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19/07/25

家計・ライフ

台湾で一番使われているのは日本でも馴染みのあのペイ! 台湾キャッシュレス事情

日本から飛行機でたった3~4時間、親日と言われて久しく、距離も心も近い台湾。
文化の面でいうと、今やキャッシュレス大国となった中国の影響を色濃く受けています。では、台湾のキャッシュレスはどのような状況なのでしょうか?
台湾在住ライターの筆者がお伝えします!

現金を持たなくても旅行できる? 暮らせる?

台湾のキャッシュレスを知るには、まずはコンビニの入り口に貼ってある、対応可能なキャッシュレス決済一覧のステッカーを見るのが1番早いといえるでしょう。それを見たら「店員さん、大変だなぁ・・・」と思わずにはいられません(笑)。

現在台湾では、クレジットカードやデビッドカード、電子マネーといった旧来のキャッシュレス決済に加えて、日本同様にコード決済が乱立している状況にあります。
各社がキャンペーンや様々な企業とのコラボレーション等で新規ユーザー獲得にしのぎを削る中で、各サービスの差別化が難しくなっているといえるほどです。その結果として、より広告費用をかけられる大手や、すでに名の知れたブランドが強い状況にあります。

・・・とここまで書くと「すごい!台湾はもはや現金を持たなくても生活できるのか!」と思われるかもしれませんが、実際は違います。

ここ台湾では日本同様にいまだ現金が根強い人気で、特に個人店舗(台湾には個人経営の小吃店(シャオチー、台湾の一品料理を出す店)や屋台等が無数にあります)では、キャッシュレス決済を使えない場合がほとんどです。

現金が好まれる理由としては、国土が狭いこと(現金を手渡しできるので、支払いに際し“距離”が問題にならない)や先進国であること(紙幣への信頼性が高い)、さらに治安が良いこと(現金の持ち歩きに不安がない)等が挙げられます。

台湾でいまだクレジットカードや交通系電子マネーが好まれるわけ

旧来のキャッシュレス決済の中では、クレジットカードや電子マネーが今も好まれています。若年層の人口が少ない台湾。例えばクレジットカード会社は、若い層の取り込みの為にプリペイドカードやデビッドカードなど敷居の低い商品を入口として、徐々にクレジットカード契約にステップアップさせる作戦をとっています。

ちなみに、カードブランド別の取引高をみると、VISA/Master/JCBが強いのは日本同様なのですが、そこに加えて「Easy card(悠遊カード)」や「Icash(アイキャッシュ)」、「I-PASS(アイパス)」等の交通系台湾産ブランドも頑張っています(シェアはかなり少ないのですが)。

電子マネーにおいても、「悠遊カード」をはじめとする交通系ICカードの電子マネー利用がいまだ根強い人気です。その理由としては、電子マネーとしての機能だけでなく、学生証や社員証としての機能もあるため、生活密着度が高いことが挙げられます。台湾のサラリーマンが首から下げているホルダーの中の社員証は、実は「悠遊カード」というのはよくあるパターンです。

台湾でもっとも使われているモバイル決済は?

モバイル決済については、前述の通りにサービス乱立の状況にあります。利用者数では1位がLINE Pay、2位がApple Pay、そして3位が街口支付(JKO PAY)という状況です。

台湾で使われているモバイル決済

MIC「The Top 3 Most Popular Mobile Payment Apps of 2017 vs. 2018 in Taiwan」より作成

LINE Payは「台湾では人口2400万人の75%に当たる1800万人がLINEを使用しており、ユーザーのうち94%は1週間のうち1時間以上必ずLINEを使用している」というデータが物語る通り、他社モバイル決済サービスと比較してスタートラインが全く異なるので強いわけです。
しかし実は、人口に対するモバイル決済利用率は13%(2018年のデータ)と、中国の76.9%比較して非常に低い状況です。

「3位の街口支付って何?」って思う方がいるかも知れません。街口支付は台湾産のモバイル決済で、台湾で人気のレストランと連携していたり、電気やガス等の支払いが出来たりと、台湾での生活を便利にする魅力が詰まっているサービスです。日本のOrigami Pay(オリガミペイ)と提携をしています。

台湾のキャッシュレス決済はこれからどうなる?

台湾の政府は、2025年までに90%のモバイル決済普及率を目標にしています。非常に野心的ですね。その一環として、2017年には政府主導の電子決済サービス「台湾ペイ」をリリースしたほどです。

もともと台湾は、全人口に対するスマートフォン普及率が90%以上と、モバイル決済が拡大する土壌は整っています。この目標も絵に描いた餅ではないのかも知れません。今後の台湾キャッシュレス決済(特にモバイル決済)から目が離せません!

張 ともみ 台湾在住よろずライター

大手テレビ局、広告代理店、ベンチャー企業での勤務を経て台湾出身の夫と結婚。2018年に15年暮らした東京から台湾へ移住し、仕事・育児・語学に毎日奮闘中。
今や節約・貯蓄が趣味の1つになっているが投資はまだまだ勉強中で、台湾における投資事情にも興味あり。

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