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24/04/22

家計・ライフ

「60歳で退職したい」なら50代のうちにやっておくべき5つのこと

「60歳貯金ゼロ」の人がすべきことはたった1つ

2025年4月からは65歳までの継続雇用が義務化されますが、年金だけの生活は厳しいからと、できるだけ長く働きたいという人が増えています。しかし反対に、人生後半は自分の好きなように生きていきたいと、60歳での退職を希望する人もいます。そうした気持ちがあることは理解しますが、きちんと生活していけるでしょうか。
60歳で仕事を辞めたいと考えているならば、定年後も安定した生活を送るために、50代までにやっておくべきことがあります。今回は、60歳で仕事を辞めたい人が50代までにしておくべきことを5つご紹介します。

50代までにしておくべきこと①:年金見込額を確認しておく

老後も安定した生活を送るためには、65歳からもらえるようになる年金額がどれくらいになるのかを把握しておくことが大事です。
50歳以上になると、日本年金機構から毎年送られてくる「ねんきん定期便」には、60歳まで年金に加入すると仮定した場合に65歳からもらえる年金の見込額が記載されます。自分の年金額はいくらなのか、また、夫婦で年金を合算すると年金収入はどれくらいになるのかを必ず確認しておきましょう。

50代までにしておくべきこと②:老後の生活費を予算立てする

65歳から年金収入を頼りに生きていく場合、生活費がどれくらいになるのか予算を立てておきましょう。老後の生活を考える際、生活費を予算立てしておくことは、安定した生活を送るために大事な作業です。
たとえば夫婦2人の生活費を予算立てして、年金見込額と照らし合わせれば、年金だけで生活ができるかどうかがわかります。年金のみでは生活費が足りないようであれば、貯蓄や運用などで補てんする必要があります。

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50代までにしておくべきこと③:生活費以外の必要資金を見積もる

あなたはどのような老後生活を希望していますか?ただ淡々と日常生活を送るだけではなく、たまには旅行したり、自分の好きなことを楽しんだりしたいのではないでしょうか?また、家のリフォームが必要になるかもしれません。それに、高齢になると病気や介護のリスクが高まるため、医療費や介護費用の備えも必要です。
このように、基本的な生活費以外にどんな費用が必要になるのか、必要資金をピックアップしておきましょう。

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50代までにしておくべきこと④:貯蓄の進捗状況を確認する

会社を退職してからの生活費や必要資金は、年金収入と貯蓄で賄うことになります。必要な貯蓄はちゃんとできているか、貯蓄の進捗状況を確認しておきましょう。
年金の見込額と年金生活になってからの生活費、生活費以外の必要資金がわかれば、年金収入がどれくらい不足するのかが見えてきます。老後生活では、年金収入で足りない分を貯蓄や運用で準備したお金を取り崩しながら生活していくことになります。

そして、忘れてはならない大事なお金があります。それは、60歳で退職してから65歳で年金をもらえるようになるまでの生活費です。年金受給までの生活費と年金生活に入ってから必要になるお金は、貯蓄で賄えますか?現時点での貯蓄状況を確認し、もし貯蓄が不足するようなら、退職までに必要なお金を準備できるよう、貯蓄計画を見直しましょう。

50代までにしておくべきこと⑤:負債を失くしておく

年金収入のみになってから、住宅ローンや各種ローンの返済が残っていると、生活が厳しくなります。もし、退職予定の60歳以降も住宅ローンなどが残るようなら、繰り上げ返済を検討しましょう。退職するまでに負債を失くしておくことは、安定した老後生活を送るために重要なことです。

いくら必要かを綿密にチェックしよう

60歳で仕事を辞めたいと考えているなら、退職後の生活費や生活費以外の必要資金を準備できるかどうかが成功の鍵になります。また、年金見込額を把握しておき、年金収入だけでは不足する分を試算しておくことも重要です。退職後も安定した生活を送るためにも、貯蓄の進捗状況をチェックして、貯蓄や運用計画を見直しましょう。もし資金が不足するようなら、追加の貯蓄など退職までに何をすべきかを考えて、できるだけ早く着手することをおすすめします。

前佛 朋子 ファイナンシャル・プランナー(CFP®)・1級ファイナンシャル・プランニング技能士

2006年よりライターとして活動。節約関連のメルマガ執筆を担当した際、お金の使い方を整える大切さに気付き、ファイナンシャル・プランナーとなる。マネー関連記事を執筆するかたわら、不安を安心に変えるサポートを行うため、家計見直し、お金の整理、ライフプラン、遠距離介護などの相談を受けている。

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