18/05/08
50代でお金がない原因は過度な「自分へのご褒美」。ご褒美ルールの事例をFPが紹介
充分な収入もあるのにお金が貯められません、という50代前後の人の相談が意外と多いのです。そろそろ、老後資金を真剣に考えなくてはならない時期せいか切羽詰まった感じでいらっしゃいます。実際の貯蓄額を聞きくと50万円前後の人が多く確かに不安になるのがわかります。
50代でお金がない人の特徴は?
お金がない人、貯められない人の話を聞いていると、たいていの人は自分が大好きで、何かにつけ「自分へのご褒美」という名目で贅沢をしています。
ほしいものを見つけたときは、「いつも自分、頑張っているから自分へのご褒美で買ってもいいよね?」といって購入するとか、外食の食事コースの選択の時に「この間の仕事大変だったけど、うまくいって上司に褒めたからちょっと贅沢な方のコースにしちゃおう。自分へのご褒美、いいよね?」という感じです。
予定していなかったけど、目の前に誘惑が現れた時、「自分へのご褒美」という言葉は、自分がお金を使ってしまう罪悪感を打ち消すための良い言い訳になるようです。人間、自分を正当化したいのは当然の心理でから仕方ないのかもしれません。
しかし、本来ご褒美は人から褒められていただく金品で、自分でするものではないのです。
︎ご褒美ルールを決めてみよう
「自分へのご褒美」がお金を貯められない要素が満載ではあるのですが、実は上手にお金を貯めている人もちゃんと「自分へのご褒美」はしています。
そこで、「自分へのご褒美」を上手に使っている人の事例をいくつか紹介しましょう。
・特別な大きな仕事が終わったら「自分へのご褒美」として温泉でゆっくりする
・誕生日とクリスマスの月には「自分へのご褒美」でちょっと高価なアクセサリーを買う
・毎月、月末は3000円以上8000円以内の豪華な外食をする
・「自分へのご褒美」をしたら同額を貯金箱に入れる
・毎年の「自分へのご褒美」は3回
・「自分へのご褒美」は年間10万円まで
・「自分へのご褒美」をするときは後で現金化ができる、価値あるものにする
もうおわかりですね?「自分へのご褒美」にルールを決めているのです。
特に、年間で「自分へのご褒美」をする回数と金額の上限を決めておくと使い過ぎにならないのです。
まずは一つでもいいので「自分へのご褒美」にルールを決めてみましょう。
ルールを破った時の、ありがたい罰則も作りましょう
ルールを決めても、回数や金額が上回ってしまう場合には、上回る金額と同額を貯金するというような罰則も決めておくと良いでしょう。買い過ぎてもその分お金が貯まるというわけですから、ありがたい罰則というわけです。
「自分へのご褒美」が後々買わなきゃ良かったとか、どうして買ってしまったのだろうという思いになってしまってはご褒美にならなります。
ご褒美をきちんと喜びにするためにあなたのルールを作りましょう。
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廣木 智代 ファイナンシャルプランナー(CFP)
結婚後、家業のスナックで手伝いをしていたが母の引退と共に廃業。家計の苦しさを埋めるための我が家の保険の見直しをきっかけに、お金に賢くなるお手伝いをするべくCFP資格を取得。心と体とお金の健康バランスを軸に、個別相談、セミナー、執筆を展開中。最近はラジオCRT栃木放送にて「賢くなる座談会」を放送中。FP Cafe登録パートナー
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