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22/04/15

家計・ライフ

1000万円貯めた人は貯蓄ゼロの人より、アレへの意識が3倍以上違う!

1000万円貯めた人は貯蓄ゼロの人より、アレへの意識が3倍以上違う!

貯蓄をするには収入が多くなければ無理、と思い込んでいる人はいないでしょうか。
確かに、年収が多い方が貯蓄しやすくなります。しかし、年収が1000万円以上ある人でも、貯蓄ゼロの人は決して少なくありません。
貯蓄をするには収入だけではなく、家計に対する意識や、金融商品を選ぶ目の違いが影響しています。
今回は、1000万円貯めた人と貯蓄ゼロの人の違いについて見ていきましょう。

年収1000万円以上でも、約3人に1人は貯蓄ゼロ

一人ぐらしの人に対して行った、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」(2021年)によれば、貯蓄ゼロの人は33.2%、1000万円以上の貯蓄がある人は23.5%です。
およそ、3人に1人は貯蓄がないという結果でした。

●一人ぐらしの貯蓄額(全体)

貯蓄ゼロ 33.2%
貯蓄1000万円以上 23.5%

このデータを年収別に、詳しく見ていきましょう。

●年収300万円未満の一人ぐらしの貯蓄額

貯蓄ゼロ 35.7%
貯蓄1000万円以上 20.4%

年収が300万円未満だと、確かに貯蓄ゼロの人が35.7%と多いことが分かります。
その一方で、貯蓄1000万円以上の人が20%以上いることに注目です。年収が300万円未満でも、貯めている人は貯めているんですね!

●年収300~500万円未満の一人ぐらしの貯蓄額

貯蓄ゼロ 24.6%
貯蓄1000万円以上 23.3%

年収が300~500万円未満になると、貯蓄ゼロの人が24.6%に減ります。
そして貯蓄1000万円以上の人が23.3%に増えました。年収と貯蓄は決して無関係ではないということですね。

●年収500~750万円未満の一人ぐらしの貯蓄額

貯蓄ゼロ 16.0%
貯蓄1000万円以上 44.0%

さらに年収が増えて500~750万円では、貯蓄ゼロの人は16.0%。
貯蓄1000万円以上の人は44.0%と、年収が増えると貯蓄も増える傾向がはっきり見えてきます。

●年収1000万円以上の一人ぐらしの貯蓄額

貯蓄ゼロ 27.3%
貯蓄1000万円以上 57.6%
※「年収1000万円〜1200万円未満」と「年収1200万円以上」を合算して作成

しかし、年収がもっと増えて1000万以上の人では、貯蓄ゼロが27.3%と逆に増えています。
貯蓄1000万円以上の人は半数以上の57.6%なので、年収が増えると貯蓄しやすいと言えますが、貯蓄がない人も増えるという結果でした。

このことから、貯蓄をするにはただ年収が多いだけではなく、別の要因も大きな影響を与えていると考えられます。

約4割の人が家計運営を意識していない!

「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」(2021年)では、この人たちに過去1年間の家計の運営をどう評価するか、という質問をしています。結果はどうだったでしょうか。

●1年間の家計の運営をどう評価するか

1. 思ったより、ゆとりのある家計運営ができた。・・・・・8.8%
2. 思ったような家計運営ができた。・・・・・23.7%
3. 思ったより、家計運営は苦しかった。・・・・・30.8%
4. 家計運営については、意識したことがない。・・・・・36.8%

思ったよりゆとりのある家計運営ができたと回答した人は8.8%と少数派です。とはいえ、思ったような家計運営ができたと回答した人も23.7%いますので、合わせると32.5%の人は予算どおりの家計運営ができたようです。
思ったより苦しかったと回答した人が30.8%と多くなっていますが、それよりも問題なのは、家計運営を意識したことがない人が36.8%もいるということではないでしょうか。
4択のなかで、最も多い回答が、この「意識したことがない」になっています。

