19/09/20
IoTに欠かせない5Gの技術! 5Gの恩恵を受ける銘柄は?
スター選手のスーパートライを生で観戦しながら、手元でも観たい角度から迫力ある映像を楽しめるーー
9月20日より行われるラグビーワールドカップ2019で、NTTドコモ<9437>による日本初の「5G」を利用した動画配信の試験サービスが始まります。
2020年に本格的に始まる新たな通信システム・5Gは、私たちの世界を一変させると言われ、株式市場でも大注目のテーマです。いよいよ実現化される5Gの世界を注目銘柄とともにお伝えします。
2時間の映画もわずか3秒でダウンロード! 「IoT」に欠かせない5Gの技術
5Gとは、第5世代(5th Generation)移動通信システムの略称です。
1Gのアナログ携帯電話から始まり、携帯メールの2G、通信を世界標準化した3Gを経て、現在では動画スマホゲームの4Gまでが実用化されています。
そしてこれに続く次世代のネットワークと注目されているのが5Gなのです。
5Gは通信のさらなる高速化を実現するものであると同時に、「超高速」「多数同時接続」「超低遅延」といった特徴も持っています。
「超高速」とは、現在の100倍の超高速通信が実現されること。例えば2時間の映画を3秒でダウンロードできます。
「多数同時接続」とは、基地局1台から同時に接続できる端末を、従来に比べて飛躍的に増やすこと。イベントや災害時などにたくさんの人が通信を行うと、速度が遅くなってしまいますが、多数同時接続ができれば安定した通信が可能となります。
そして「超低遅延」とは、通信ネットワークにおけるタイムラグを極めて小さく抑えること。自動運転には必須の技術で、ほぼリアルタイムでの通信が可能となります。
このような3つの特徴により、あらゆるモノやヒト、サービスがネットに繋がるIoT(モノのインターネット)時代が実現すると言われています。
5Gがもたらす、ワクワクする未来
5Gがもたらす未来とはどんな世界か、ちょっとのぞいてみましょう。
朝ごはんはコンビニへGO、店内でパンと缶ジュースを手に取るだけで精算まで済みます。
通勤電車の中では、二つに折れる超高画質の大画面のスマートフォンで、自宅でサクッとダウンロードした映画を快適に楽しめます。
スポーツ観戦に行けば、観戦しながら、手元でもスマートフォンやスマートグラスなどでマルチアングルの映像を見ることができます。自宅にいる家族も同時にVRで臨場感たっぷりに楽しめます。
体調が悪い時は、田舎に居ながら端末を通して世界中の名医に診断してもらうことや、ロボットによる遠隔手術を受けることだってできます。
空には宅配便を運ぶドローンが飛び、街では自動運転の車が縦横に走り抜けるーー
私たちの生活を大きく変える、ワクワクする未来がそこに待っています。
2019年は5G元年と言われており、すでに米国や韓国では4月から一部サービスを開始しています。日本では9月のラグビーワールドカップ2019からプレサービスを開始、2020年8月の東京オリンピック・パラリンピックまでには本格導入を行う予定です。
たびたび人気化! 5Gの恩恵を受ける銘柄に注目
5Gの普及による恩恵を受けると考えられる銘柄に株式市場の注目が集まっています。
特にインフラ投資や、IoT機器・装置関連、5Gを活用した新ビジネスを展開する企業などが期待できそうです。
代表的な銘柄として、通信機計測器メーカーのアンリツ<6754>が挙げられます。5G対応のスマートフォン普及局面には同社の技術は欠かせないものとなっています。また、電子部品大手の村田製作所<6981>、通信ソフトウェア開発に強いサイバーコム<3852>、自動運転車のリーディングカンパニーのトヨタ自動車<7203>、動画配信のJストリーム<4308>なども、5Gが話題となるたびに人気化しやすい銘柄です。
テーマ株への投資には慎重な姿勢で
5G関連銘柄は、関連ニュースなどの材料が出ると繰り返し盛り上がる、いわゆるテーマ株です。話題が出た際に高値掴みをしてしまうと、突然の悪材料に株価が下落し大損をすることもありますので、投資には常に慎重な姿勢で臨むようにしましょう。
2020年には本格的な導入が始まる5G。国や民間がタッグを組んでの同事業は、「国策銘柄に売りなし」と言われる、株式市場の中心のテーマでもあります。
ワクワクする未来とともに、5G関連銘柄も注目してみてはいかがでしょうか?
*本記事で紹介する個別の銘柄・企業名については、あくまでも参考として申し述べたものであり、その銘柄又は企業の株式等の売買を推奨するものではありません。購入する場合は自己責任でお願い致します。
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岡田 禎子 「投資は面白い」がモットーなFP日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)、ファイナンシャル・プランナー(CFP)
証券会社、資産運用会社を経て、ファイナンシャル・プランナーとして独立。資産運用の観点から「投資は面白い」をモットーに、投資の素晴しさ、楽しさを一人でも多くの方に伝えていけるよう、執筆とセミナーなどで活動中。
TVドラマ「インベスターZ」の脚本協力なども行なっています。
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