20/08/18
間違った「美」への自己投資は破綻につながる
女性としては、いつまでもキレイでいたいし、美しくなるための努力は怠りたくないものですよね。「美しくなりたい」と思う気持ちは大事ですが、間違った形で美を追求しすぎて破綻したという人もいます。エステにお金をつぎ込みすぎたり、ネイルやまつげエクステにハマってしまったりするとお金がいくらあっても足りませんよね。そこで今回は、美容とお金の関係について考えてみたいと思います。
費用対効果をきちんと見極めよう
世の中にはいろんな美容方法がありますよね。日常的に使う化粧水やクリームに高価なものを使ったり、少し高い美容液を追加してみたり、エステに足を運んだり…美しくなるための方法はいくつもありますが、その中でも費用対効果をきちんと見極める必要があります。具体的には、自分がなぜ美しくなりたいのか、自分のどういう部分をどうよくしていきたいのかを考えることが重要です。肌をきれいにしたいとか、歯並びをよくしたいとか、ダイエットしたいとか、いろんな理想像があると思います。それをもう少し深掘りして、どうなれば満足なのかも考えてみましょう。
たとえば、ダイエットしたいと言っても、ただ体重を減らしたいのか、体重よりは見た目をスリムにしたいのかによって目指す方向が違います。体重を減らしたいとばかり考えていると、食事を抜いて体調を崩したり、美容外科で脂肪吸引に臨んだりするかもしれません。体調を崩せば治療費がかさみますし、脂肪吸引にもお金がかかりますよね。
ただそれらの行動は、そのあとのことをきちんと考えていない安直な行動ともいえるのではないでしょうか。どれだけ食事を減らして体重を減らしたり、脂肪吸引をしたりしても、そのあと運動習慣がなかったり食生活が乱れていたりすれば元に戻ります。それは本当に効果的なダイエットなのでしょうか。それよりは、食生活を正して運動習慣を身に着けて腹八分目で過ごせば、少し時間はかかるかもしれませんが見た目もスリムになってリバウンドしにくいダイエットになるはずです。
また、肌をきれいにしたいと言ってエステに通う人もいます。もちろんエステを否定するわけではありませんが、にきびや吹き出物が気になるのであればエステに行くのではなくきちんと皮膚科へ行って薬を処方してもらったほうがお金もかからないうえに効果も確かです。脱毛もエステの脱毛の中には効果が一時的なものもありますし、数年後にまた生えてくるのであればあまり意味はないですよね。
お金を支払えば簡単に美が手に入れられると思っている人もいるかもしれませんが、その考えは一度捨てて、本当に効果がある方法とは何か、お金を支払う価値があるのか、ということを念頭に考え直してみませんか。
お金をかけてもいい美容方法とは?
お金をかけてもいい美容方法とは、たとえば効果が半永久的なものです。エステ脱毛よりは医師がきちんと見てくれて効果も半永久的に続く医療脱毛がいいでしょう。一時的な脱毛は効果が長く続かず、何度も繰り返し施術をするので結果的に高くつくというケースも多いです。歯列矯正のように効果が半永久的に続くものも、お金を出す価値がありますよね。
また、エステで肌をきれいにするよりは、運動したり食生活に気を付けたりして、肌ににきびや吹き出物が出たら悪化する前に病院へ行く、というのが一番ではないでしょうか。にきびや吹き出物には、肌に塗る薬や飲み薬のほかに、低用量ピルを使った治療法もあるようです。自分に合う方法を探してみてはいかがでしょうか。
一方で、まつげエクステやジェルネイルなど効果が一時的で、毎月通うような美容方法については費用対効果の面から考えればあまりおすすめはできません。もちろん自分のモチベーションが上がるとか、気分よく過ごせるなど、美容以外のメリットもあるので全くの無駄というわけではありませんが、コスパよく美しくなることを考えると見直してみてもいいかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか。美しくなるための努力をするのは素晴らしいことですが、努力の方向を間違うと大変なことになります。まずは冷静になって自分がめざしたい姿は何なのか、どうしたら効果的に美しさを得られるのかを考え直してみてはいかがでしょうか。
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大塚 ちえ ファイナンシャルプランナー(AFP)、証券外務員Ⅰ種
新卒から証券会社一筋で働く、現役アラサー金融ウーマン。スポーツと音楽が趣味。金融機関勤めで得た知識と経験で、キャリアやお金、結婚・恋愛のことなどいろんな女性の悩みに向き合う。現代日本に生きる働きすぎな女性にエールを送る。
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