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19/04/06

資産運用・経済

銀行ビジネスの将来はどうなっていく? 銀行に求められる事、利用者に求められる事

『マネラジ。』は株式会社Money&Youの頼藤太希と高山一恵がお金や働き方についてゆる〜く語るPodcast番組です。
今回のテーマは、「銀行ビジネスの現状は?銀行の将来はどうなっていくのか」です。
銀行の本来の仕事って何?いま銀行に行くメリットって何?最近ニュースを賑わせたあの銀行の不祥事はどうして起こったの?など、お金のプロが、わかりやすく・ゆる~く語ります。

参照元:
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Podcastはこちら

次々と人員削減策を打ち出すメガバンク。その理由は?

頼藤太希(以下、頼藤) こんにちは。

高山一恵(以下、高山) こんにちは。

頼藤 ゆるーくマネーについて語るラジオ。

頼藤高山 マネラジ。

(両者拍手)

頼藤 第76回ということで、Seventy-six!ですね。

高山 ・・・どうしたの?今ひいてるんじゃないですか?リスナー。

頼藤 そうですか(笑)。ええっと、今回はおこがましいんですが…僭越ながら…将来の銀行はどうなるのか、がテーマです。

高山 おおっと!刺されないようにね(笑)

頼藤 銀行ビジネスはどうなるのか?というところをお話ししていきたいと思います。一応マネーコンサルタントの肩書持っているんで。

高山 そうですね。

頼藤 皆さん、将来の銀行がどうなるかって不安なんですよ。

高山 確かにね~!

頼藤 (マネラジ。)第74回の休眠預金の話で、銀行についてもお話したんですけども、世の中的に銀行の支店って減っているんですよ。

高山 ほんとに最近、三井住友(銀行)を探すの大変なんだけど(笑)

頼藤 SMBCだけでなく、メガバンクは全体的に減っているんです。そして人員削減も打ち出しています。MUFGは2023年までに6,000人、みずほは2019年度までに1,500人以上、またSMBCは2017年から10年間で19,000人を減らすと言っています。

高山 はい。

頼藤 銀行のビジネスのメインは貸付だったんです。皆さんからお金を預けてもらって、薄利な金利を支払います。今は0.001%ですけども。で、そのお金に金利をつけて貸し付けていたんです。優良企業なら2%とか、中小企業なら3~5%くらいです。貸し付けた金利と、皆さんに支払う普通預金や定期預金の金利の差額分が銀行の収入だったわけです。でも皆さんご存知の通り、最近は全然貸し付けが行われていません。金融緩和の影響もあります。金融緩和とは「金利を低くしてお金をジャブジャブ世の中に出すから、もっとお金を借りてくれ」という情勢をつくるためのものです。しかし、なかなか貸せない。バブルの時の後遺症かもしれないんですけども。まあ、焦げ付いたり(貸し倒れ)もして。

高山 まあ、慎重になるよね。

頼藤 借りる側も、借りた後に経営不振になったら「すぐ返せ!」と(銀行側から)言われるので、借りづらくなっちゃったんです。

高山 確かに皆、過去の痛手があるから…。

頼藤 だからね、儲からなくなってしまったんです。じゃあどうなるか?銀行は手数料ビジネスに走ったんですね。保険を売って手数料をもらうとか、投資信託を売って手数料をもらうとか。それでも、そんなに大きくは売上をつくれないので人を減らそうと。加えて、ロボット(AI)というのがあって、人が窓口に立たなくてもオートメーション化・効率化できるということで、人員を減らす計画があると。

高山 うーん。

頼藤 皆さんあまり気づいていないかも知れませんが、銀行のIT化で店舗も変わってきています。面倒な書類を書く代わりにタブレット(端末)で終わっちゃうことも。一部りそな銀行などであります。

高山 変わってきていますね~。

頼藤 だから世の中が変わってくるのではないかと。

今の時代・これからの時代、銀行窓口に行くメリットってなに?

