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20/03/29

相続・税金・年金

ふるさと納税・iDeCo・つみたてNISA(積立NISA)…税制優遇のおいしいいただき方

先行き不透明な今の時代、お金を増やして将来に備えたい!という人は少なくないことでしょう。とはいえ、いきなり「投資」「資産運用」と聞くと、ハードルが高いという人は多いはず。
そこで、注目したいのが、税金優遇を賢く活用しながらおトクにお金を増やす方法。

今回は、「ふるさと納税」「iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)」「つみたてNISA(積立NISA)」の3大税制優遇のいただき方をご紹介します。

伊勢エビと究極の熟成イモが2000円でゲットできる「ふるさと納税」

納税というと、税金を納めるイメージがありますが、「ふるさと納税」では、選んだ自治体に寄付(ふるさと納税)をすると、多くの自治体では、感謝の気持ちとして、寄付した額に応じたお礼の品を用意しています。

また、お礼の品をもらえるだけでなく、寄付した金額のうち2000円を超える金額については、その人の上限額まで、住民税などから控除して(差し引いて)もらえるのもふるさと納税の魅力です。つまり、実質2000円の自己負担で、お礼の品がもらえるというわけです。

2000円で、伊勢エビや熟成イモなど、その地域ならではの魅力的な返礼品がもらえるのですから人気がでるのも頷けますね。プラセンタ美容液入りフェイスマスクなど美容・化粧品がもらえたり、ティッシュやトイレットペーパーなどの日用品使がもらえたり、色々と楽しめるのもポイントです。

ただし、2000円を超えた金額について、無制限に「控除」してもらえるのかというと、そうではありません。その人の、「年間上限」を超えて寄付をすると、超えた分は自己負担になってしまうのです。「年間上限」とは、全額「控除」される納税額(寄付)の年間上限をいいます。

この「年間上限」は、その人の「年収」や「家族構成」などによって異なります。
「ふるさとチョイス」や「さとふる」などのポータルサイト上の控除額シミュレーターを利用すると簡単に計算できます。

定期預金の利回りが20%になる「iDeCo」

突然ですが、今みなさんが預けている銀行の定期預金の金利は、どれくらいでしょうか? おそらく、低すぎて覚えていないという人も多いと思いますが、答えは、「0.01%」程度です。
ところが、その超低金利の定期預金が、iDeCoを使うだけで、実質利回りが「20%」になるのです。しかも、この制度を賢く使えば、「安全」「確実」「高利回り」で資産運用ができます。「お金は増やしたい、でもソンもしたくない」という人にはぴったりの制度といえますね。

どうして金利0.01%の定期預金をiDeCoにすると20%になるのか、それはズバリ「所得控除」です。iDeCoの拠出金(積立金)は、すべて「所得控除」になるからです。

例えば、毎月iDeCo内で定期預金に2万円ずつ拠出したとします。年間24万円です。この24万円が「所得控除」できます。
その結果、年収500万円(所得税率10%)の人の場合、所得税2万4000円(24万円×10%)が還付され、翌年度の住民税が2万4000円(24万円×一律10%)減額されます。所得税と住民税を合わせると、4万8000円。年間24万円拠出して、4万8000円税金が戻ってくるということは、実質利回り20%となります。

つまり、Aさんは、iDeCoで年間24万円を着実に積み立てながら、税金が4万8000円安くなるということ。しかも、これが毎年続きます。

【確定拠出年金(iDeCo)専用】SBI証券

資産運用にかかる税金をゼロにする「つみたてNISA」

先ほど、銀行の定期預金金利は、0.01%程度とお話ししましたが、これでは100万円を1年間預けても、100円しか利子がつかない計算に。でも、現実はもっと厳しいのです。預金の利子に対して、所得税と住民税が源泉徴収されるからです。この税率は、なんと20.315%。せっかく虎の子の100万円を預けても、税引き後の利子は約80円たらず。ミネラルウオーターすら買うことができません。

