23/05/02
FP夫婦が教える、メルカリから親子で学ぶ「商売の基本」
※本記事ではアフィリエイト広告を利用しています。
フリマアプリといえば「メルカリ」を連想する方が多いでしょう。実際、メルカリで不用品を売ったり欲しいものを買ったりと、メルカリを日々活用している方もいるはずです。実はこのメルカリ、親子で「商売の基本」を学ぶのに最適です。
今回は、メルカリが商売の基本を学ぶのに適する理由や、すべての商売に共通する「利益を大きくするために取り組むこと」について、メルカリを例に解説します。
商売の基本公式は「利益=売上−経費」
商売の基本公式は「利益=売上−経費」です。商売の基本公式は、どんな仕事をするにしても必要な考え方で、子どものうちから知っておいていい考え方です。
商売は、利益を上げるために行うことです。誰でも、利益はなるべく大きくしたいですよね。商売の基本公式を見ると、利益を大きくするには、
①売上をできるだけ大きくする
②経費をできるだけ小さくする
の2つしかないことがわかります。
メルカリで商売の基本公式を学ぶ
今の子どもは、いらないものをフリマアプリで売るのが定番になってきています。そして、商売の基本公式を子どものうちから学ぶのにもっとも適しているのは、フリマアプリです。フリマアプリのおすすめは「メルカリ」です。メルカリを利用することで、持っているものを売ったり、欲しかったものを安く買ったりできます。
メルカリが商売の基本公式を学ぶのに適している理由は、大きく2つあります。
●メルカリが適している理由①:個人間取引がかんたんにできるから
メルカリは、スマホ1つで個人間取引がかんたんにできます。不要品があったら、スマホで写真を撮り、値段などの商品情報を入力して出品。買ってくれる人がいなかったら、値下げするなど改善策をとり、売れたら発送すれば取引完了です。
取引成立後の配送も、メルカリとヤマト運輸が提携した「らくらくメルカリ便」を活用することで低コスト・匿名でできるようになっています。このように、メルカリは仕組みがシンプルで、子どもに商売の基本を教えるのに適しています。
●メルカリが適している理由②:月間利用者数2000万人超、累計出品数30億品超だから
理由①は実はどのフリマアプリにも共通することですが、メルカリは利用者が多いのが強みです。2013年に始まったメルカリの利用者は着々と増えていて、2022年12月時点の月間利用者数は2153万人。「アプリダウンロード」ではなく、実際に利用している人が2000万人超いるのですから、すごいですよね。また、累計の出品数も30億品超えと、大きな市場規模を誇ります。
また、メルカリには、出品者と購入者がお互いを評価する仕組みがあることも重要です。
【メルカリの仕組み・特徴】
メルカリホームページより
図に「⑥商品確認・受取評価」と「⑦評価・売上付与」とあるように、メルカリでは、取引後に出品者と購入者がお互いを評価します。
たとえば「商品の欠陥を隠して売る」といった悪さをするような人がいたら、その人には悪い評価がつけられて、誰からも「買いたい」と思われなくなるでしょう。そうやって、悪い人を自動的に排除するようにしているのです。
>>メルカリはこちら
メルカリは市場のメカニズムが効いている
メルカリには月間2000万人超もの不特定多数の参加者がいるので、需要と供給といった、価格の決定要因が適切です。つまり、市場のメカニズムが正しく効いています。
●価格は需要と供給で決まる
著書「11歳から親子で考えるお金の教科書」より
モノの価格は、買いたい人(需要)が多ければ上がり、売りたい人(供給)が多ければ下がります。そして、「買いたい」と「売りたい」のバランスがとれるポイントで価格が決まります。
ひと昔前まで、私たちがいらなくなったものを売るときには、古着屋、古本屋、リサイクルショップ、買取専門店などに持ち込むのが主流でした。しかし、中には買取価格が不透明なお店もありました。メルカリを利用することで、こうした市場のメカニズムが働いていることを学べる、というわけです。
売上を上げて経費を下げるには?