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貯蓄1000万円以上の人は、家計運営を考えている

効率よく貯蓄をするには、家計運営、つまり予算を考えて支出をし、将来の予定を立てつつ資金の準備を進めるといったことがとても大切です。
では、貯蓄ゼロの人と、1000万円以上の貯蓄がある人は、平均と比べてどのくらい家計運営を意識しているのでしょうか。

【貯蓄ゼロの人】
1. 思ったより、ゆとりのある家計運営ができた。・・・・・ 1.9%
2. 思ったような家計運営ができた。・・・・・ 7.9%
3. 思ったより、家計運営は苦しかった。・・・・・36.3%
4. 家計運営については、意識したことがない。・・・・・53.8%

【貯蓄1000万円以上の人】
1. 思ったより、ゆとりのある家計運営ができた。・・・・・19.6%
2. 思ったような家計運営ができた。・・・・・41.5%
3. 思ったより、家計運営は苦しかった。・・・・・13.8%
4. 家計運営については、意識したことがない。・・・・・25.2%

貯蓄ゼロの人は、思ったより家計運営が苦しかったとの回答が多いことに対し、貯蓄1000万円以上の人は、思ったような家計運営ができたと回答した人が多い傾向です。
いずれにしても、回答1~3は、ゆとりの有無は別として、家計運営についてあらかじめ考えていたということです。
あらかじめ家計運営を考えていた人は、貯蓄ゼロの人では46.1%なのに対し、貯蓄1000万円以上の人では74.9%。実に1.6倍もの差があります。

貯蓄1000万円以上の人は貯蓄ゼロの人の約6倍、家計運営の目標をクリアしている!

そして、最も注目したいのは、「思ったより、ゆとりのある家計運営ができた」と、「思ったような家計運営ができた」の回答の合計、つまり目標をクリアした人の割合です。
貯蓄ゼロの人では9.8%、貯蓄1000万円以上の人では、61.1%という結果ですから、その差は実に約6倍!

思ったような家計運営ができたとは、家計運営を考えていて、しかもその見込みどおりだったということです。全体の平均でも、思ったような家計運営ができた人は32.5%ですから、貯蓄が1000万円以上ある人の家計運営がしっかりしていたことがわかります。
逆に、貯蓄ゼロの人が、家計運営がうまくいっていなかった、あるいはそもそも考えてもいなかったこともわかります。

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生活設計を立てている人は、なんと3.8倍!

では、家計運営の基礎になる生活設計を立てている人はどのくらいいるのでしょうか。

【貯蓄ゼロの人】
1. 生活設計を立てている。・・・・・ 14.9%
2. 現在生活設計を立てていないが、今後は立てるつもりである。・・・・・38.1%
3. 現在生活設計を立てていないし、今後も立てるつもりはない。・・・・・46.9%

【貯蓄1000万円以上の人】
1. 生活設計を立てている。・・・・・ 56.3%
2. 現在生活設計を立てていないが、今後は立てるつもりである。・・・・・26.9%
3. 現在生活設計を立てていないし、今後も立てるつもりはない。・・・・・16.8%

貯蓄ゼロの人では、生活設計を立てている人が14.9%と少数派であることに対して、貯蓄1000万円以上の人では56.3%と逆に多数派であることがわかります。
「現在生活設計を立てていないし、今後も立てるつもりはない」という、言わば行き当たりばったりでは、貯蓄は難しいことが数字にも表れています。

生活設計を立てると心配が増える?

生活設計を立てないのは、どうしてなのでしょうか。忙しいから、面倒だから、それとも将来への不安を直視するのが怖いから…、それぞれに理由があることでしょう。
しかしその中でも、今現在から将来に向けて、見込める収入と必要であろう支出を計算した時に、もしも希望する未来が描けなかったら、と思うとどうも気がのらない、ということもありそうです。

老後資金が公的年金だけでは足りないのではないか、と言われて久しいですが、老後に向けて貯蓄ができている人ばかりではありません。
その状態で生活設計のための計算をしても、老後は高確率で破綻の可能性、などという結果が出てしまいそう。まずは貯蓄を少しでもしてから、と思うのも無理はないでしょう。

