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24/12/05

相続・税金・年金

年金を月額平均14万円もらえない人は意外と多い?全体の何%なのか

年金を月額平均14万円もらえない人は意外と多い?全体の何%なのか

厚生年金に加入する人がもらえる年金額の平均は月額14万円という調査結果が出ています。では、実際に平均額程度の年金をもらえる人はどれくらいいるのでしょうか?
今回は厚生年金をもらえる人のうち、平均額の14万円程度もらえる人と、もらえる年金が月額14万円に満たない人は全体の何%を占めるのかを調べてみました。

老齢年金の平均額はどれくらい?

厚生労働省が公表する「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、老齢年金の受給権者(年金を受給する権利のある人)が受け取る年金の平均額(月額)は以下のようになっています。

<老齢年金の平均月額>

厚生労働省「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」より筆者作成

日本の年金制度は2階建てです。1階部分はすべての人が対象の国民年金で、2階部分が会社員や公務員が加入する厚生年金です。自営業者や個人事業主、フリーランスなど会社に属さない人は年金が国民年金(老齢基礎年金)のみとなりますが、会社員や公務員は老齢基礎年金に加えて厚生年金(老齢厚生年金)もあわせて受け取ることができます。

厚生年金に加入していれば、より手厚い年金をもらえることになりますが、受給できる年金の平均(国民年金+厚生年金)は月額14万円程度です。
2023年のデータになりますが、総務省統計局が公表する「家計調査報告(家計収支編)」によると、65歳以上の夫婦のみ無職世帯の1ヵ月間における消費支出は250,959円でした。このように、受給できる年金の金額と実際の生活費には差があることがわかります。老後資金の準備は重要であることがおわかりいただけるのではないでしょうか。

年金を月額14万円程度もらえる人の割合は?

では、年金を月額14万円程度もらっている人の人数・割合はどれくらいになるのでしょうか?

<年金月額14万円以上15万円未満の人数・割合>

厚生労働省「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」より筆者作成

厚生年金の受給権者は1599万6701人。そのうち年金が月額14万円以上15万円未満の人が953,156人となり、全体の6.0%にあたります。

男女別にも見てみましょう。厚生年金の受給権者数は、男性は10,600,440人、女性は5,396,261人です。このうち厚生年金が月額14万円以上15万円未満の男性は735,371人で、男性全体の6.9%です。また、年金が月額14万円以上15万円未満の女性は217,785人で、女性全体の4.0%でした。

このように、年金を月額14万円程度もらっている人はわずかで、全体の10%にも満たないことがわかります。おそらく年金の加入期間は人それぞれで、未納期間のある人や転職や独立などで働き方が変わった人もいるため、受給できる年金額にバラツキが生じていると考えられます。

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もらえる年金が月額14万円未満の人はいくら?

年金額が14万円程度の人は全体の6.0%(男性6.9%、女性4.0%)でしたが、月額14万円に満たない人はいくらでしょうか?

<年金月額14万円未満の人数・割合>

厚生労働省「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」より筆者作成

厚生年金の受給権者のうち年金が月額14万円未満の人は766万6971人で、これは厚生年金の受給者全体の47.9%にあたります。男女別で見てみると、男性の年金月額14万円未満の人は298万7768人で男性全体の28.1%でしたが、女性は467万9203人で女性全体の86.7%を占めています。

ここでわかるのは、女性の9割弱は老齢年金が月額14万円を切っていることです。
女性は結婚や出産によって仕事を辞めるケースがあり、仕事を続けたとしても子育てのために時短勤務を選択する人も少なくありません。そのため厚生年金の加入期間が短くなり、男性よりも年金の受給額が減ってしまうのでしょう。男性も女性も自分の年金見込額を知ることは重要ですが、特に女性は働き方によってもらえる年金が少なくなる可能性があるので、老後の生活費をどう補てんするか考えておいた方がよいかもしれません。

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自分の年金額の調べ方

自分の年金見込額はどのように調べればいいのでしょうか?それには「ねんきん定期便」「ねんきんネット」の2通りの方法があります。

●ねんきん定期便

毎年、誕生月になると日本年金機構から「ねんきん定期便」のハガキが届きます。また、節目となる35歳、45歳、59歳には、ハガキでの内容に加えて全期間の加入履歴や保険料納付状況などが掲載されたねんきん定期便が封書で届きます。

ねんきん定期便の中で年金額がわかる箇所は、50歳未満は「これまでの加入実績に応じた年金額」で、50歳以上は「老齢年金の種類と見込額(年額)」になります。
50歳未満の場合、これまでの加入実績に応じた年金額が掲載されるので、一見少なく感じるかもしれません。しかし、今後も加入実績を積み上げていくことで、年金額は増えていきます。
50歳以上の場合、60歳まで現時点での加入状況が続いたときの年金見込額が記載されます。したがって、50歳未満よりも実際の年金額をイメージしやすいでしょう。ただし、60歳になるまでに会社を辞めたり個人事業主から会社員になったりするなど、働き方が変わる場合、年金見込額が増減することがあります。

いずれにせよ、ねんきん定期便は毎年届くものです。手元に届いたら、必ず記載内容を確認しましょう。

●ねんきんネット

年金の見込額は「ねんきんネット」でも確認できます。ねんきんネットとは、年金記録の確認、年金見込額の試算、年金に関する各種手続きなどがインターネット上でできるサービスです。
中でも「将来の年金額を試算する」のページでは手軽に年金見込額を確認できます。また、今後の働き方が変わる場合や未納分を納付した場合、受給開始年齢を繰り上げ・繰り下げした場合など、条件を変えて試算ができるので、試してみるとよいでしょう。

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「月額14万円未満」は意外に多い

厚生年金の平均額となる月額14万円程度の年金をもらえる人は受給権者全体のわずか6%程度ですが、月額14万円に満たない人は全体の47.9%にもなります。中でも女性は年金の受給額が低く、86.7%もの人は月額14万円未満となっています。年金受給額に男女差が生じるのは、女性は結婚や出産、子育てで働き方を変えたり仕事を辞めたりすることがあるため、厚生年金の加入期間が短くなってもらえる年金額が少なくなるからと考えられます。

自分の年金額はねんきん定期便やねんきんネットで確認できます。自分のもらえる年金がどれくらいになる見込みなのか毎年確認して、老後の生活費が不足しそうであれば、早めに補てんする方法を考えましょう。

前佛 朋子 ファイナンシャル・プランナー(CFP®)・1級ファイナンシャル・プランニング技能士

2006年よりライターとして活動。節約関連のメルマガ執筆を担当した際、お金の使い方を整える大切さに気付き、ファイナンシャル・プランナーとなる。マネー関連記事を執筆するかたわら、不安を安心に変えるサポートを行うため、家計見直し、お金の整理、ライフプラン、遠距離介護などの相談を受けている。

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