18/06/30
無駄遣いを呼び寄せる、日常に潜む5つの罠
いつも気づけばお金がない。そんな経験はありませんか?
もしかしたら、気づかないうちに日常生活に潜む、心理的な罠にハマっているかもしれません。
今回は、無駄使いを呼び寄せてしまう日常生活に潜む5つの罠とその対策についてお伝えします。
無駄遣いの罠その1:バーゲンセールでの値札には要注意
値札には値引き前の価格が赤線で消して、その下に値引き後の価格が書かれていますね。この値引き前の消されている価格は無意識のうちに判断基準となり、行動に影響を与えてしまいます。
値引き前後の価格差が大きくなるほど、無意識にお買い得と判断してしまいます。
問題は、「必要ではないのに欲しい商品を」お買い得と判断して購入してしまうことです。
そこで対策として、買い物をする前に、「必要なモノ」と「欲しいモノ」に分けて考えましょう。必要でないモノは極力買わないこと。でも、欲しいモノが買いたい時もあることでしょう。その場合の対策は、予算を決めておくことです。月に2万円だとか、年間10万円だとかの予算設定できるかどうかがポイントです。
無駄遣いの罠その2:「限定」「特別」という言葉に惑わされない
「限定」「特別」という言葉には無意識のうちに「価値がある」と感じさせ購買意欲を高める力があります。欲しいと思っていた商品が数量限定で販売されていると、購入意欲が高まるのは仕方ありません。
対策としては、バーゲンセールと同じく、その商品が本当に必要な物なのかどうかを考えることです。また、なぜ「限定」になっているのか、お店の事情も考えてみましょう。
限定という言葉をつけないと、その商品は売れないのかどうか。冷静になれば無駄遣いを防ぐことができます。
無駄遣いの罠その3:ポイントカードの魔力
ポイントカードはうまく使えばお得になります。でも、上手く使わないと、「せっかくここまで貯めたのだから、買い物しなきゃ」と無駄な買い物をする羽目に。
集めたポイントには価値を感じ、手放したくないという意識が無意識のうちに働いてしまうのです。
一番の対策は、ポイントカードを極力作らず、頻繁に行くお店に限定することです。既に手元にあるポイントカードで1か月は使用していないものは捨てましょう。こうすることで、ポイント収集が目的の買い物をする機会が減ります。
ポイントカードを持つ際には、取り出しやすいカード入れを使うと、買い物の際にすぐに取り出すことができます。
無駄遣いの罠その4:自分へのご褒美という言い訳
人は、「自分へのご褒美」という言い訳をして自分の行動を正当化してしまいがちです。
欲しいモノなどを目標に仕事を頑張るのは、とても素晴らしいことだと思います。筆者もついつい、この言葉を使って化粧品を購入し、反省しています。
問題は、モノを購入後に「これまで頑張ってきた自分へのご褒美」という理由をつけて正当化してしまうことです。衝動買いをしても正当な理由があれば、反省する機会も奪われてしまいます。
そこで、「自分へのご褒美」は年に2回だけ、予算は6万円まで等の条件を設定してはどうでしょう。ご褒美の回数が制限されると仕事のモチベーションアップにつながります。
無駄遣いの罠その5:電子マネーなどで意識しない小さな買い物の積み重ね
電子マネーなどのカードで支払いをする際にはカードをかざすだけなので便利ですが、お金を払っている実感がありません。
そこで、電子マネーを利用する際は自動入金にせず、一か月の利用金額を決めて入金しその範囲内で支払いをすると良いでしょう。
電子マネーでの支出を予算内に収めておけば、家計全体の支出管理がしやすくなります。
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堀内久美子 ファイナンシャルプランナー
堀内FP事務所代表。大学卒業後、製薬会社に勤務。自身の老後資金に不安を感じたことから資産運用を開始。習得したお金の知識を活かして、お金の悩みがある方の気分を明るくするきっかけになりたい、前向きな人生を送って頂きたいという思いから、FP事務所を開業。ファイナンシャルプランニング技能士2級 、AFP(日本FP協会認定)
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