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23/04/23

家計・ライフ

60歳貯蓄ゼロの人がするべきたった1つのこと

60歳貯蓄ゼロの人がするべきたった1つのこと

老後資金が2000万円くらい必要だと言われても、実際にはそれほど貯蓄がない人もいます。貯蓄がないことで、老後の生活に不安を覚えるかもしれません。しかし、60歳を超えてもできることはあります。今回は、60歳貯蓄ゼロで老後資金に不安を感じている人が、その不安を解決するためのたった1つの方法を解説します。

60歳で貯蓄ゼロの人はどのくらいいるの?

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)令和4年(2022年)」によると、60代で全く貯蓄がないと答えている世帯は20.8%でした。60代の夫婦世帯のなんと5組に1組が、全く貯蓄がないという現実です。さらに金融資産を持っていると答えた人のうち、200万円未満の人は11.6%いることがわかりました。

●60歳夫婦代の貯蓄の分布

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯調査)令和4年(2022年)より筆者作成

老後の収入が年金だけの人にとって、貯蓄がない、もしくはあったとしてもわずかでは今後の生活に対して不安があるのではないでしょうか。毎日の生活費だけでなく、病気になったとき、さらに介護状態になったときのお金まで年金から捻出するのは難しいかもしれません。将来そうならないためには、やはり現役時代の準備が大切ですが、60歳を迎えてもまだできることはあります。

貯蓄が不安な人がやるべきたった1つのことは「働く期間を延ばす」こと

貯蓄がなく、定年後の生活に不安があるならば、やるべきことはたった1つ。定年後も働き続けることです。

内閣府「令和4年版高齢社会白書」には、60歳以降の就業率の推移が記載されています。

●年齢階級別就業率の推移

内閣府「令和4年版高齢社会白書」より

60歳から64歳で働いている人の割合は2021年時点で71.5%。多くの人が働いていることがわかります。さらに65歳から69歳まで働いている人の割合も50.3%と、2人に1人は働いています。働いている人の割合は、2011年からどの年代でも右肩上がりに増えています。
定年退職の年齢が上がっていることも原因の1つではあると思いますが、やはり年金だけでの生活に不安を感じる人もいるもではないでしょうか。

60歳以降に働くことのメリットは収入が増えることだけではありません。厚生年金の加入期間が延びることによって、もらえる年金の金額を増やすことができるからです。国民年金と違って、厚生年金は70歳まで加入し、年金額が増やせます。
さらに、働いて収入があれば、年金の受給を遅らせる繰り下げ受給も選びやすくなります。繰り下げ受給では、年金受給を65歳以降1か月遅らせるごとに0.7%年金額を増やすことができます。
たとえば、70歳まで繰り下げることによって、年金額を42%も増やすことができます。仮に65歳での夫婦での受取年金額が250万円だとすると、70歳まで繰り下げすると355万円となり、年間105万円収入が増えたことになります。
一生涯働いて収入を得ることができればいいですが、やはり年齢とともに難しくなってくることは間違いありません。ですから、健康で働けるうちはできるだけ働き、将来の年金を増やすことを考えるといいでしょう。

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収入を増やすだけでなく支出も見直す

お金を使いすぎていると感じる場合は、無駄な出費を減らすことも考えましょう。定期的に支払っているものがある場合には、見直しをすることもおすすめです。家計簿をつけることで、どこにお金を使っているのかを確認することができます。例えば、月々の携帯電話料金が高い場合、プラン変更や他社への乗り換えを検討します。

買い物前にはリストを作ることもおすすめします。 具体的に、何を買うかを決めておくことで、無駄な買い物をせずに済みます。
さらに、不要なものは売却することもおすすめです。 家にある不用品や、使わなくなったものをネットオークションやリサイクルショップで売ることで、お金を手に入れることができます。
加えて、医療費でなどは高額な出費になることも考えられますので、定期的な健康診断や予防を受け、生活習慣病にならないために、適度な運動やバランスのよい食事も大切です。
日常生活でのお金の使い方に注意することで、無理なく節約することができます。

まとめ

60歳以上で貯蓄ゼロの人や、老後の収入が年金だけの場合、病気や介護状態に陥ったときのお金が不安になることもあります。そこで、定年後もできるだけ長く働き続けることを検討しましょう。働くことで、厚生年金の加入期間が延び、年金を増やすことができます。また家計を見直して支出を減らすことも考えましょう。そうすると、貯蓄ゼロからでも老後の生活費を増やすことができます。

黒須 かおり ファイナンシャルプランナー(CFP)

女性を中心に、一生涯を見守るFPとしてmoney&キャリアのコンサルティングを行う。幸せになるためのお金の知識など幅広い資金計画とライフプランのアドバイスを手がけている。金融機関にて資産形成のアドバイザーとしても活動中。FP Cafe登録パートナー

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