16/08/20
あなたは大丈夫!? 「隠れ貧困女子」の実態に迫る!
「隠れ貧困」という言葉はご存知でしょうか?
この言葉は経済ジャーナリストの荻原博子さんが提唱したものですが、『隠れ貧困 中流以上でも破綻する危ない家計』(荻原博子さん著、朝日新書)によると、「パッと見には人並みの生活でも、なぜか貯金ができない、将来はまっ暗」という状態が、「隠れ貧困」だと言います。
今回は隠れ貧困の現状と原因を紐解き、上手にお金と向き合っていきましょう。
意外と多い「貯蓄ゼロの富裕層」
まず、隠れ貧困の現状を見てみましょう。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](2015年)」によると、60歳代の3割が金融資産ゼロという結果になりました。
では彼らの年収は一体どれくらい低いのだ、と思ったら実はそうではなく、意外と収入が高い家庭がたくさんあることがわかりました。
貯蓄ゼロ家庭の年収別割合を見てみると、年収750〜1000万円未満の家庭が11.2%、1000〜1200万円未満の家庭が13.5%、1200万円以上の家庭が11.8%と、高収入の家庭でも1割以上が貯蓄ゼロだったのです。このような家庭はまさに隠れ貧困と呼べるでしょう。
反対に、年収が低い家庭でも、貯蓄がきちんとできていれば隠れ貧困からは程遠い家庭だと言えます。
隠れ貧困の原因とは? ズバリ「浪費」!
さて隠れ貧困の原因ですが、簡単に言うと「浪費」が答え。
年に1回の海外旅行は良いものの現地で食べ物、マッサージ、ブランド物の服やバックを買いすぎてしまう。また、子どものお稽古にも過剰に投資をしてしまうことも大きな要因となっているようです。さらに最近では、いわゆる「過剰なリア充アピール」が原因の一つとして増えている模様。高級ランチやディナーの写真や、旅行先でハイグレードなホテルに泊まっている自分の姿をSNSで発信したいがために、貯金がないのに浪費をしてしまう女性も増えています。
どこまでが浪費となるかは自分次第ではありますが、自分にとって本当に必要なものだけにお金を使うよう心がけることが大切ですね。隠れ貧困はバブルを経験した40代以上の人々がなりやすいと言われているようですが、当時の金銭感覚のままお金を使ってしまうことが原因かもしれません。
ある程度の収入があっても、ここまで挙げたようなお金の使い方をしていると貯金ができなくなり、貧困予備軍と化してしまいます。最近では「スタバ貧乏」という言葉もありますが、毎日400円〜500円のカフェ代を減らしてみるなど、身近なところから浪費を減らしてみましょう。
隠れ貧困にならないためには、計画的な貯蓄
隠れ貧困を対策するために、浪費を防ぐことと並んで重要なことが「貯蓄」。
とはいえ、今まで貯金をしてこなかった人がいきなり貯金を始めるのは大変です。でも楽しく貯蓄できれば嬉しいですよね。
そこで紹介したいのが、以前当メディアで紹介した「カレンダー貯金」。
例えば1か月1万円貯める目標を立てたのなら、9月1日は300円、9月10日は500円と前もってカレンダーに貯金する額を記入しておき、貯金していきます。毎日同じ額でなくとも、自分で決める事で無理なく貯金ができるでしょう。
他にも「500円玉貯金」を紹介しています。気になった方は、「貯蓄が苦手な人必見!「〇〇貯金」で楽しく賢く貯蓄しよう」の記事もチェックしてくださいね。
また、計画的に貯蓄するためには、「家計の見える化」をすることが効果的です。これには家計簿アプリを活用したり、ネットバンキングなどから家計のExcel管理をしたりする方法がオススメ。残高をきちんと把握しておくことで、より貯蓄を意識することができるでしょう。
自分なりの方法を見つけて、ぜひ行動しましょう。
この記事をここまで読んでいただいて「私は大丈夫!」は禁物です。今よりもっと改善は必要ではないかと考えられるかどうかの心持ちが、今後ハッピーになれるかどうかの境目だからです。
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コウジ Mocha編集部員
立教大学経済学部卒業後、大手生命保険会社に入社。読書、資格勉強、セミナーなどを通じて、金融リテラシー向上に取り組み中。
趣味は、バスケットボール、ピアノ、旅行。ファイナンシャルプランナー2級。簿記3級。
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