connecting…

  • NISA
  • FIRE
  • Money&You TV
  • 確定拠出年金「iDeCo」「企業型」
  • マネラジ。
  • ふるさと納税
  • 届け出だけでお金がもらえる! 給付金制度を活用しよう
  • セミナーレポート
  • まとめ記事/チェックテスト
  • 歴女の投資ファイル
  • ズボラでも出来るシリーズ
  • 投資信託でプチリッチ!「投信ウーマン」
  • 投資女子への道
  • 恋株
  • ぽいきさんの幸せを呼び込むシリーズ
  • 大人女子を応援!家庭で出来る漢方の知恵
  • 読書ブロガー小野寺理香のブックレビュー
  • 駐在マダム、モラハラ夫からの逃亡記
  • “逆打ち”お遍路をご紹介

23/04/07

相続・税金・年金

67歳と70歳で年金受取スタート、もらえる年金はいくら違うのか

67歳と70歳で年金受取開始、もらえる年金はいくら違うのか

老後の収入の柱となる公的年金は、原則65歳からもらうしくみですが、希望すれば60歳から75歳の間でもらうことができます。今回は、年金を2年繰り下げて67歳からもらった場合と、5年繰り下げて70歳からもらった場合で、もらえる金額がいくら違うのか紹介します。

年金の繰り上げ受給・繰り下げ受給の制度を確認

日本の公的年金には、国民年金と厚生年金があります。国民年金は、20歳から60歳までのすべての人が加入する年金です。一方の厚生年金は、会社員や公務員が勤務先を通じて加入する年金です。原則として、65歳になると国民年金・厚生年金から老齢年金(老齢基礎年金・老齢厚生年金)をもらうことができます。

しかし、年金は必ず65歳からもらわなければならない、というわけではありません。老齢年金は、60歳から75歳の間の希望する時期に受給をスタートできます。64歳までにもらうことを繰り上げ受給、66歳以降にもらうことを繰り下げ受給といいます。

繰り上げ受給・繰り下げ受給をすると、もらえる年金の額が変わります。
繰り上げ受給をすると、1か月受給を早めるごとに、65歳からもらえる年金額より0.4%ずつ減っていきます。60歳まで年金の開始を早めると最大で24%減額。本来もらえる金額の76%になるのです。

反対に、繰り下げ受給をすると、1か月受給を遅らせるごとに、65歳からもらえる年金額より0.7%ずつ増加していきます。75歳まで年金の開始を遅らせると、最大で84%増額し、本来もらえる金額の184%になるというわけです。

●年金の受給率

(株)Money&You作成

「75歳まで10年繰り下げて84%増」のインパクトは、大きなものがあります。老後の年金を増やすためには、できるだけ繰り下げ受給をするに越したことはありません。

しかし、年金を繰り下げている間は、もちろん年金がもらえません。貯蓄しておく、働くなどして、その間の生活費を用意する必要があります。

また、繰り下げ受給の「損益分岐点」はおよそ12年(11年11ヶ月)。繰り下げ受給せずに65歳から年金を受給した場合と、75歳から繰り下げ受給した場合を比べると、75歳まで繰り下げた人の年金の受給総額が65歳を上回るのは「86歳」のときとなります。

日本人の平均寿命は男81.47歳、女87.57歳(厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」より)。また、65歳の人の平均余命を見ると、男は85歳、女は90歳までは生きる時代になってきています。しかし、これらのデータはあくまで「平均」ですから、「10年も繰り下げるのは厳しい」と思われる方もいるかもしれません。

67歳と70歳の年金額を比較してみよう

10年も繰り下げるのは厳しくても、5年程度だったらいかがでしょうか。60歳を過ぎても、65歳、70歳と長く働く人が珍しくない時代です。働いて給料をもらっていれば、繰り下げも決して不可能ではないでしょう。
65歳からの年金を繰り下げて、67歳・70歳からもらうことにすると、年金額はどのくらい増えるのでしょうか。

