20/04/02
モバイルPASMOのメリットや注意点は? 2重取りに最適なクレジットカードはあのカード
交通系電子マネーPASMOは、2020年3月18日から「モバイルPASMO」のサービスを開始しました。これまでのカードタイプのPASMOとはどう違うのでしょうか。今回はモバイルPASMOの特徴やメリット、利用にあたっての注意点に加えて、モバイルPASMOと相性のよいクレジットカードまでご紹介します。
モバイルPASMOの特徴とはじめかた
モバイルPASMOとは、スマートフォンの「モバイルPASMOアプリ」を使用することで、電車・バスの乗車やお買い物の支払いができるサービスです。モバイルPASMOアプリでは、その他に電子マネーの入金(チャージ)やPASMO定期券の購入、残額履歴情報の確認なども可能です。
モバイルPASMOを利用するには、お手持ちのスマートフォンにモバイルPASMOアプリをダウンロードしたうえで、アプリ上で新たにPASMOを発行する必要があります。発行できるモバイルPASMOの種類は、通常の「モバイルPASMO(記名・無記名)」と「モバイルPASMO定期券」の2種類。モバイルPASMOの種類を選んで、必要情報を入力したら発行完了です。
記名PASMOとモバイルPASMO定期券を発行した場合は、自動的にモバイルPASMO会員となります。会員になることで、アプリ上で電子マネーのチャージや再発行手続き、退会時の払い戻しなどができるようになります。無記名PASMOを選んだ場合でも、あとから会員登録することができます(記名PASMOへのアップグレードとなります)。
とにかく便利!モバイルPASMOのメリット
モバイルPASMO最大のメリットは、カードタイプのPASMOを持ち歩かずに電車やバスに乗ったりお店でお買い物をしたりできること。お財布やパスケースを出す必要がないので、改札通過や支払いがスムーズです。
またモバイルPASMOは、クレジットカードを登録することで、アプリ上で電子マネーのチャージやPASMO定期券の購入ができます。駅やコンビニで現金を出してチャージする手間が省けるのは魅力的ですね。またPASMO定期券も、カードタイプは券売機か窓口で購入する必要がありますが、モバイルPASMOならいつでもどこでもアプリ上で購入できるので非常に便利です。
さらにスマホ紛失時や故障時の再発行手続きも、モバイルPASMOなら簡単。モバイルPASMOの会員メニューサイトから、再発行が無料で手続きできます。カードタイプのPASMOでは窓口に再発行申請書を提出する必要があり、さらに再発行手数料520円とデポジット500円もかかるので、モバイルPASMOのほうがずっと便利でお得です。
スマホの機種には要注意
モバイルPASMOは、本稿執筆時点(2020年3月26日)ではAndroidのスマートフォン端末にしか対応していません。さらにAndroid端末の中でも、おサイフケータイに対応している機種である必要があります。お手持ちの機種がモバイルPASMOに対応しているかどうかは、モバイルPASMOのウェブサイトで確認しましょう。
また、すでにモバイルSuicaを利用している人は注意が必要です。モバイルPASMOとモバイルSuicaが併用できるのは、一部の機種に限定されているためです。こちらもモバイルPASMOのウェブサイトで、お手持ちの機種が併用できるかどうか確認することができます。もしモバイルSuicaと併用できない機種の場合、モバイルSuicaを退会しないとモバイルPASMOを利用することができません。
モバイルPASMOにぴったりのクレジットカードは「TOKYU CARD」!
モバイルPASMOではカードタイプのPASMO同様、オートチャージサービスが利用できます。オートチャージとは、電子マネーの残高が一定金額を下回っている状態で改札機を通過する際に、自動でチャージされる仕組みのことです。
モバイルPASMOのオートチャージサービスを利用するには、記名PASMOまたはモバイルPASMO定期券と、PASMOのオートチャージに対応したクレジットカードの準備が必要です。
PASMOのオートチャージに対応しているのは一部の鉄道系のクレジットカードに限定されますが、その中でもおすすめのクレジットカードは「TOKYU CARD」です。
TOKYU CARDは東急グループが発行するクレジットカード。年会費は初年度無料、2年目以降は1100円(税込)です。PASMOのオートチャージサービス利用で1%のTOKYU POINTが貯まります。オートチャージのたびにポイントが貯まるので、日常的に電車を利用するならコツコツポイントを貯めることができます。
また東急沿線を中心としたTOKYU POINT加盟店で最大10%のポイントが貯まるので、通勤などで東急線を利用する人や東急沿線にお住まいの人には魅力的な一枚でしょう。貯まったポイントは、1ポイント1円としてお買物に使うことができます。
さらにWeb明細サービスに登録することで、東急グループ以外のお店でも1%のポイントが貯まる点も魅力。カード発行会社のグループ以外の利用では、ポイント還元率1%未満のカードも多いので、東急線ユーザー以外の人もお得に利用できますよ。
まとめ
これまでカードタイプのPASMOを利用していた人の中にも、PASMOのモバイル対応を待ち望んでいた人もいるのではないでしょうか。カードタイプのPASMOを持ち歩かなくて済むので、お財布の中もスッキリ。さらにモバイルPASMOとTOKYU CARDを組み合わせて、お得にポイントを貯めるのもいいですね。
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鈴木靖子 ファイナンシャルプランナー(AFP)、2級DCプランナー(企業年金総合プランナー)
銀行の財務企画や金融機関向けコンサルティングサービスに10年以上従事。企業のお金に関する業務に携わるなか、その経験を個人の生活にも活かしたいという思いからFP資格を取得。現在は金融商品を売らない独立系FPとして執筆や相談業務を中心に活動中。
HP:https://yacco-labo.com
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