connecting…

  • NISA
  • FIRE
  • Money&You TV
  • 確定拠出年金「iDeCo」「企業型」
  • マネラジ。
  • ふるさと納税
  • 届け出だけでお金がもらえる! 給付金制度を活用しよう
  • セミナーレポート
  • まとめ記事/チェックテスト
  • 歴女の投資ファイル
  • ズボラでも出来るシリーズ
  • 投資信託でプチリッチ!「投信ウーマン」
  • 投資女子への道
  • 恋株
  • ぽいきさんの幸せを呼び込むシリーズ
  • 大人女子を応援!家庭で出来る漢方の知恵
  • 読書ブロガー小野寺理香のブックレビュー
  • 駐在マダム、モラハラ夫からの逃亡記
  • “逆打ち”お遍路をご紹介

20/08/11

資産運用・経済

iDeCoの元本確保型では確実に「元本割れ」する理由

確定拠出年金の企業型や個人型(iDeCo)の加入者は右肩上がりで増えています。しかし、仕組みをきちんと理解していない人、十分に活用していない人も多いようです。そのため、安全な運用をしているつもりでも、蓋を開けてみたら「元本割れしていた」ということも…。そうならないように、しっかりと仕組みを理解しておきましょう。

700万人以上が始めている確定拠出年金

確定拠出年金には企業型とiDeCoがあり、どちらも加入者は増えています。
企業型は2019年3月末時点で700万人近くが加入しています。また、iDeCoでは税金の負担が減るというメリットがあるため急速に加入者を伸ばしているようです。2019年3月末は約120万人と、2015年3月末と比べて約6倍の加入者数になっています。

●確定拠出年金加入者数

【企業型】

【iDeCo】

運営管理機関連絡協議会「確定拠出年金統計資料(2002年3月末〜2019年3月末)」より

確定拠出年金は、掛け金を誰が負担するのかによって企業型とiDeCoにわかれます。企業が従業員の将来のためにお金を拠出し、拠出された資金をもとに自分で運用商品を選んで運用するのが企業型。自分で積み立てるお金を拠出し、運用も自分で行うのがiDeCoです。

自分で拠出した金額は、全額所得控除できます。所得控除をすると、所得税と住民税の軽減効果があります。
企業型の掛け金を拠出するのは企業ですから、所得控除の効果は受けられません(企業の掛け金に自分で上乗せする「マッチング拠出」ができる場合、マッチング拠出した分は所得控除の対象になります)。一方iDeCoの場合は、拠出できる限度額まで全額が所得控除となります。

元本確保型を選んだはずなのに30年後は資産が減る?

確定拠出年金の特徴は運用する商品を自分で選ぶことができることです。企業型でもiDeCoでも必ず、「元本確保型」の預貯金や保険商品があります。その他には元本は保証されていないが、増える可能性のある投資信託があります。

どちらを選ぶかは、個人がどれくらいリスクに対して理解しているかによって変わります。
確定拠出年金の加入者のうち、企業型では50.6%、iDeCoでは55.9%の人が元本確保型で運用しています。

●確定拠出年金運用商品選択状況

【企業型】

【iDeCo】

運営管理機関連絡協議会「確定拠出年金統計資料(2002年3月末〜2019年3月末)」より

預貯金も保険も元本は確保されていますが、大きく増える運用ではありません。将来的に元本が減るよりはいいからと元本確保型を選んでいる人は少し注意が必要です。

せっかくの所得控除も手数料で効果減

企業型の手数料は会社が負担してくれるので拠出した金額全額を運用することができます。しかし、iDeCoの場合は、毎月口座からの引き落としにかかる手数料や、運営管理機関の手数料などが拠出した金額から差し引かれます。つまり、積立したつもりの金額全額を運用することができません。

手数料が差し引かれても、所得控除があるのでトータルではマイナスになることはありませんが、せっかくの所得控除のメリットの効果を手数料分失うのはもったいないことです。iDeCoも企業型も運用益は非課税というもう一つの税制のメリットもあるので、元本確保商品にこだわらず、少しでも増える可能性のある投資信託で運用してみるといいでしょう。

物価が上がるとお金の価値は減ってしまう

また、お金の価値は現在と未来では同じではないことも知っておきましょう。
現在のような超低金利では物の値段の上昇に金利の上昇が追いついていきません。

例えば1983年、東京ディズニーランドが開園した時のパスポートは3900円ですが、2020年4月からは8200円です。37年の間に2倍以上の金額になっています。

仮に、元本確保型で運用して100万円が30年後に101万円になったとしても、その時のお金の価値は現在価値よりも減ってしまっている可能性があるのです。せっかく安定運用していたつもりでも、資産を減らす運用になってしまう可能性があることを知っておいてください。

【確定拠出年金(iDeCo)専用】SBI証券

まとめ

確定拠出年金を受け取ることができるのは皆さんが60歳になってからです。それまでは引き出して使うことのできない資金です。企業型であってもiDeCoであっても長期で運用できるせっかくの機会なので、投資信託にチャレンジしてみましょう。投資信託の中にもリスクを抑えながら運用できる種類もありますので、少しずつでも投資割合を変えてみましょう。

黒須 かおり ファイナンシャルプランナー(CFP)

女性を中心に、一生涯を見守るFPとしてmoney&キャリアのコンサルティングを行う。幸せになるためのお金の知識など幅広い資金計画とライフプランのアドバイスを手がけている。金融機関にて資産形成のアドバイザーとしても活動中。FP Cafe登録パートナー

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連するみんなのマネー相談(FP Cafe)

投資信託の売却タイミングについて

投資神奈川県 いいね 4
2015/06/12

投資信託を初めて2年経ちますが、株式をはじめとして含み益が出ているファンドがいくつかあり、このまま持ち続けた方がいいのか売却して利益確定をしたほうがよいのか悩んでいます。
投資信託はあまりこま...

マネー相談の続きを見る

いつ投資を開始するべきですか?

投資埼玉県 いいね 7
2015/09/27

投資を始めようと思っています。
まずは買ってみようと色々調べた結果、NISAが活用できて初心者でもわかる日経平均に連動したインデックス型の投資信託を購入することにしました。
そこで質問なので...

マネー相談の続きを見る

今後の投資について質問させてくださいませ。
全ての情報をこちらで開示したくはありませんので、イメージつきましたらお会いして相談させて頂きたいです。
▼プロフィール
•東京都在住
•夫34...

マネー相談の続きを見る

閉じる
FP Cafe® お金の相談をするなら、一生涯の「お金の相談パートナー」へ