connecting…

  • NISA
  • FIRE
  • Money&You TV
  • 確定拠出年金「iDeCo」「企業型」
  • マネラジ。
  • ふるさと納税
  • 届け出だけでお金がもらえる! 給付金制度を活用しよう
  • セミナーレポート
  • まとめ記事/チェックテスト
  • 歴女の投資ファイル
  • ズボラでも出来るシリーズ
  • 投資信託でプチリッチ!「投信ウーマン」
  • 投資女子への道
  • 恋株
  • ぽいきさんの幸せを呼び込むシリーズ
  • 大人女子を応援!家庭で出来る漢方の知恵
  • 読書ブロガー小野寺理香のブックレビュー
  • 駐在マダム、モラハラ夫からの逃亡記
  • “逆打ち”お遍路をご紹介

19/12/29

相続・税金・年金

iDeCoは65歳まで、企業型DCは70歳まで加入可能に! 50歳からはじめてもメリットは倍近く変わる

お金(掛金)を預金や投資信託などで運用し、その結果を老後に受け取る確定拠出年金。お金を自分で出すiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)と、主に勤め先の企業が出してくれる企業型DC(企業型確定拠出年金)の2種類があります。

現状、加入できるのは原則として60歳未満なのですが、今後iDeCoは65歳未満、企業型DCは70歳未満まで出せるようになる見込みです。その背景とメリットについて紹介します。

老後資金を手厚くするための「年齢引き上げ」

iDeCoも企業型DCも、国民年金や厚生年金といった公的年金に上乗せできる年金(私的年金)です。どちらの制度に加入できるか、毎年いくらまでお金を出せるかは、職業や企業年金の有無などによって違います。中にはiDeCoと企業型DCの両方に入れる方もいます(ただ、現状はほとんどいないようです)。

現状iDeCoに加入し、お金を積み立てられるのは国民年金に加入している60歳未満の人です。また、企業型DCも原則60歳未満なのですが、60歳以降も厚生年金に加入し、同じ事業所で働く場合は65歳未満まで加入できることになっています。

しかし、今は大部分の人が60歳以降も働いていますし、平均寿命が延びたことでいわゆる「老後」も長くなっています。金融庁の「老後2000万円不足する」とした報告書が話題になったのも記憶に新しいところです。老後は、公的年金だけでは足りないのですから、他の方法を使ってお金を工面する必要がある、というわけです。

そこで出てきたのが、確定拠出年金に加入できる年齢を引き上げることです。2019年12月25日に行われた社会保障審議会(企業年金・個人年金部会)の報告書には、iDeCoについては「国民年金被保険者であれば加入可能とすべき」、企業型DCについては「厚生年金被保険者(70歳未満)であれば加入者とすることができるようにすべき」と記載されています。

実は、老後資金を上乗せできる年金制度には、確定拠出年金のほかにも国民年金基金や確定給付年金(DB)といったものがあります。これらには、確定拠出年金のような「60歳未満」という定めがありません。そこで、確定拠出年金の制度を改正して、それに足並みを揃えようというわけです。

このとおりに正式に改正されれば、iDeCoは65歳未満、企業型DCは70歳未満の人が加入できることになります。

【確定拠出年金(iDeCo)専用】SBI証券

加入期間の延長は節税にも運用にもメリット大

確定拠出年金の加入期間が5年間延びると、会社員の場合は最大で138万円多くお金が出せるようになります。そのうえ、お金を長く運用できるようになるため、複利の効果も受けやすくなります。さらに、節税にも効果があります。また、現在50代の方など、加入期間が長く取れない方も5年分長く加入できるようになるため、恩恵があると考えられます。

たとえば、50歳・年収500万円の方が新しくiDeCoに加入したとしましょう。毎月2万3000円(年27.6万円)ずつ、60歳になるまでの10年間お金を積み立てると、所得税・住民税は10年間で55万2000円安くなります。そのうえ、投資信託で年3%の運用益が出たとすると、276万円の元本が約321万円と、約45万円増える計算に。節税額と運用益、合わせて100万円くらいのメリットがあります。ちなみに、運用益にかかる約9万円の税金も、iDeCoなら非課税になります。

これを、年齢の条件だけ「65歳になるまで」に変えると、所得税・住民税は15年間で82万8000円安くなります。投資信託で年3%の運用益が出たとすると、414万円の元本が約522万円と、約108万円増える計算。節税額と運用益のメリットは190万円ほどとなります。もちろん、運用益にかかる約22万円の税金も非課税です。

以上はあくまで運用益の想定を含めた概算ではありますが、5年間で倍近い差を生み出すことがお分かりいただけると思います。

PayPay証券

運用期間を長くすることが恩恵増のカギ

報道によると、今回の改正案は2020年の通常国会に提出を目指しているとのこと。そこで可決されれば、追って加入年齢が引き上げられます。とはいえ、運用期間が長くなれば恩恵が多くなることは上でご紹介したとおりです。ですから、特にまだiDeCoを始めていない方は、今のうちからスタートすることをおすすめします。

畠山 憲一 Mocha編集長

1979年東京生まれ、埼玉育ち。大学卒業後、経済のことをまったく知らないままマネー本を扱う編集プロダクション・出版社に勤務。そこでゼロから学びつつ十余年にわたり書籍・ムック・雑誌記事などの作成に携わる。その経験を生かし、マネー初心者がわからないところ・つまずきやすいところをやさしく解説することを得意にしている。2018年より現職。ファイナンシャル・プランニング技能士2級。教員免許も保有。趣味はランニング。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

関連するみんなのマネー相談(FP Cafe)

50歳から正社員とパート、どちらが得?

年金神奈川県 いいね 2
2015/12/06

主人は自営業で二人で国民年金を20年以上払ってきました。 
50歳になって私は正社員になり厚生年金に。主人は会社で厚生年金を始めました。
正社員といっても手取りで20万円程度で残業代もボーナ...

マネー相談の続きを見る

国民年金基金か確定拠出年金か

年金広島県 いいね 2
2016/10/31

▼プロフィール
年齢:夫 48歳、私 37歳
住居:賃貸マンション
職業:夫(彼) 正社員、私 アルバイト
貯金:夫(彼) 約4000万円、私 約2500万円
年収:夫(彼) 約150...

マネー相談の続きを見る

▼プロフィール
年齢:私 53歳、妻 37歳 娘 小学校6年生
住居:私 賃貸マンション暮らし
職業:私 契約社員、妻 アルバイト
貯金:私 約400万円、妻 約600万円
年収:私 ...

マネー相談の続きを見る

閉じる
FP Cafe® お金の相談をするなら、一生涯の「お金の相談パートナー」へ