無駄な出費をなくしましょう。
●貧乏夫婦のお金に共通するヤバイポイント(8):見栄っ張りで他人軸な消費をしている
貧乏夫婦は見栄っ張りなお金の使い方をしています。たとえば、自分を良くみせようと無理してブランド品を購入したり、さほど乗る機会がないのにローンを組んでまで高い車を購入したり。自分たちに必要かどうかという自分軸でなく、「みんなが持っているから」という他人軸でお金を使っていることもあります。
お金を使うところと使わないところをはっきりさせておかないと、どんどん貧乏になります。貧乏夫婦から脱出するために、自分たちはどんなことにお金を使いたいのかを落ち着いて考えましょう。お金を使うときには、自分たちにふさわしいものか、必要なものかを考える習慣をつけることが大切です。
●貧乏夫婦のお金に共通するヤバイポイント(9):無駄な年会費や手数料を払っている
貧乏夫婦は気付かないうちに必要のないお金を払っていることがあります。使っていないクレジットカードの年会費や、ほとんど行っていないスポーツクラブの月会費を払っているなら、お金を捨てているようなもの。読まない雑誌の定期購読や利用していないサブスクリプションサービスなども同様です。また、ATM手数料や振込手数料などは、1回あたりは数百円でも何回も重なると結構な金額を払うことになります。無駄な手数料を払わなくてすむ方法を考えましょう。
まずは、家計簿をつけて1か月の支出を洗い出し、必要のないところにお金を払っていないか確認してみることが大切です。ほとんど使っていないサービスは、解約することも検討しましょう。キャッシュレス決済をメインにすれば、現金の出し入れのためにATM手数料を発生させずにすむほか、ポイントも貯まって一石二鳥です。
●貧乏夫婦のお金に共通するヤバイポイント(10):リボ払いや分割払いを使ってしまう
「欲しいものがあるけれど値段が高い」というときに便利に感じるのが、クレジットカードのリボ払いや分割払い。しかし、買い物するときにリボ払いや分割払いにする習慣がついてしまうと、貧乏夫婦まっしぐらです。たとえば、20万円の買い物をして年15%の手数料率で月5000円ずつリボ払いすると、支払いが終わるまでに3年4か月程度かかり、支払う手数料額の合計は約5万円となります(※元金定額払いの場合)。20万円の買い物のために、5万円という大きな手数料を払っていることを認識しましょう。
貧乏夫婦にならないためには、欲しい物は先にお金を用意してから買う習慣をつけるのがいちばん。でも、急に家電が壊れたり、冠婚葬祭などで急な出費が発生したりすることもあるでしょう。老後資金や子供の教育資金など長期的に置いておく貯金とは別に、急な出費の際にすぐに引き出しができる余裕資金も用意しておくのがおすすめです。
お金に好かれる夫婦になろう!
貧乏夫婦に共通している上記のようなヤバイポイントに、心当たりはありませんか?
お金は大切に使ってくれる人のところに集まってきます。お金と仲良くするには、お金をきちんと管理し、目的を明確にして使うことが大切です。夫婦で一緒にお金に向き合って、お金に好かれる夫婦になりましょう。
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森本 由紀 ファイナンシャルプランナー(AFP)・行政書士・離婚カウンセラー
Yurako Office(行政書士ゆらこ事務所)代表。法律事務所でパラリーガルとして経験を積んだ後、2012年に独立。メイン業務の離婚カウンセリングでは、自らの離婚・シングルマザー経験を活かし、離婚してもお金に困らないマインド作りや生活設計のアドバイスに力を入れている。
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