17/11/23
下流老人の分かれ道は定年にある!金持ち定年、貧乏定年の教え
会社員なら必ず訪れる「定年」。準備はできていますか?
定年の手続きは、「手続きがちょっと複雑なだけで、同じじゃないの?」「人事部で手続きをわかりやすく教えてくれるって言っているから、その通りにすれば、問題ないのでは?」などと思っていませんか?
ところが手続きを一歩間違えると大きな損をすることもあるのです。
「老後破産」になるかどうかの分岐点というのは、実は「定年」をどううまく乗り切るかで決まってくるのです。
得する定年の手続きと損する定年の手続きがある
「定年」というのは、会社員にとって人生の中で一大イベントです。
定年を迎えた後、また働くという人、リタイアする人。どちらにしても、ちょっと手続きが複雑です。失業給付、健康保険、自分の年金、配偶者の年金、税金などなどの手続きがあります。そんな手続きは、人事部、総務部などで聞くと教えてくれますし、また役所とか保健事務所などに電話で確認すると親切に教えてくれます。
しかし、それは一般的な話です。そこでは手続きで得する方法までは教えてくれません。
また、年金について尋ねた場合、それに関わる税金についての説明はしてくれない場合がありますし、手続きをしないと損をすることだってあります。それに、「いつまで」という期限もあります。
得する定年と忘れると損する手続きの例
●得する定年
65歳で定年退職をする人は、「64歳11か月で退職をした方がお得」です。
これは65歳以降に退職をすると失業給付が「高年齢求職者給付金」に変わり、失業給付を受け取れる金額が減ってしまうからです。ですので、定年1ヵ月前に退職をすると失業給付を満額受け取れます。
●手続きを忘れると損をする?
よく忘れがちなのが、定年退職後の妻(配偶者)の年金です。専業主婦で国民年金が第3号被保険者の場合は、60歳になる前でしたら、国民年金の変更の手続きが必要になります。そうしないと保険料が「未納」になってしまうのです。年金は長い老後の必要資金です。できるだけ多くもらいたいものです。
そんな手続きのスケジュールが一目でわかり、得する手続きを、拙著『金持ち定年、貧乏定年』(実務教育出版)ではまとめています。定年準備を55歳から始めることで、老後破産にならないお金の管理と増やし方を解説しています。
ゆとりのある老後を過ごすためにも、得する定年の準備をはじめましょう。
『金持ち定年、貧乏定年』長尾義弘・中島典子 著
手続きが煩雑な上、一歩間違えると大損することも! 手続きに失敗すれば、老後資金にもつながる大問題。
本書では、55歳からのタイムスケジュールを設定し、年齢ごとに必要な準備や手続きなどを通して、いつまでに何をすればいいのか、ひと目で分かる構成でやさしく解説。
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長尾 義弘 NEO企画代表
ファイナンシャル・プランナー、AFP、日本年金学会会員。徳島県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務。1997年にNEO企画を設立。出版プロデューサーとして数々のベストセラーを生み出す。新聞・雑誌・Webなどで「お金」をテーマに幅広く執筆。著書に『コワ~い保険の話』(宝島社)、『こんな保険には入るな!』(廣済堂出版)『お金に困らなくなる黄金の法則』『最新版 保険はこの5つから選びなさい』『老後資金は貯めるな!』(河出書房新社)、『保険ぎらいは本当は正しい』(SBクリエイティブ)。監修には年度版シリーズ『よい保険・悪い保険』など多数。
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