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18/10/02

資産運用・経済

投資信託の分配金、「毎月分配型」と「年1回配当」得なのはどっち?

投資信託 勝ちたいならこの7本!

「お金を増やす」目的なら、断然「年1回配当」

タイトルに対してのアンサーですが、毎月配分型と年1回配当、得なのは、年1回配当です。
理由は、まず、分配金は再投資に回すと複利効果が得られよりお金が増えるからです。また、分配金には20.315%の税金がかかるので、毎月分配金が出ると税金がとられた分、再投資に回せるお金が減ります。

さらに、毎月分配型は、元本を取り崩している場合がほとんどで「お金を増やす」にはまったく向いていません。極め付きは、販売手数料や信託報酬などの手数料が高いものが多いからです。
分配金の額や分配金利回り、分配金をもらえる頻度が多いかどうかで購入することはおすすめしません。

では、なぜ毎月分配型に人気が集まるのか

投資信託を選ぶときに、分配金の額や分配金利回りはもちろん、分配金をもらえる頻度が多いものに注目する人が多いのが実態です。
公募の国内株式投資信託の中で、毎月分配型の占める割合は、QUICK資産運用研究所のデータによれば、2017年10月末時点で、48.9%となっています。同社のデータによれば、2011年8月の72%をピークに低下傾向にあるとはいえ、約半分が毎月分配型という現状で す。

なぜ、毎月分配型に人気が集まるのでしょう。理由はいくつかあると考えられます。

理由1:不労所得(働かずして得られる収入)への憧れが強いから

まず1点目、日本では昔から人気のある、不動産の家賃収入のように、お金自身にお金を生み出してもらう「不労所得(働かずして得られる収入)」への憧れが強いからだと考えます。なので、投資信託も毎月分配金があるほうがよいと映っているのかもしれません。

しかし、お金を増やすという観点では分配金があることは非効率です。投資で効率よく増やしたいならば、運用で得た利益も投資へ回す「複利」で増やすことが大切だからです。
例えば、運用利回り3%の投資信託を10万円分買い付けて、1年後に3000円をもらったとします。この3000円を受け取らずに、再度投資へ回せば、翌年は10万3000円に対して3%の利益が得られます。

毎月分配型では、この3000円を受け取ることになるので、このような利息が利息を生むという効果を得られません。
また、利益を分配金として受け取ると、その時点で20.315%の税金が取られてしまうので、その分が再投資に回せないのは非効率といえます。分配金は出さないほうが運用においては効率的です。

理由2:「高い分配金を毎月もらえる=運用成績がよい」の勘違い

2点目、高い分配金を毎月もらえることが、運用成績がよいものだと考えている人が多いからだと考えます。毎月分配型の中で、どんな商品に人気が集まっているのか見てみると、月々の分配金の高さと人気が比例しています。しかし、「高い分配金を毎月もらえる=運用成績がよい」ではありません。

日々変動する相場の世界で、毎月損を出さず、運用益を出し続けるのは無理です。実際に、毎月分配型投資信託の分配金の中身を見てみると、運用で損を出しているにもかかわらず、継続的に分配金が支払われているケースが多いのです。

理由3:金融機関が積極的に毎月分配型を販売しているから

3点目ですが、銀行を中心とした金融機関が積極的に毎月分配型投資信託を販売しているからでしょう。金融庁のレポートによれば、販売している投資信託の8割~9割が毎月分配型投資信託という状況です。

ではここで、疑問が出てきます。なぜ銀行を中心とした金融機関(正しくは窓口に座っている職員の人たち)は、毎月分配型投資信託を勧めてくるのでしょうか。
相談に乗った結果、毎月分配型が適していたからでしょうか? もちろん中にはそういった方もいらっしゃるでしょうが、それでは、販売している投資信託の8割~9割が毎月分配型投資信託という状況は説明できません。

その理由は、金融機関がもらえる手数料収入が多いからです。手数料はあなたの資産を確実に減らす「損失」です。なるべく手数料がかからない商品を選ぶべきです。

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頼藤 太希 経済評論家/マネーコンサルタント

(株)Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し現職へ。ニュースメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」、書籍、講演などを通じて鮮度の高いお金の情報を日々発信している。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『マンガと図解 はじめての資産運用』(宝島社)、など書籍90冊、累計150万部超。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。twitter→@yorifujitaiki

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