25/05/01
「トランプショック」で金利上昇・円高の今、米国債投資の絶好のチャンス

第168回は、最高の米国債投資術
トランプ関税に伴う不確実性により、4月2日以降のマーケットは乱高下となっています。株式市場は暴落前の水準にほぼ回復しましたが、ドル通貨(ドル安円高)と米国債(金利上昇→米国債価格下落)は依然として下がったままです。
・ドル円:4月2日1ドル149.81円→4月21日1ドル140.85円→4月29日1ドル142.26円
・米国債10年利回り:4月4日3.999%→4月11日4.495%→4月29日4.171%
・米国債30年利回り:4月4日4.416%→4月21日4.906%→4月29日4.647%
米国債利回りは元に戻りつつありますが、米国債投資の絶好のチャンスが訪れたと言えそうです。米国債はそもそも世界一安全な債券です。それでいて金利が高いのが魅力。
米国は今後、金利低下局面を迎えます。そんな中、金利上昇が起こり、加えて円高なので日本人にとっては割安で購入できるタイミングです(本来、ドル金利が上昇すれば円安になるため)。
債券投資の本質は、キャピタルゲインではなく、インカムゲインです。今、米国の長期債に投資をすれば、高い金利を得られ続けます。
米国債投資をおすすめしたい人は、新NISAやiDeCoなどの投資をすでにしていて、安定した投資先を探している人や分散投資の一環として投資したい人です。また、比較的年齢が高く(50代・60代など)、価格変動リスクを避けつつお金を堅実に増やしたいという人にも向いています。
たとえば、年金で生活する人にとっては、年金以外に定期的に収入(キャッシュフロー)があれば、生活が豊かになります。
現役世代であっても有益な投資先です。将来のために資産形成することがすべてではありません。勤労収入とは別に定期的な収入があれば、今の生活の充実度を高めるために使えます。
トランプショックでは、米国株安・米国債安・ドル安円高のトリプル暴落が起こりましたが、通常の相場では株価と債券価格は逆の動きをする傾向にあります。分散投資の一環としても米国債は有用です。
番組では、4月28日に発売した「マンガと図解でよくわかる 最高の米国債投資術」(ソシム)を元に米国債の魅力について話しています。
出演:頼藤 太希(よりふじ・たいき)、高山 一恵(たかやま・かずえ)
制作:株式会社Money&You
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【「マネラジ。」の配信記事】
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・#164「2024年お金トピック振り返り!新NISA、年収の壁、金利ある世界。2025年注目はiDeCo、トランプ政権、地政学リスク」
・#165「【2025年最新版】投資信託選び7つの基準、プロが選ぶタイプ別投資信託」
・ #166「新NISA2年目の投資先はどうする?「オルカン・S&P500」だけでいいのか、他に投資すべきか」
・ #167「50代から考える、幸福の最大化を目指す「お金の減らし方」」
・ #168「「トランプショック」で金利上昇・円高の今、米国債投資の絶好のチャンス」
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Money&You マネーアンドユー
株式会社Money&Youは、「お金と向き合う。」を サポートし日本を元気にする!を理念に、書籍、各種メディア、講演、相談など様々なチャネルを通して、個人がお金の知性を高めるサポートに注力している会社。女性向けお金の総合相談サイト「FP Cafe」、女性向けマネーメディア「Mocha」、動画コンテンツ「Money&YouTV」、Podcast番組「マネラジ。」などを運営。金融に特化したコンテンツの企画・制作、講演・研修事業を行っている。

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