冒頭でも紹介したとおり、利益を増やすには売上を上げるか、経費を下げるかする必要があります。どんな方法が考えられるでしょうか。
●売上を上げるには?
売上を上げる大前提となる考え方は「買う人の目線に立って考えなくてはならない」ということです。商売には信用が欠かせません。それは、メルカリであっても同様です。適当な商品説明や写真では買いたいと思ってもらえないですし、欠陥を隠して取引したら悪い評価がついて市場から締め出されてしまいます。そうならないために、買う人のことを考えなくてはならないのです。
そもそもどんな商品が求められているのか、商品のよさを伝えるには、どこをアピールしたらいいか。写真の撮り方や商品説明で工夫すべきところはたくさんあります。
また、売上を上げたいからといって値段を高くしすぎると売れなくなってしまいます。過去の取引を参考にして値段をつける必要があります。
さらに応用的ですが、継続的に購入してくれるお客さまには値引きをするなどして、お得意様を増やすといった考え方もあります。
●経費を下げるには?
利益は売上からメルカリに支払う手数料や配送料、梱包資材などの経費を差し引いた額です。さらに、売るために使う時間(人件費)も、ある種の経費です。
メルカリに支払う手数料は抑えにくいですが、配送料や梱包資材の費用は工夫の余地があります。メルカリの場合、他のフリマアプリよりも送料は安いですが、さらに送料を下げるために、商品をまとめて出品したり、セット販売したりすることが考えられます。また、梱包資材も質を落としすぎて中のものが壊れるようではダメですが、そうならない程度のものを利用するのも一案です。
そして、売るために使う時間を抑えることも大切です。出品、梱包、配送などの過程で効率化できることはないかを考えたり、簡単にできるようにする工夫や仕組みを構築したりすることを考えると、今後の勉強や仕事にもつながっていきます。
メルカリで実際に出品してみよう
メルカリを通じて、商売の基本公式を学ぶことについてお話ししてきました。
実際にご両親がサポートしながら、子ども自身がメルカリに出品する体験をしてみるのもいいですね。商売とはどういうものかが実感できるでしょう。
その際、親としてはつい口出ししたくなってしまうと思いますが、まずは自分でやってもらい、結果を体験してもらうのが大切です。失敗することもあるとは思いますが、それもまたいい経験になるでしょう。
また、親世代のころは「不要品を売る=古本屋/古着屋/リサイクルショップで売る」が主流で、持ち込む手間や買取価格に不透明さがあったことを伝えるといいでしょう。メルカリのようなサービスでは、需要と供給がうまく働いていることも理解できます。
そして、今後AIやロボットに仕事を代替されるという話もありますが、フリマアプリをきっかけに、新しい仕事が生み出されていくといった話をするのもおすすめです。
>>メルカリはこちら
メルカリを使うことで、親子で商売の基本を学んだり新しい仕事について語り合ったりすることができます。ぜひ親子で取り組んでみてください。
今回の内容は動画でも紹介しています。ぜひご覧ください。
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頼藤 太希 マネーコンサルタント
(株)Money&You代表取締役。中央大学商学部客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、外資系生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に従事。2015年に現会社を創業し現職へ。ニュースメディア「Mocha(モカ)」、YouTube「Money&YouTV」、Podcast「マネラジ。」、Voicy「1日5分でお金持ちラジオ」、書籍、講演などを通じて鮮度の高いお金の情報を日々発信している。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『定年後ずっと困らないお金の話』(大和書房)、『マンガと図解 はじめての資産運用』(宝島社)、など書籍100冊、累計170万部超。日本証券アナリスト協会検定会員。宅地建物取引士。ファイナンシャルプランナー(AFP)。日本アクチュアリー会研究会員。X(旧Twitter)→@yorifujitaiki
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