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22/09/13

相続・税金・年金

寿命90歳の場合、年金を手取りで一番多くもらえる受取開始年齢は何歳?【繰り上げ・繰り下げ】

寿命90歳の場合、年金を手取りで一番多くもらえる受取開始年齢は何歳?【繰り上げ・繰り下げ】

年金は、原則65歳からもらえます。しかし、希望すれば60〜64歳からもらう繰り上げ受給や、66〜75歳からもらう繰り下げ受給もできます。毎年もらえる年金額は、年金をもらいはじめる時期が早いほど少なく、遅いほど多くなります。

仮に90歳まで生きた場合、年金を手取りで一番多くもらえる受取開始年齢は何歳になるのでしょうか。寿命が80歳なら?85歳なら?100歳ならどうなるのでしょうか。それぞれの寿命の場合にどうなるかと合わせて、解説します。

年金の額面と手取りは違う

会社員などの給与と同じく、年金の額面からも税金や社会保険料が天引きされ、残ったお金を手取りの年金として受け取ります。
年金の手取り計算を行うにあたっての前提は、次のとおりです。

●年金の手取り計算の前提条件

(株)Money&You作成

年金の額面からは、所得税・住民税といった税金と、国民健康保険(75歳以上は後期高齢者医療保険)・介護保険といった社会保険料が引かれます。そうして残ったお金が年金の手取りの金額。年金は2か月に1度、銀行口座に振り込まれます。

税金・社会保険料の金額は、他の所得の有無・年齢・家族構成・お住まいなどによって変わります。今回は
・東京都文京区在住、独身、扶養親族無し
・65歳受給の年金額面180万円(月15万円)
・年金以外の収入無し
・所得控除は基礎控除と社会保険料控除のみ
という前提で計算していますが、あくまで参考の数値としてみていただければと思います。

90歳まで生きた場合、一番得する受取開始年齢は?

90歳まで生きた場合、年金を手取りで一番多くもらえる受取開始年齢は、次の表のとおりです。

●90歳まで生きた場合の年金額面・手取り総額

(株)Money&You作成

表の左側は、年齢別の年金の受給率と65歳=180万円のときの年金額面、90歳まで生きた場合の年金額面総額を示しています。繰り上げ受給では、65歳から1か月繰り上げることで0.4%、最長5年で24%年金が減ります。一方、繰り下げ受給では1か月繰り下げることで0.7%、最長10年で84%年金が増えます。
毎年の年金額面に90歳までの年数をかけた「年金額面総額」がもっとも多くなるのは、72歳から年金を受け取った場合です。

一方、表の右側は、年金額面から前提条件をもとに計算した手取り額を示しています。65歳未満・65歳〜74歳・75歳以上で年金の手取り額は多少変わります。
結論として、この前提条件であれば、90歳まで受け取れる年金手取り総額を計算すると、71歳から年金を受け取った場合に年金手取り総額が一番多くなることがわかりました。

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寿命が80歳〜100歳のとき、一番得な受取開始年齢は?

ここまでは、寿命が90歳と仮定した場合の話ですが、実際のところ寿命は誰にもわかりません。そこで、寿命を80歳から100歳まで変えて、年金の額面・手取りがもっとも多くなる受取開始年齢を計算しました。

●寿命が80歳〜100歳の一番得な受取開始年齢

(株)Money&You作成

グラフの縦軸は年金の受取開始年齢、横軸は寿命を表します。
年金の手取り額がもっとも多くなる年齢のグラフは、いびつな形をしています。

寿命が80歳〜83歳の場合、手取りがもっとも多くなるのは62歳受取ですが、寿命が84歳になると68歳受取がもっともお得になります。以後、寿命が長くなるにつれて手取りがもっとも多くなる年齢も上昇。寿命が90歳なら71歳受取、95歳なら73歳受取、そして100歳なら75歳受取がもっともお得になります。

現在の平均寿命を考えると、74歳〜75歳まで繰り下げ受給をするメリットは少なそうです。74歳受取の場合は96歳、75歳受給の場合は100歳まで生きなければ、手取りの年金額が最大化しないからです。

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結局年金は何歳で受け取るのが良い?

以上を踏まえて、年金は何歳で受け取るのが良いか、指針を考えてみました。

まず、誰もが自分自身の寿命をわかりません。都合よく、自分の想定した寿命になることは難しいでしょう。日本人の平均寿命は男性が81.47歳、女性が87.57歳(厚生労働省「簡易生命表」(2021年))。さらに、男性の半数は85歳、女性の半数は90歳まで生きる時代です。平均寿命は今後も伸び続けることを考えれば、年金は繰り上げ受給せず、繰り下げ受給するのがいいでしょう。

年金の繰り下げ受給でひとつの目安となるのは、68歳です。寿命が84歳〜86歳のときに、手取りの年金額がもっとも多くなります。ただし、68歳を過ぎても長く働けるなら、働いている間は繰り下げ待機をしておいて、仕事を辞めた年齢から年金受取を開始するのもひとつの手でしょう。

また、繰り下げ待機中に体調を崩したなど、不測の事態が起こることも考えられます。まとまったお金が必要になったという場合、それまで受け取ってこなかった年金を最大5年分さかのぼって一括で受給できます。このことを知っていれば、年金の繰り下げ受給も選びやすいでしょう。

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まとめ

年金を手取りで一番多くもらえる受取開始年齢を紹介してきました。年金の繰り下げ受給は近頃話題になっていますが、繰り下げ受給の目安の時期がお分かりいただけたのではないでしょうか。今回の試算では68歳がひとつの目安でした。繰り下げ受給をいつまでするのか、決めるうえでの参考にしていただければと考えます。

今回の内容は動画でも紹介しています。ぜひご覧ください。

頼藤 太希 (株)Money&You代表取締役/経済ジャーナリスト

中央大学客員講師。慶應義塾大学経済学部卒業後、アメリカンファミリー生命保険会社にて資産運用リスク管理業務に6年間従事。2015年に(株)Money&Youを創業し、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』や『Mocha(モカ)』を運営。資産運用・税金・Fintech・キャッシュレスなどに関する執筆・監修、書籍、講演などを通して日本人のマネーリテラシー向上に注力している。『はじめてのお金の基本』(成美堂)、『はじめての資産運用』(宝島社)、『はじめてのNISA&iDeCo』(成美堂)など著書多数。日本証券アナリスト協会検定会員、ファイナンシャルプランナー(AFP)、日本アクチュアリー会研究会員。twitter→@yorifujitaiki

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