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21/10/19

家計・ライフ

シングル女性の平均収入・貯蓄額はどのくらいあるのか

多様性が認められる社会となり、結婚や出産をしない選択をする女性が増えています。収入を自分のために使うことができるシングル女性ですが、裏を返せば、一人で生計を立てていかなくてはいけないということ。今の収入や貯蓄計画のままで老後まで安泰と言えるのでしょうか? シングル女性のお金事情とともに、資産を増やす方法をご紹介します。

女性の平均収入は?

まずは、働く女性の平均月収を見てみましょう。厚生労働省のデータには、性別・年齢階級別の賃金が示されています。

●性別・年齢階級別の賃金

厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査の概況」より作成

20代前半では男女ともに21万円ほどですが、その後、上昇していく男性と異なり、女性はほぼ横ばい。最高でも27万4700円(50~54歳時平均)と男性の最高平均額(42万100円)のおよそ2/3程度です。女性は男性に比べて非正規雇用者の割合が多いため、平均額が少なくなっています。

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単身者の平均貯蓄額は?

続いて、単身者の貯蓄額事情について見ていきましょう。
金融資産とは、預貯金、貯蓄性のある生命保険、債券や株式、投資信託、その他の金融商品のこと。預貯金は日常的な出し入れの部分を差し引いた、「運用や蓄えの部分のみ」を指します。

●単身世帯の金融資産保有額(金融資産非保有世帯を含む)

金融広報中央委員会「家計と金融行動に関する世論調査(令和2年)」より作成

単身世帯の金融資産保有平均額は、20代は113万円、30代では327万円と増えていき、60代では1305万円。貯蓄は増えていっているように見えます。しかし、問題は平均額よりも中央値の方。中央値とは、ここでは資産の多い順に並べたときに真ん中にくる人の資産額です。

金融資産保有額の中央値は、20代でたった8万円、30代では70万円。さらにその後、40代で40万円、50代で30万円と半減してしまいます。60代では退職金などの影響もあり、300万円と増えますが、60代でも1000万円には届かない状況です。

更に驚くべきは、貯蓄ができていない世帯が多いことです。
どの年代でも、約3割~4割の世帯が貯蓄ゼロという驚くべき現実。100万円未満の世帯も加えると、20代では約7割、30~50代では約5割、60代でも約4割とかなりの割合にのぼっています。

しかし一方で、貯蓄1000万円以上を達成している世帯も、どの年代にもいます。20代こそ1.7%ですが、60代では32.2%もいます。

どの年代においても貯蓄ができている方とそうでない方の差は大きいのです。
老後の蓄えが十分にできているという世帯は実はほんの一部で、多くの世帯がかなり厳しい状況にあることをお分かりいただけたのではないでしょうか。

今の貯蓄だけでは老後の生活が厳しい!

たとえ貯蓄が少なくても、働いて収入があるうちは、生活には困らないでしょう。しかし、貯蓄のないまま老後を迎えると、厳しい現実が待っています。

総務省統計局独立行政法人統計センターの「家計調査(2020年)」によれば、65歳以上の単身女性の1カ月の消費支出は13万9417円です。なお、この支出は半数が持ち家のため、賃貸の場合には家賃をプラスして考える必要があります。

一方で、女性の年金平均額は厚生年金(国民年金含む)で月10万3159円、国民年金で月5万3699円(厚生年金保険・国民年金事業の概況(令和元年度)より)なので、支出額が超えてしまっています。仮に90歳まで生きたとして計算すると、厚生年金の場合には約1000万円、国民年金の場合には約2500万円の貯蓄が必要となるのです。

シングル女性の場合は既婚女性と違い、配偶者の年金と合わせてやりくりすることはできないので、何があっても一人で生計を立てなくてはなりません。今まで貯蓄を意識していなかったシングル女性の方々は、このままでは老後に破綻してしまう可能性も否めないのです。

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今からでも老後に向けて貯蓄を!

厚生年金なら1000万円!国民年金だけなら2500万円!と衝撃的な数字を目にして、もう無理…と思ってしまう人も少なくないはず。
今更、今の生活を変える事は難しい…、収入から貯蓄に回すのは難しい…とお考えの方も多いと思いますが、貯蓄は諦めたらそこで試合終了なのです。今からでも老後に向けて貯蓄を始めることを強くおすすめします。

貯蓄の方法には、貯金や節約、保健、資産運用などがありますが、中でもおすすめは2つ。「つみたてNISA(ニーサ・少額投資非課税制度)」と「iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)」です。

●つみたてNISA

つみたてNISAは年間40万円までの積立投資で得られた利益が最大20年間非課税にできる制度です。投資の利益にかかる税金はふつう20.315%。これがゼロになるのですから、効率よくお金を増やせます。毎月の積立額の上限は3万3000円、証券会社によっては月100円程度からスタートできるので、初心者も安心して始めることができます。
つみたてNISAで投資できるのは、金融庁の基準を満たす投資信託・ETF(上場投資信託)のみですが、いずれも手数料が安く、長期でお金を増やす期待のできる商品が揃っています。また、自由に引き出すことができる点も安心です。

●iDeCo

iDeCoは投資信託・保険・預金で毎月積み立てたお金を60歳以降に一時金や年金として受け取る制度です。
iDeCoの最大のメリットは節税効果の高さにあります。
まず掛金は、全額「小規模企業共済等掛金控除」となり、課税所得額から差し引くことで所得税・住民税が軽減できます。そのうえ、つみたてNISAと同じくiDeCoによる運用益は非課税。さらに受給時にも、一時金を受給する場合は「退職所得控除」、年金受給の場合には「公的年金等控除」の対象となります。
原則として60歳になるまで引き出すことはできません。この点、つみたてNISAと比べると使い勝手が良くないように思われますが、裏を返せば、確実に老後資産を貯めることができる制度ということ。絶対に貯めたいという方に最もおすすめの商品です。

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まとめ

シングル女性でももちろん、老後を快適に過ごすためには貯蓄が必須。今からしっかりと資産計画を立てて、貯蓄をスタートさせることをおすすめします!
数十年後の自分のために、働いている今だからこそできる投資をしていきましょう。

城山ちょこ ライター

東京海上日動火災保険出身。慶応大学院SDM研究科修了。
2013年よりライターの道へ。執筆ジャンルは金融(保険)、働き方、子育て、結婚など女性のライフスタイル全般。2児の子育てと仕事の両立に日々奮闘中。丁寧でわかりやすい記事をモットーとしています!

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