しかし、生活設計は立てたほうが将来、そして老後の不安は少なくなりそうです。
生活設計を立てている人、立てるつもりの人、立てるつもりもない人がそれぞれ、老後の生活についてどのように考えているか、調査の結果をさらに見ていきましょう。

【生活設計を立てている】
1. それほど心配していない。・・・・・50.6%
2. 多少心配である。・・・・・・・・・・・35.5%
3. 非常に心配である。・・・・・・・・・24.3%

生活設計を立てている人は、老後の生活をそれほど心配していない人が50.6%と半数以上です。多少心配している人は35.5%、非常に心配な人は24.3%で、決して少ないわけではありませんが、生活設計を立てていることが老後の安心につながりやすいとはいえそうです。

【現在生活設計を立てていないが、今後は立てるつもりである】
1. それほど心配していない。・・・・・17.8%
2. 多少心配である。・・・・・・・・・・・41.0%
3. 非常に心配である。・・・・・・・・・47.5%

現在生活設計を立てていないが今後は立てるつもりという、いわば「そのうちに…」という一日伸ばし的な人は、それほど心配していない人の割合が17.8%にとどまっています。
多少心配が41.0%、非常に心配が47.5%と、ほとんどの人が老後の心配をしています。
生活設計とともに、貯蓄の計画を立てて、老後の安心につなげてほしいと思います。

【現在生活設計を立てていないし、今後も立てるつもりはない】
1. それほど心配していない。・・・・・31.6%
2. 多少心配である。・・・・・・・・・・・23.5%
3. 非常に心配である。・・・・・・・・・28.3%

現在生活設計を立てていないし今後も立てるつもりはない人で、老後を「それほど心配していない」人は31.6%と、逆に増えています。
収入のあてがしっかりあって、本当に心配がないのであればよいのですが、「まあなんとかなるだろう」と問題の先送り、現実を見ていない、ということなら事態は深刻ではないでしょうか。

生活設計とは、たとえば「10年後にはどんな暮らしをしていたいか」、というようなことです。
じっくり考えてみてはいかがでしょうか。

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老後のための貯蓄なら、つみたてNISAやiDeCoを活用

生活設計をするには、まずは収入と支出の把握です。そして、将来に向けて、収入と支出がどのように変化していきそうか、予測が必要になります。
とはいえ、貯蓄がないと計算する決心がつかない、というなら、先に貯蓄から始めるのもいいでしょう。

老後のための貯蓄なら、つみたてNISA(積立ニーサ)やiDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)がおススメです。
つみたてNISAは投資の利益にかかる税金をゼロにできる制度。金融機関によっては100円からでもできます。またiDeCoは節税しながら老後資金の準備ができるおトクな制度で、月5000円からできます。どちらも毎月一定額を積み立てる設定にしておけば、その後は自動的に毎月積み立てていけます。

iDeCo基本的に60歳になるまではお金を引き出すことができません。そのため、将来設計がまだの場合には、いつでも引き出せるつみたてNISAがいいでしょう。
つみたてNISAは、投資信託やETFで運用をしますので元本保証ではありません。しかし、金融庁の厳しい基準をクリアしている商品なので、比較的安心して続けることが可能です。

毎月の貯蓄が習慣になれば、資金が増えて、自信もつきます。
そうなってから、じっくりと将来のことについて、腰を据えて計画を立てていくのもいいですね。
老後だけではなく、5年後、10年後といった中期的な計画も立てられるといいでしょう。

そして、中期・長期の計画を実現できるよう、1カ月、1年といった短期での目標を設定し、収支を計算し、バランスを調整します。たとえば、もっと節約をして支出を減らすことができたら貯蓄を増やすことができます。また、収入を増やすことができたら、ゆとりをある暮らしができるでしょう。

調整を重ねて計画を立てたら、あとは実行するだけ。将来困ることのないように生活設計を立てて、お金を貯めていきましょう。

タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)

36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー

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