高山 確かに最近、銀行窓口に行く人も少なくなっている気がしません?

頼藤 まあ…いるとしたら、25日の給料日とかですね(笑)

高山 昔に比べてだいぶ少なくなってきたように感じます。

頼藤 そんなふうにIT化してきているし、ネットで決済もできてしまう。決済手段が多くなりましたよね。昔はクレジットカードだけだったけど、今やプリペイドカードやLINE Pay(ラインペイ)、Apple Pay(アップルペイ)もある。

高山 そうですね~。

頼藤 ということで、銀行ってなんだっけ?ってなっちゃう。

高山 ふふふ(苦笑)

頼藤 もう正直、イメージ悪いんです。銀行窓口に行くと、こちらに不利益な商品を買わされるというイメージがだいぶついちゃってる。

高山 この間、報道発表でもありましたしね。

頼藤 悪口というか、それが客観的な事実なんです。銀行とかで投資信託を購入した人は、ほぼ儲かっていないらしいです。

高山 この間出ていましたね。

頼藤 ビジネスとして売上を作らなければいけないのはわかるんですが、問われるのは、お客様に満足してもらってお金をもらっているかどうか。そこをちゃんとやっているか、ですよね。満足してもらった対価としてお金をもらうじゃないですか?でもちゃんと説明しないで…勿論、嘘はダメですよ。金融商品販売法とか取引法でダメなんで。ただ嘘は言っていないけれども、ちょっとはぐらかすような感じで伝えるわけです。

高山 あとね、リスクについては小さく書いてあるからね。パンフレットとか。

頼藤 だからそういうのを直そうと思って、フィデューシャリーデューティーっていう、顧客本位に立って業務をしていきましょう、というのが(金融庁から)打ち出されているんです。
皆さん、銀行を取り巻く状況はこんな感じなんです。まずは本業の貸付で売上が作れなくなった。そしてロボット、AIも台頭して効率化できるようになった。幅広く決済手段が増えた。銀行にお金を預ける意味ってあるんだっけ?と思うようになった。かつ、銀行窓口に行ったとしても、不利益な商品を買わされる。どんどんまずくなっている。じゃあ銀行に行く意味って何?ってなりません?

高山 そうですね(苦笑)

メガバンクが打ち出した新しい戦略とは?地銀はどうなる?

頼藤 そんな流れで、2017年4月に三井住友銀行が銀座に次世代型店舗をオープンしました。そこは従来のカウンターが並ぶ作りではなくて、広い空間にソファとデスクがあって、ゆったりした感じです。そこでタブレット(端末)等を利用して相談する感じ。コミュニケーションを重視するスタンスです。
あとは(他の銀行では)手数料ビジネスに特化する銀行や、ロボアドバイザーや仮想通貨コインなど…MUFGコイン、みずほやゆうちょはJコイン等通貨の関連ビジネスにもっていく方法。この狙いは何かというと「お金を置いてほしい」「いかにお金を集めるか」という戦略に変わってきていると思うんです。
まとめると…SMBCは顧客を大事にしているのを見せるために、次世代型店舗を作っています。MUFGやみずほ銀行はキャッシュレス決済や仮想通貨を作って「皆さんがより効率的にお金を使えるようにしますよ」という戦略を打ち出しています。これが今、銀行が頑張っているところです。

高山 工夫しないと本当に難しいからな~。これから。

頼藤 メガバンクですらこんな状況なのに、じゃあ地銀はどうなるのか。

高山 本当に。地銀の方々と話していると、苦戦している感じ。

頼藤 信用金庫や信用組合はどうなの?って感じですよね。生き残る方法としては…まあ、どんどん合併は進んでいくと思うんですけど…地域に根差したことができるかどうか。コミュニティビジネスですね。それか、もう(割り切って)手数料ビジネスでやっていくか。

