21/05/14
LINEポケットマネー、メルペイスマート払い…気軽に使うのは絶対ダメ!貧乏沼への入り口
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最近、気軽にお金を借りることができるサービスが増えています。しかし、サービス名からはわからないものの、実態はリボ払いというサービスも。安易に始めると、貧乏から抜け出せなくなってしまいます。今回は、そうしたサービスの概要と、リボ払いの返済額がどのくらいになるかを紹介します。
リボ払いの返済額はどのくらい?
リボ払いは、「リボルビング払い」を略した呼び名。リボ払いは、商品やサービスの購入に対して、毎月の返済金額が一定になる支払い方法です。
例えば、「月に1万円ずつ」と決めておけば、支払残高にかかわらず自身で設定した金額でカードの引き落としが行われます(定額方式の場合。支払残高によって支払額が変動する「残高スライド方式」もあります)。そのため、高額な買い物をした場合などでも、無理なくカードの返済ができるように感じます。
しかし、リボ払いは月々のカード返済の際に手数料が上乗せされます。
リボ払いの一般的な手数料率は実質年利15.0%です(ただし、使っているカードの種類によっては、設定されている年利が上下する場合があります)。
例えば、リボ払いで20万円利用し、返済は月々2万円ずつ(手数料率年15.0%)で設定した場合、返済総額は22万1322円になります。手数料だけで2万1322円も余計にかかることになるのです。同様の条件で、返済を月々1万円ずつにすると返済総額は23万1576円と、さらに多くなってしまいます。
月々の支払いが2万円、1万円などと一定に設定されることで、家計の管理はしやすいように思います。しかし、リボ払いは、各月の利用残高に対して手数料が計算されるため、月々の返済を少なくし、返済期間が長くなればなるほど、手数料が割高になってしまうのです。割高な手数料のため、最終的な返済総額は一括で支払った場合よりも大きくなります。
リボ払いの手数料について、仕組みを知らずに便利というだけで利用し続けていると、高い手数料を支払い続けることになり、どんどんお金が貯まらなくなってしまいます。この仕組みを絶対に忘れないようにしましょう。
リボ払いと気づかないリボ払いがある?
リボ払いでは手数料が高く、お金が貯まらないということを知っていれば、自らリボ払いを使おうとはしないでしょう。しかし、中には一見しただけではリボ払いとわからないようなサービスもあります。
●LINEポケットマネー
子供からお年寄りまで、多くの方が利用しているコミュニケーションアプリ「LINE」。このLINEが2019年からスタートした事業がLINEポケットマネーです。
LINEポケットマネーは、スマホでお金の借り入れから手続き、返済までが簡単にできるサービスです。お金を借りる申し込みをするとLINE Payにお金が送金されます。24時間365日、いつでも申し込みが可能です。
借りられる金額(最大300万円)や金利(実質年率3〜18%)は、LINE上での行動データを元に算出された「LINEスコア」をもとに審査のうえ決定します。年齢が満20歳~満66歳未満であること、安定した収入があること、LINE Payを導入していることなどが審査の条件となっているようです。
2020年5月の段階で利用者数は20万人を突破。また2020年8月時点の調査では20代の利用者が30%、30代が27%と、若年層に支持されていることがうかがえます。さらに、2021年2月時点で貸付実行額は200億円を突破しています。
LINEポケットマネーの返済方式は「残高スライド元利定額リボルビング方式」と記載されています。つまり、リボ払いなのです。LINEポケットマネーでは毎月決まった金額を自動返済していきますが、この間にも利用残高に応じて手数料がかかるため、返済総額が大きくなってしまう恐れがあります。
●メルペイスマート払い
メルペイはフリマアプリ「メルカリ」のスマホ決済サービスです。そのメルペイが2020年7月よりスタートした機能がメルペイスマート払いです。
メルペイスマート払いは、メルカリ内での支払いはもとより、全国のメルペイ加盟店であるコンビニ、飲食店、ドラッグストアなどの実店舗、一部のネットショップでの支払いを翌月以降に後払いできるサービスです。こちらも、毎月定額払いができます。
メルペイスマート払いの定額払いを利用するには、フリマアプリのメルカリにおける過去の利用実績などを基にした審査があります。この審査に通れば、最大で20万円まで利用することができます(ひと月あたりの利用上限は利用者個々に異なります)。また、メルペイスマート払いでは、メルペイの残高またはポイントがゼロの状態でも、利用上限までならメルペイで買い物ができます。
買い物時にメルペイスマート払いを選び、一括払いをする分には問題ありません。しかし、定額払いを利用すると、毎月の残高に手数料が上乗せされるので、リボ払いを利用するのと同じことに。「元利定額リボルビング方式」だといえます。サブスクのような、定額制のサービスだと思っていると、いつまでもお金が貯まりません。
メルカリ自体はフリマアプリとしてとても便利なサービスですが、支払い方法には注意しましょう。
>>メルカリはこちら
まとめ
LINEポケットマネーもメルペイスマート払いも実態はリボ払いです。リボ払いには割高な手数料がかかります。その仕組みを知れば、安易に利用できないことが理解できます。くれぐれも、リボ払い=貧乏の沼に足を踏み入れることの無いよう注意しましょう。
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舟本美子 ファイナンシャルプランナー
「大事なお金の価値観を見つけるサポーター」
会計事務所で10年、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として14年働いたのち、FPとして独立。あなたに合ったお金との付き合い方を伝え、心豊かに暮らすための情報を発信します。3匹の保護猫と暮らしています。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。FP Cafe登録パートナー
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