でも安心してください。ここにも税制優遇措置があるのです。それが「NISA」(ニーサ:少額投資非課税制度))です。毎年、一定金額までの投資で得られた利益にかかる税金が非課税になる制度です。2014年に「(一般)NISA」が始まり、2016年には「ジュニアNISA」、2018年には「つみたてNISA」がスタートしました。

「(一般)NISA」「ジュニアNISA」「つみたてNISA」の3制度は、制度ごとに投資できる金額の上限や投資できる商品、非課税になる期間などが異なります。
うまく制度を使えば、運用して得られた利益がまるまる非課税になるので、とってもおトク!どれくらいおトクなのか、ちょっとイメージしてみましょう。

今、みなさんは10万円を手にしています。「あなたはNISAを利用していますか?」と聞かれて、「はい」と答えたら、10万円はそのまま。でも、「いいえ」と答えたら、手中の10万円は、一瞬のうちに7万9685円に減ってしまいます。

この差額の2万315円あれば、何ができるでしょうか?
高級フレンチのディナーでグラン・シャトークラスのワインだってオーダーできるし、老舗旅館で美食とお風呂を堪能する一泊二日の温泉旅行だって行けちゃいます。
NISAを使えば、まるまる利益をもらえますが、使わなければ2割引に。まるまる利益を手にした方がその分、楽しみのためにお金を使うことができますね。

では、つみたてNISAを使うといくらまで非課税にできるのでしょうか。まず、投資できる上限額は、年間40万円までです。非課税適用期間は20年です。
2020年から始めると、累計で920万円の金額が非課税で投資できるわけです。
これを、毎年、3%で運用できたとしたら、20年後の利益は292万円になります。通常の課税口座(特定口座や一般口座)だと、292万円に対して20.315%が課税され、50万3607円差し引かれてしまいます。こうやってみるとつみたてNISAの非課税メリットって大きいですね。


このように「ふるさと納税」「iDeCo」「つみたてNISA」の、3大税制優遇を賢く活用することでおトクにお金を増やすことができます。
今回は、それぞれのポイントしかお伝えできませんでしたので、詳しくは、拙著「やってみたらこんなにおトク!税制優遇のおいしいいただき方[第2版]」をご覧いただけると嬉しいです。

『やってみたらこんなにおトク! 税制優遇のおいしいいただき方[第2版]』 頼藤太希、高山一恵 著

『やってみたらこんなにおトク! 税制優遇のおいしいいただき方[第2版]』(きんざい)

好評5刷を重ねた本書を最新の制度と情報にアップデートした改訂版。
優遇税制「ふるさと納税」「iDeCo」「つみたてNISA」の使い方をキチンとわかりやすくまとめた実用書である。
読者対象は30代前後のOL。事例を多用し、30代前後のOLが優遇税制を活用した場合のメリットを具体的な数字で示している。

高山 一恵 ファイナンシャルプランナー

(株)Money&You取締役。一般社団法人不動産投資コンサルティング協会理事。慶應義塾大学卒業。2005年に女性向けFPオフィス、(株)エフピーウーマンを設立。10年間取締役を務めたのち、現職へ。女性向けWebメディア『FP Cafe』『Mocha(モカ)』や登録者1万7000人超のYouTubeチャンネル『Money&YouTV』を運営すると同時に、全国で講演活動、執筆活動、相談業務を行ない、女性の人生に不可欠なお金の知識を伝えている。明るく親しみやすい性格を活かした解説や講演には定評がある。『はじめての新NISA&iDeCo』(成美堂出版)、『マンガと図解 定年前後のお金の教科書』(宝島社)、『11歳から親子で考えるお金の教科書』(日経BP)など書籍90冊、累計150万部超。ファイナンシャルプランナー(CFP®)。1級FP技能士。twitter→@takayamakazue

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