会社員の厚生年金には国民年金が含まれていますので、老後に国民年金と厚生年金の両方から老齢年金(老齢基礎年金・老齢厚生年金)をもらうことができます。

国民年金は原則20歳〜60歳までの40年間、所定の国民年金保険料を支払えば、年収がいくらであろうと、誰もが満額がもらえます。2023年度の満額は年79万5000円(67歳以下)、年79万2600円(68歳以上)です。国民年金保険料の納付月数が40年に満たない場合、その分もらえる金額も減少します。

それに対して、厚生年金の金額は、おおまかにいうと「平均年収÷12×0.005481×加入月数」という式で計算できます。平均年収が高く、加入月数が多いほど、もらえる金額が増えます。

●国民年金+厚生年金の合計額

(株)Money&You作成

表は23歳から厚生年金に加入した場合にもらえる、国民年金(満額)と厚生年金の合計額(年額)を示したものです。65歳未満の金額は、その時点で退職して65歳から年金をもらった場合の金額を示しています。

たとえば、65歳まで厚生年金に加入して平均年収が400万円だった場合、もらえる年金額の合計(年額)は175.7万円となります。

この年金を67歳まで繰り下げると、もらえる年金は65歳時点の受給額より16.8%増加(116.8%になる)します。つまり、年金額は175.7万円×116.8%=205.2万円となります。
さらに、70歳まで繰り下げると、もらえる年金は65歳時点の受給額より42%増加(142%になる)します。したがって、175.7万円×142%=249.5万円に増えます。
67歳時点と70歳時点の年金の差額は44.3万円。月額換算するとおよそ3.7万円です。この差は大きなものがあります。

さらに、上の表の65歳時点の年金額を利用して、67歳・70歳まで繰り下げた場合にもらえる年金額を比較してみましょう。

●67歳と70歳の年金額の差は?

(株)Money&You作成

平均年収が高いほど、同じ期間の繰り下げであっても増える金額が多くなることがわかります。それに付随して、67歳と70歳の年金額の差も、平均年収が高いほど大きくなることがわかります。

67歳で繰り下げ受給を開始した場合、受給額の合計が65歳受給の方を上回るのは78歳のときです。また、70歳で繰り下げ受給を開始した場合、受給額の合計が65歳受給の方を上回るのは81歳のときです。
年金は保険であり、本来は損得で語るものではありませんが、この程度の繰り下げであれば大丈夫と思われる方が多いのではないかと考えます。

SBI証券[旧イー・トレード証券]

まとめ

67歳・70歳まで年金の繰り下げ受給を行った場合に、年金額がいくら増えるかを紹介してきました。10年間といわず、5年程度でも、繰り下げ受給を利用することで年金は増やせます。ぜひ利用を検討してみてくださいね。

畠山 憲一 Mocha編集長

1979年東京生まれ、埼玉育ち。大学卒業後、経済のことをまったく知らないままマネー本を扱う編集プロダクション・出版社に勤務。そこでゼロから学びつつ十余年にわたり書籍・ムック・雑誌記事などの作成に携わる。その経験を生かし、マネー初心者がわからないところ・つまずきやすいところをやさしく解説することを得意にしている。2018年より現職。ファイナンシャル・プランニング技能士2級。教員免許も保有。趣味はランニング。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連するみんなのマネー相談(FP Cafe)

50歳から正社員とパート、どちらが得?

年金神奈川県 いいね 2
2015/12/06

主人は自営業で二人で国民年金を20年以上払ってきました。 
50歳になって私は正社員になり厚生年金に。主人は会社で厚生年金を始めました。
正社員といっても手取りで20万円程度で残業代もボーナ...

マネー相談の続きを見る

国民年金基金か確定拠出年金か

年金広島県 いいね 2
2016/10/31

▼プロフィール
年齢:夫 48歳、私 37歳
住居:賃貸マンション
職業:夫(彼) 正社員、私 アルバイト
貯金:夫(彼) 約4000万円、私 約2500万円
年収:夫(彼) 約150...

マネー相談の続きを見る

▼プロフィール
年齢:私 53歳、妻 37歳 娘 小学校6年生
住居:私 賃貸マンション暮らし
職業:私 契約社員、妻 アルバイト
貯金:私 約400万円、妻 約600万円
年収:私 ...

マネー相談の続きを見る

閉じる
FP Cafe® お金の相談をするなら、一生涯の「お金の相談パートナー」へ