19/08/17
職業別平均年収ランキング(女性編)
女性の働き方は、多種多様になってきています。数十年前までは、女性は結婚や出産を機に仕事をやめるのが当たり前のように思われていましたが、今では決してそのようなことはありません。
女性が仕事を続けていくには、やりがいや職場環境、そして年収も大切なポイントです。
今回は、職業別のランキング(女性編)をお伝えします。どんな職業がランキングに入っているのでしょうか。
特別な資格や技能の必要な職業が強い
厚生労働省から発表されている、「2018年賃金構造基本統計調査」には、129の職業について月収と年間賞与のデータがあります。月収は残業代や諸手当を含む金額です。
この月収の12カ月分と年間賞与を合計して、年収を計算したところ、女性の年収トップ10は以下の通りでした。
●職業別平均年収トップ10 (女性編)
「2018年賃金構造基本統計調査」より筆者作成
※サンプル数が10人未満のものは除外
年収が高い職業は、やはり特別な資格、技能が求められるものが中心になっています。
ここで注目したいのは勤続年数。医師、歯科医師は平均の勤続年数が短いのですが、それでもこれだけの収入を得ているということがデータから読み取れます。
医師、歯科医師の国家資格は、それだけの価値があるといえるのではないでしょうか。
そのほかにランクインしているなかで資格が必要な職業は、公認会計士、税理士、弁護士、高等学校教員が挙げられます。
これらは、医師、歯科医師よりも平均の勤続年数が長くなっています。
このデータからは、どのようなことが言えるでしょうか。
高額年収と勤続年数との関係は?
「2018年賃金構造基本統計調査」は、10人以上の規模の事業所に勤務している一般労働者を対象としています。医師、歯科医師については勤務医のみのデータであり、開業医は含まれていません。
とすると、医師、歯科医師は大学を卒業してから病院に勤務し、勤続年数は短くとも高収入を得て、その後病院は退職して開業医として活躍する、といったことが考えられます。
公認会計士、税理士、弁護士は、個人で開業する方もいますが、大きな会計事務所や弁護士事務所などに勤務している人も多く、勤続年数が医師、歯科医師と比べると長くなっています。
資格と技能があれば、事業所などに長く勤務して高収入を得ることも、自分で開業することもできると考えられます。
そして、大学教授、准教授、講師も高年収です。大学教授になる前には准教授や講師の時期を経ていると考えると、勤続年数は大変長いと言えるでしょう。
さらに大学教授の平均年齢の高さを見ると、長く続けられる仕事であることがわかります。
女性が長く働き続けるためにできること
高収入に必要なのは、資格や技能と、それらを生かせる職場です。条件が整えば長く働き続けることができ、さらに収入がアップしていくでしょう。
女性の医師が仕事を続けていくのには、多くの困難があるということがクローズアップされています。確かに、病院勤務では長時間労働が当たり前で、緊急時には電話で呼び出されることも珍しくないという状況では、家庭と両立させるのが難しくなるのも無理はないとも言われています。
しかし、女性医師が開業しているのではなく、医師そのものをやめてしまっていたら、とてももったいないことですね。
結婚、出産、育児、介護など、女性の人生にはさまざまな転機が訪れます。
そんな時でも、勤務しても一定の収入が見込め、独立開業することもできる資格やキャリアがあれば、どのような形でも仕事を続けやすいのではないでしょうか。
どんな時でも自分らしく、輝ける働き方を続けていきたいですね。
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タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)
36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー
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