高山 でも、手数料はもう難しいんじゃない?金融庁や世間の目とかも厳しくなっているし。

頼藤 そう。ということは、地銀や信用金庫、信用組合がやるべきことは、地域に根差したビジネスの支援を一緒にやっていく。一緒に成長していく方法で生き残りをかけるしかないですね。それができなければ淘汰される…もしくはメガバンクと一緒になるか。

高山 うーん。

銀行が就職先として不人気な時代。そこから考える新しい働き方とは

頼藤 ま、いずれにしても人員は減っていくことは予想されますね。

高山 昔、銀行の人って、超エリートって感じだった。私達の時代だと。

頼藤 そうそうそう。

高山 三高(高学歴・高収入・高身長)の典型みたいな。

頼藤 でもね、今や銀行にはいっても危ないんじゃないかと。

高山 そうそう。すごく見方が変わっているよね、今。

頼藤 最近、うちの会社でインターンを募集して採用しているんですけど、その子達は金融機関を選ばないと言っていますよ。

高山 結構有名大学の子がくるよね。

頼藤 昔は「安泰だから金融機関」って人が多かったけど、今の子達は自分でインターンに応募してベンチャー企業に行って、自分に力をつけてどうしようか考えるそうです。で、金融機関は将来危ないから考えてないって。

高山 んー、だいぶ変わったね、時代が。

頼藤 でも鋭いですよね。

高山 鋭い鋭い。

頼藤 人員を減らしていく時に、優秀な人に残ってもらうには高いお給料を払う必要がありますよね。でもそうすると、その人を雇う為に他の人を削って、人を減らさないといけない。高いお給料を払うのを嫌だからと言って放置すると、優秀ではない社員が残っちゃう。

高山 難しいところですよね~、そこが。

頼藤 さらに優秀な社員達は「この会社ダメだなぁ」と思うと、転職してしまう。

高山 まぁ、確かにね~。

頼藤 だから難しいんです。

高山 難しい!そのへんはね。でも、若い子達鋭いね。

頼藤 鋭いです。ちゃんとニュース見ているんですよ。

高山 ちゃんと考えてる。

頼藤 大体の仕事が、ロボットやAIに代替されてしまうのがわかっているんです。そうすると、自分自身に価値がないと生き残っていけないと思うんです。

高山 でもそれさ、若いうちに気づくか気づかないかで大きな差になるよね。将来的に。

頼藤 将来的にね。

頼藤 こんな風にメガバンクですら厳しい状況ですから、地銀はもっと厳しいってことです。そこで日本だけだと厳しいので海外にも目を向けて、メガバンクはアジア戦略を色々と立てています。なのでそこまで悲観することでもないかと。ただ効率化の流れで人員削減は行われちゃう。だからこれからの働き方として、自分自身で「他の会社に行ってもやっていけるか?」「独立してもやっていけるか?」そういう目線で働くことも大事なのかと思います。

高山 そうだね。より昔よりもそういうのが求められるね。

頼藤 そうですね。

金融転換期の今、銀行に求められるスタンスと、利用者に求められる事とは

頼藤 先ほど銀行の手数料の話をしました。手数料が高い、僕らにとっては不利な商品をなぜ買わされるのか?って話です。銀行員の人達は本当にそれが良いと思って売っているのか、という。

高山 まあ、そうね(笑)

頼藤 これ、2種類の人がいます。1つ目は「自分の出世!お金欲しいから!なんでも良いから売りつけてやる!どうせ転勤するし!」というパターン。2つ目は「本当は嫌だなぁ。この人の為を思えば別の商品だけど。本当は嫌だけど会社のノルマがあるから売らないといけない。スミマセン」という感じ。でもこのパターンの人も、何年か経つと変わっちゃう。これが仕組みなんですよ!

