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21/03/19

相続・税金・年金

世界の年金制度ランキング 日本はかなり低かった

私たちが住む日本だけでなく、世界の国々にも年金制度はあります。日本の年金制度は、世界の中でどのように評価されているのでしょうか。今回は、世界の年金制度ランキングと各国の年金制度について簡単に紹介します。

世界の年金制度は39か国中32位!

「マーサーCFA協会グローバル年金指数」では、39か国の年金制度を比較・検証し、指数として表示しています。さっそく、結果を見てみましょう。

●マーサー CFA協会 グローバル年金指数ランキング(2020)

「2020 Mercer CFA Institute Global Pension Index」を元に筆者作成

日本の年金制度はなんと39か国中32位でした。これには意外だと感じた人もいるのではないでしょうか。日本は年金制度が充実している、と感じていた人も少なくないと思います。ですが、下から数えたほうが早い39か国中32位という順位でした。

グローバル年金指数は「Adequacy(十分性)」「Sustainability(持続性)」「Integrity(健全性)」の3つに大別される50以上の項目で年金制度を評価し、総合指数値を算出しています。

1位のオランダは総合指数値82.6、2位のデンマークは81.4となりました。日本は48.5という評価になっています。特に低く評価されたのは「Sustainability(持続性)」でした。日本の場合、「Adequacy(十分性)」は52.9、「Integrity(健全性)」は59.2ですが、「Sustainability(持続性)」は35.9となっています。

各国の年金制度には違いがある

ご存知の通り、日本の年金制度は被保険者を全居住者としており、65歳が支給開始年齢となっています。財政方式は賦課方式という方式を取っています。賦課方式とは、そのときの年金支給に必要なお金をそのときの現役世代から徴収した保険料収入から賄う方式。原則として20歳から60歳までの現役世代が支払う保険料を年金受給世代が受け取る「仕送り」のような形を取ります。

アメリカやイギリス、ドイツ、フランスなど、ほかの先進国も同じく賦課方式を取っていますが、日本と違って全員が加入するわけではありません。アメリカやフランスなどは「無業者を除く」となっていますし、イギリスや福祉国家として知られるスウェーデンなどでは「一定以上の所得のある居住者」となっています。ドイツでは「居住している被用者」ですので、会社などに雇われている人が対象となります。

また、保険料率は日本の場合、厚生年金が労使折半で18.3%、国民年金が月額16610円(2021年度)の定額となっています。それに対してアメリカは労使折半で12.4%、ドイツは労使折半で18.6%となっています。イギリスはひときわ高く、本人12.0%、事業主13.8%の25.8%を負担しています。スウェーデンは本人7.0%、事業主10.21%の17.21%となっており、日本の方がやや高い保険料率となっているのがわかります。

支給開始年齢については各国でややばらつきがあり、アメリカとイギリスは現状66歳、ドイツは65歳9ヶ月となっています。ただし、アメリカは2027年までに67歳に、イギリスは2046年までに68歳に、ドイツは2029年までに67歳にそれぞれ引き上げを予定しており、高齢化に対する策が講じられているのがわかります。一方スウェーデンの場合は61歳以降で本人の好きなタイミングで受給開始時期を選択することができます。

日本では現状、年金の支給開始年齢は65歳からですが、70歳まで繰り下げることができます。さらに2022年4月以降は75歳まで繰り下げられるようになります。66歳以降1年繰り下げることに8.4%(月0.7%)ずつ年金額が増えるしくみですが、今後さらに支給開始年齢が引き上げられる可能性もないとはいえません。

まとめ

いかがでしたか。今回は日本の年金制度ランキング順位と各国の年金制度についてご紹介しました。日本は平均寿命ランキングでも常に上位に入るくらいの長寿大国ですが、ほかの国に比べて支給開始年齢が低いのが特徴的ですよね。私たちも長生きすることが見込まれますので、国の年金制度だけに頼らず「iDeCo(イデコ)」や「つみたてNISA」などの非課税制度を使って老後資金の準備をはじめましょう。

大塚 ちえ ファイナンシャルプランナー(AFP)、証券外務員Ⅰ種

新卒から証券会社一筋で働く、現役アラサー金融ウーマン。スポーツと音楽が趣味。金融機関勤めで得た知識と経験で、キャリアやお金、結婚・恋愛のことなどいろんな女性の悩みに向き合う。現代日本に生きる働きすぎな女性にエールを送る。

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