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21/07/22

相続・税金・年金

59歳で年金が不安になった人がするべき6つのこと

定年退職の時期がだんだんと近づいてくる59歳。今、気になることといえば、もらえる年金額と答える人も少なくないのではないでしょうか。年金だけで生活していけるのか、あるいは、どれくらい貯蓄を取り崩すことになるのか、心配になっているかもしれませんね。
そこで今回は、定年が近づく59歳の人が年金生活の日を迎える前に、今からでもやっておくべきことを6つご紹介します。

59歳で年金が不安になったらするべきこと1:ねんきん定期便をチェックする

毎年、誕生月に届くねんきん定期便ですが、59歳のねんきん定期便は封書で届きます。また、ねんきんネットを利用していて郵送を不要としている人に対しても届くようになっています。なぜなら、59歳は国民年金の加入期間が終了となる節目のときだからです。
59歳のねんきん定期便が届いたら、以下の事項に間違いがないか確認しましょう。
・これまでの年金加入期間
・老齢年金の種類と見込額(年額)
・これまでの『加入履歴』

特に年金の加入期間や加入履歴は、受け取る年金額に関わる重要な部分です。もし間違いをみつけたら、同封されている「年金加入記録回答票」に記入し返送するか、最寄りの年金事務所へ提出しましょう。

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59歳で年金が不安になったらするべきこと2:任意加入制度を利用する

2025年4月からはすべての企業で定年が65歳に延長される予定です。会社員なら65歳まで働けば年金を増やすことができます。けれども、自営業者やフリーランスなど国民年金に加入している人、あるいは第3号被保険者の専業主婦は、60歳の誕生日の前日で年金の加入期間が終わってしまいます。このように国民年金のみに加入している人は、60歳から65歳の誕生日の前月まで国民年金に「任意加入」することができます。

任意加入の要件は以下の通りです。
・日本国内に住所のある60歳~65歳未満の人
・20歳~60歳までの保険料納付期間が480月(40年)未満の人
・老齢基礎年金を繰上げ受給していないこと
・厚生年金保険に加入していないこと

任意加入することができるのは、年金の納付月数が480月(40年)になるまでとなります。老齢基礎年金を満額受給するには480月の年金加入期間が必要になりますので、満額に足りない月数を任意加入で補うとよいでしょう。

59歳で年金が不安になったらするべきこと3:付加保険料を納める

国民年金の加入者は、月400円の付加保険料を上乗せして納めることで、年金受給額を増やすことができます。付加される年金額は「200円×付加保険料納付月数」です。

たとえば、60歳から3年間国民年金に任意加入し、その際付加保険料も納めるとしましょう。
納める付加保険料:400円×36月=1万4400円
付加される年金額:200円×36月=7200円(年額)
この場合、2年で納めた保険料の元が取れますし、年金が増える分は7200円とわずかですが、少しの掛金で年金を増額できるのですから、利用したほうがよいでしょう。また、付加保険料の納付金は社会保険料控除に含めることができます。
ただし、国民年金基金に加入している人は、付加保険料を納めることができません。

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59歳で年金が不安になったらするべきこと4:国民年金基金に加入する

国民年金基金は、国民年金加入者(第1号被保険者)の老齢基礎年金に上乗せすることができる公的年金制度です。現在では、60歳から65歳未満の任意加入している人も加入できるようになっています。国民年金基金は、1口目を2種の終身年金から希望するものを選び、2口目以降は2種の終身年金と5種の確定年金から選びます。掛金の上限は6万8000円で、掛金は全額所得控除になります。加入期間は65歳になるまでで、途中で脱退することはできません。

けれども、1ヶ月でも早く加入すれば、受け取れる年金に上乗せできる額も増えます。たとえば年金額を試算してみると、60歳0ヶ月で加入する場合、1口目(A型・B型)で年額6万円、2口目(A型・B型・I型の場合)で年額3万円、計9万円を毎年の年金額に上乗せできる見込みです。国民年金の付加保険料を納めるよりも年金額を増やせるので、国民年金に任意加入するなら、国民年金基金を活用してもよいかもしれません。

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59歳で年金が不安になったらするべきこと5:繰下げ受給を計画する

通常、老齢年金は65歳から受け取れるようになりますが、受給開始年齢を繰り下げることで、年金額を増やすことができます。増額率は1ヶ月で0.7%、70歳まで繰り下げると、最大42%増額することも可能です。また、一度決まった増額率は一生変わりません。さらに、2022年4月からは、75歳まで繰り下げることができるようになります。この場合、増額率は75歳で最大84%まで上がります。

ただ、繰下げ受給を利用する場合は、繰り下げる年齢までの生活費をどう確保するかを考える必要があります。そのため、先を見据えたライフプランが必須となってくるでしょう。老齢基礎年金と老齢厚生年金は別々に繰り下げることができますし、夫婦で受け取り方をアレンジしてもよいかもしれません。くれぐれも無理のないよう考えたうえで、繰下げ受給を利用しましょう。

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59歳で年金が不安になったらするべきこと6:iDeCoに加入する

これまでは60歳未満の人しか加入できなかったiDeCoですが、2022年5月からは65歳未満の人も加入できるようになります。また、60歳以上で加入する場合は、厚生年金保険に加入している人、もしくは国民年金の任意加入している人が対象となるので、任意加入とiDeCoの併用を検討してもよいかもしれません。掛金は全額所得控除になり、受取時も税制優遇を受けられるので、老齢年金の補てん分としてお得に利用できます。

まとめ

今回は、59歳の人が抱える年金の不安を解消するために、できることを6つご紹介しました。どれも年金額を増やすための方法で、その基本となるのが国民年金の任意加入です。まずはねんきん定期便で加入履歴を確認し、保険料納付期間が480月を下回るのであれば、国民年金に任意加入しましょう。そのうえで、国民年金基金や付加保険料、2022年5月以降ならiDeCoなど年金額を増やす方法を検討して、最適な方法を実践することをおすすめします。

前佛 朋子 ファイナンシャル・プランナー(CFP®)・1級ファイナンシャル・プランニング技能士

2006年よりライターとして活動。節約関連のメルマガ執筆を担当した際、お金の使い方を整える大切さに気付き、ファイナンシャル・プランナーとなる。マネー関連記事を執筆するかたわら、不安を安心に変えるサポートを行うため、家計見直し、お金の整理、ライフプラン、遠距離介護などの相談を受けている。

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