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24/07/06

相続・税金・年金

年金「年68万円増」もできる8つのテクニック

年金「年68万円増」もできる8つのテクニック

「老後に安心して暮らすためにも、年金を出来る限り増やしたい」と考えている方は多いでしょう。そこで今回は、年金を増やすテクニックを8つ紹介。フリーランスと会社員で利用できる制度が異なるため、「フリーランスと会社員の両方が利用できるもの」「フリーランスが利用できるもの」「会社員が利用できるもの」に分けて解説していきます。

フリーランスと会社員の両方におすすめテクニック3選

●年金を増やすテクニック1:繰り下げ受給

一般的には65歳からもらえる国民年金ですが、受給開始のタイミングを繰り下げることで、もらえる金額が増額されます。増額率は、繰り下げた月数×0.7%。最長である75歳まで繰り下げた場合、84%の増額となります。

たとえばフリーランスで国民年金を満額の81万6000円もらえる人が75歳まで繰り下げ受給をおこなった場合、75歳以降に受け取れる年金額は年150万1440円。なんと、年間68万円以上の増額となるのです。
さらに会社員で国民年金と厚生年金を月15万円(年間180万円)もらえる人が同様に75歳まで繰り下げ受給すると、年金額は年331万2000円になりますので、年間151万円以上増額になります。

●年金を増やすテクニック2:個人年金保険に加入する

保険会社の商品である個人年金保険に加入することで、国民年金や厚生年金に上乗せして将来の年金を増やすことができます。

生きている限り年金が受け取れる「終身年金」、決まった期間のみ年金が受け取れる「有期年金」、生死にかかわらず決まった期間のみ年金を受け取ることができ、途中で亡くなった場合は遺族に支払われる「確定年金」の3種類があり、自分の将来設計に合ったものを選ぶことが可能です。

生命保険文化センター「2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査」によると、個人年金保険の年額は平均97.1万円。月8万円ほど上乗せできる計算です。

●年金を増やすテクニック3:iDeCoに加入する

iDeCoは、毎月掛金を積み立てることで、国民年金や厚生年金に上乗せして老後の資産を準備できる制度です。

加入者自らが金融商品を選び、掛金を自分で運用するのがiDeCoの特徴の一つです。運用した資産は、60歳以降に一括または分割で受け取ることができます。

iDeCoの掛金は全額所得控除の対象となるため、支払う税金を減らすことができます。また、運用益は非課税となります。さらに、60歳以降に積み立てた資金を受け取る際には、公的年金等控除や退職所得控除が適用されます。

フリーランスにおすすめテクニック4選

●年金を増やすテクニック4:60歳以降も国民年金に任意加入する

国民年金は、日本に住む20歳以上60歳未満の人全員が加入して保険料を支払う制度です。しかし、60歳までの納付済期間が480ヶ月に満たない場合、60歳以降も任意加入して保険料を支払うことが可能です。

国民年金に任意加入すると、毎月1万6980円(2024年度)の国民年金保険料を支払う必要があります。これにより、増額される金額は

81万6000円÷480ヶ月×任意加入月数

となります。例えば、5年間国民年金に任意加入した場合、将来受け取れる年金額は10万2000円増額されます。

●年金を増やすテクニック5:付加年金を納付する

国民年金保険料は月1万6980円ですが、これに毎月400円の付加保険料をプラスして支払うことで、将来受け取れる年金が増額されます。

増額される金額は、200円に付加保険料を納めた月数をかけたもの。もしも5年間付加保険料(合計2万4000円)を支払った場合、増額される年金額は1万2000円となります。2年で元が取れ、3年目以降はもらうほどお得になっていきます。

●年金を増やすテクニック6:追納する

国民年金には、申請することによって保険料の支払いを猶予または免除してもらえる制度があります。ただし、猶予や免除を受けると、その分将来受け取れる年金額は減ってしまいます。

将来もらえる年金額の減少を防ぎたいのであれば、猶予や免除されていた期間の保険料をあとで支払う「追納」をおすすめします。
ただし、追納ができるのは10年前までの保険料に限ります。また、免除や猶予を受けた期間の翌年度から3年以上経過した場合は、支払う保険料に一定の加算額がかかります。

●年金を増やすテクニック7:国民年金基金に加入する

自営業やフリーランスは厚生年金に加入していないため、将来受け取れる年金額が少なくなってしまいがちです。そこで、自営業やフリーランス向けに、国民年金に上乗せして年金を準備できる公的な制度「国民年金基金」がつくられました。

国民年金基金の加入は口数制で、給付の型も複数あるため、経済状況や将来設計に合わせて選ぶことができます。1口目は終身年金A型、B型のどちらかから選び、2口目以降は終身年金のA型、B型、確定年金のⅠ型、Ⅱ型、Ⅲ型、Ⅳ型、Ⅴ型から選択します。

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会社員におすすめテクニック

●年金を増やすテクニック8:60歳以降も働いて厚生年金加入期間を延ばす

会社員として働いている人は、60歳以降も働いて厚生年金を納めることで、将来受け取れる年金額を増やすことができます。増額される金額は年収などによって異なりますが、例えば年収300万円の人が60歳から65歳になるまで働いた場合、将来もらえる年金額は年間8万2000円程度増額されます。

ただし、60歳以降も働く場合、受給されている厚生年金と給料(賞与を12で割った金額も含む)の合計額が月50万円(2024年度)を超えると、厚生年金が減額されてしまう在職老齢年金という制度もあるため気を付けましょう。

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自分にあった方法で老後の資産を準備しよう

年金を増やす方法を8つ紹介してきました。フリーランスと会社員では利用できる制度が異なりますから、自分に合った方法で老後の準備をしましょう。
特にフリーランスは、会社員と比べて将来もらえる年金額が少ないため、早めに老後資産について考えておく必要があるでしょう。

木下七夏 Webライター

大学卒業後金融機関に勤め、個人のお客さま向けの営業を担当。退職後にFP2級を取得し、フリーライターに。FPで学んだ知識や金融機関勤めの経験を生かして、生活にまつわるお金の疑問を分かりやすく噛み砕いて解説する記事を作成している。

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