24/03/27
【新NISA】みんなの積立投資金額はいくら?みんなが買っている商品も紹介
2024年1月より始まった新NISA。とりあえず運用はしているけど「みんなはいくら投資しているのだろう?」「利益の出やすい投資信託を選べているかな?」などと不安に思うことはありませんか?
投資は自分のペースで無理なく行えば問題ありません。ただ、みんなの投資事情が気になる気持ちもわかります。そこで今回は、楽天証券の新NISAスタート1か月間のデータを元に、みんなの投資動向をチェックしてみましょう。
楽天証券の新NISAの平均積立設定額・投資先はどうなっている?
楽天証券が2024年2月9日に発表した「2023年12月期決算説明会資料」には、2024年1月からの新NISAでの投資動向がまとめられています。そのなかから、いくつかデータを見ていきましょう。
<楽天証券の平均積立設定額>
楽天証券の決算説明会資料より
2024年1月末時点の、楽天証券での新NISAの平均積立設定額は50,757円です。2023年までのつみたてNISAの積立金額の上限は月3万3333円でした。新NISAのつみたて投資枠では月10万円まで投資ができるようになったことをうけ、およそ4割の人が積立金額を増やしたことがわかります。「10万円超」は、新NISAの成長投資枠でも積立投資の設定をしているのでしょう。
2023年12月末のつみたてNISAと新NISAのつみたて投資枠でも比べてみましょう。
<楽天証券のつみたてNISAと新NISAの平均積立設定額>
楽天証券の決算説明会資料より
つみたてNISA内の平均積立設定額は24,021円なのに対し、新NISAのつみたて投資枠平均積立設定額は40,108円。1.6万円ほど増えています。
また、新NISAの投資先の傾向は投資信託6割、株式4割と、やや投資信託が人気のようです。投資信託のうち、外国資産に投資する商品の割合は95%。大多数が外国資産になっていることがわかります。
<楽天証券の新NISAの投資先>
楽天証券の決算説明会資料より
楽天証券で取引されている投資信託・株式は?
楽天証券で取引されている商品のランキングも公開されています。
<楽天証券の新NISAの投資先>
楽天証券の決算説明会資料より
上でも紹介したように、投資信託の積立設定額・買付額のベスト10には外国に投資する商品が占めています。投資信託の積立設定額・買付額の上位3位は、次のとおりです。
●1位:eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)[信託報酬年0.05775%]
「オルカン」の名前で個人投資家に人気の投資信託です。1本買うだけで世界中の株式に投資しているのと同様の成果が期待できます。投資の鉄則は分散投資のため、購入するだけで株式の銘柄や地域などのリスク分散が可能です。保有中にかかる信託報酬が年0.05775%と安いのも人気の理由です。
●2位:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)[信託報酬年0.09372%]
S&P500は米国を代表する約500銘柄を時価総額で平均、数値化した株価指数。米国株式市場の80%をカバーしています。世界経済の中心で経済成長を続ける米国にこれ1本で手軽に分散投資できます。
●3位:楽天・S&P500インデックス・ファンド[信託報酬年0.077%]
2位のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)と同様、S&P500と連動することを目指して運用される投資信託。2023年10月にスタートしたばかりの新しい商品で信託報酬も安いのが特徴。楽天証券では「投信残高ポイントプログラム」の対象で、保有残高の年率0.028%の楽天ポイントが還元されます。
売れている株式ランキング
続いては、売れている国内株式の買付額ランキング上位3位までを見てみましょう。なお、株価は2024年3月17日時点のものです。
●1位:日本たばこ産業(JT)(2914)株価:3,847円
日本はもちろん、70以上の国と地域で事業を展開するグローバルたばこメーカーです。高配当が魅力で、営業利益率や配当利回りが高く、増配が続いています。加熱式たばこはやや業績が弱いものの、海外たばこの営業利益が高いため、業績は安定しています。
●2位:日本電信電話(NTT)(9432)株価:180.5円
傘下にNTTドコモなどを持つ、大手電気通信会社です。ITや携帯電話事業が好調で人気の株式です。株主優待はdポイントがもらえる(2年以上3年未満の保有で1,500ポイント、5年以上6年未満の保有で3,000ポイント)のもうれしいところです。
●3位:三菱UFJファイナンシャル・グループ(8306)株価:1504.5円
三菱UFJ銀行をはじめ、証券会社やクレジットカード事業を行っている総合金融グループです。配当利回りが高く、株価が安くて個人投資家が買いやすいこともあり、資金が集まりやすい銘柄です。
また、米国株では株価急騰で話題になったエヌビディア(NVDA)、高配当株に分散投資できるバンガード・米国高配当株式ETF(VYM)、電気自動車や太陽光発電などで知られるテスラ(TSLA)が上位となっています。
自分のペースで投資を続けよう
新NISAでは投資上限が増えたこともあり、平均積立投資額はつみたてNISAと比べて1.6円程増えました。投資信託が人気で、なかでも「オルカン」「S&P500」に投資する人が多いようです。
もっとも、みんなの傾向はあくまで参考資料です。上位にランクインされている銘柄ならば必ずお金が増やせるというわけでもありませんし、投資のリスク許容度(損をしても問題のない度合い)は人により異なります。周りが気になるかもしれませんが、投資は自分のペースでできる範囲で行えば問題ありません。コツコツと少しずつ、長く続けてお金を増やしていきましょう。
*本記事で紹介した個別の銘柄については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄の株式等の売買を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願い致します。
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あや FP2級のワーママライター
フルタイムワーママとして、日々仕事・家事・娘の育児に奮闘中。家計のやりくりや資産運用、女性のキャリアなど、自身の悩みや経験を、記事を通して等身大でお届けする。お金の勉強をしたいと思い、2級ファイナンシャル・プランニング技能士資格を取得。趣味はテニスと旅行。
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