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20/01/22

家計・ライフ

決済の9割がキャッシュレスな新成人だがお金の管理は苦手。賢い使い方は?

お金は、気をつけないとついつい使いすぎてしまうもの。特にキャッシュレス決済では、お金の動きが目に見えないので、「使いすぎが不安」という声がしばしば聞かれます。2020年度に20歳となる新成人たちも、お金の使いすぎに不安を抱えているようです。
そこで今回は、(株)カンムが実施した「新成人とお金に関する意識調査」の結果を参考にしつつ、キャッシュレス社会になっても使い過ぎない賢い使い方について解説します。

現金支払いはしない新成人

新成人とお金に関する意識調査によると、2020年度の新成人が2019年にもっとも多く行った決済方法は、電子マネーやスマホアプリなどといったキャッシュレス決済で90%を占めています。現金のみはわずかに7%、その他を含めても10%しかいません。ほとんどの人がキャッシュレス決済を利用していることがわかります。

初めて使ったキャッシュレス 決済が交通系の電子マネーとなっているのは、小学生や中学生の頃からSuicaやPASMOなど定期券としてだけでなく決済方法として使っていたのではないかと思います。

また、2020年にもっとも使いそうな決済方法を見ても、キャッシュレス決済の割合が多く、新成人世代では圧倒的にキャッシュレス決済が主流になっていることがわかります。クレジットカードの割合が増えていますが、すでにクレジットカードを持っている人22%に加えて64%の人が成人したらクレジットカードを作りたいと思っているからのようです。

成人になってもお金の管理は苦手

子どもの頃からキャッシュレス決済が身近なところにあったとしても、同時に不安も抱えているようです。

「お金の使い方」についての気持ちについての質問では、成人を迎えて自由になるお金が増えると感じる反面、使いすぎが不安だと感じている人が半数以上もいます。学生の方が不安に思う人の割合が多く、社会人の方が管理できると答えている人の割合が多いようです。

社会人になり、自由になるお金が増えてくると、金銭感覚も学生の頃とは違います。特にクレジットカードは使ったタイミングと引き落としのタイミングが違うため、管理がわかりにくいという特徴もあります。

だからこそ、お金の管理が大切になるのです。
わかりにくい・難しいと先送りにするよりも、わかりやすい・管理しやすい方法を見つけてお金をきちんとコントロールできるようにしましょう。

キャッシュレス決済で使い過ぎを防ぐ3つの方法

キャッシュレス決済で使い過ぎを防ぐために、3つの方法を取り入れることをおすすめします。
① 利用できる限度額を決める
例えばクレジットカードであれば、使う枚数を1、2枚に限定しておきましょう。また、利用限度額を低めに設定しておけば、それ以上使うことができなくなるので使い過ぎを防ぐことができます。分割払い、リボ払いなどにしてしまうと、使った金額がわからなくなってしまうため、やってはいけません。
電子マネーやQRコード決済などは1ヶ月に使って良い金額だけチャージしておいて、オートチャージは使わないようにすれば、後どのくらい使えるのかがわかり、計画的に使えるようになります。

② キャッシュレス決済の方法はできるだけ絞る
電子マネーやQRコード決済もたくさんあり、ポイントがついたり割引になったりするとたくさん利用した方がお得に感じるかもしれませんが、たくさん使えば使うほどいくら使ったかの管理が難しくなってしまい、結局無駄に使ってしまいかねません。そこでポイントや割引にあまりこだわらずに1つか2つに絞って使うようにしましょう。

③ お金の流れは見える化して管理する
習慣にしておきたいのが、お金の出入りを見える化することです。ZaimやマネーフォワードMEなどの家計簿アプリを使い銀行口座やクレジットカードなどと紐付けしておけば、1ヶ月の収入と収支を見える化することができます。家計簿アプリでは収支を数字で見るだけでなく、支出の項目によって管理をしたり、グラフ化したりすることもできます。

まとめ

お金の使い過ぎを防ぐには自分ルールを作ると良いでしょう。クレジットカードであったり、スマホ決済であったり使うサービスを絞ったり、上限金額を決めたり自分なりのルールを決めましょう。しかし、ルールはあまり厳しくなく、無理なくできる程度のものにしておきましょう。ルールは守ってこそ意味があり、継続することが大切なのです。

黒須 かおり ファイナンシャルプランナー(CFP)

女性を中心に、一生涯を見守るFPとしてmoney&キャリアのコンサルティングを行う。幸せになるためのお金の知識など幅広い資金計画とライフプランのアドバイスを手がけている。金融機関にて資産形成のアドバイザーとしても活動中。FP Cafe登録パートナー

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