高山 やっぱりノルマを課せられると、どうしても…ね。

頼藤 「会社に染まるのがダメ」って言ってはだめですよ。スルガ銀行の例がまさにそうじゃないですか。(スルガ銀行は染まりたくなくても染まってしまう環境だった)

高山 まーねー。

頼藤 社内でそういうのが当たり前な風潮になっている。悪いのを告げ口してはいけない。そうなると、もう無理ですよね。

高山 確かに。やっぱりノルマが重すぎると、ああいうヒドイ営業になる可能性が高いってことよね。

頼藤 難しいですよね。顧客の事を思ってビジネスすると儲からないんです。だから転換が求められます。銀行だけでなく、保険会社も、不動産会社もそう。

高山 でも、私達も賢くならないとだめだよね。

頼藤 まあそうですね。騙されるのはリテラシーが低いから。でも、そんなこと言っちゃダメですよね。もちろんそれも大事ですよ。リテラシーがあれば守れます。でも、ビジネスは相手に喜んでもらってお金をもらうのが基本ですから。それを追求しないから、どんどん先細っちゃうんです。

高山 確かにね、人に喜んでもらう商売じゃないと続かないよね。

頼藤 別にボランティアをしろってことじゃないですよ。誠意を持ってやっていきましょう、ということです。

高山 私達も気を引き締めて(笑)

頼藤 ここの顧客本位というか・・・自分達も幸せになりたいという気持ちがあるので、皆と一緒に幸せになりたいと。なので僕達はクリーンなビジネスで攻めてますけども。でも悪どいやり方(お客様の利益を考えない)で稼ぐこともできるじゃないですか。

高山 それはね、やり方は色々ありますから。

頼藤 自分達も生活しないといけないから、(お客様の味方である)FP(ファイナンシャルプランナー)の方でも(自分たちが稼ぐために)保険を売ったり住宅ローンを斡旋したりとか、そういうことをしているわけで。

高山 でもそれって悪いことではないよね。

頼藤 悪い事ではない!相手も納得したうえで入っているはずだから、悪口を言う必要もないと思います。皆が幸せになろうということであれば良いと思います。
僕は「独立系だから良い」「販売系だから悪い」というのはちょっとおかしいと思っていて。明らかに顧客の為にならない(売り手側の利益が大きい)ような商品を売りつけるのは悪いけど。

高山 それはね。

頼藤 銀行の手数料高い商品を売っちゃうとか、FPが手数料高い保険を売っちゃうとか…そういうのは悪いと思います。そうではなく、客観的に伝えたうえで得られる収入があれば良いと思う。

高山 良いと思います。

頼藤 今後、そういう風になっていくと思うので。

高山 転換期ですね、金融の。

頼藤 そうですね。「マネラジ。」を聴いている方は、銀行業界がそうなっていると知ってほしいです。経営が厳しいから、スルガ銀行とか…最近は西武信用金庫とか…顧客に不利な報道がありました。悪いものは正されるようになっていますから。でも皆が皆、悪いわけでは無いですよ。なので、責めるというよりは「人の振り見て我が振り直せ」って感じで、引き締める方に変えたほうが良いと思います。
ネガティブなニュースが流れると、皆叩くけど、叩いたってしょうがないです。それを見て、どう改善するか、自分はどうするか、ポジティブに転換しましょう!

高山 そうですね~!そして、現状を知っておくことは大事ですね。次の一手を考えるうえでは。

頼藤 というわけで、銀行ビジネスどうなんだ?についてお伝えしましたが、いかがでしたか?

高山 今は金融転換期。自分もこういう業界にいるから余計に思うけど。これから先をみて、お金の預け方含めて色々考えなきゃなって思いますね。

頼藤 そうですね。僕も引き締めて。こうして自分が言っていますから、突き進んでいこうと思います。皆さんもお付き合い頂ければ幸いです。


頼藤 というわけで、頼藤太希と。

高山 高山一恵が。

頼藤高山 お送りしました。またねー、See You!

Mocha編集部員T お金の知性を身につけるべく日々奮闘する台湾在住の女性編集部員。

『Mocha(モカ)』では、ひとりでも多くの女性がお金の知性を身につけ、自分らしい人生を送れるよう、マネーやキャリアに関する、旬な話題、著名人のインタビュー、お得な情報などを独自視点でお届けしています。

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