19/07/17
エアコンの電気代を減らして涼しく過ごすための節約術6選

もうすぐ待ちに待った夏休みシーズン到来です。暑い夏はエアコンの効いた涼しい室内で過ごす時間が多くなりますね。しかし、後日届いた電気代の請求書の金額にびっくり!なんて経験はありませんか。
経済産業省「家庭向け省エネ関連情報」によると、夏の平日の14時頃に最も多く電気を消費しているのがエアコン。消費電力量全体の60%近くを占めているといわれています。

経済産業省「家庭向け省エネ関連情報」より
そこで今回は、夏を涼しくお得に過ごすために心がけたい節約術をご紹介。エアコンの機能や設定はもちろん、より効果的に涼をとるワザまでお教えします。
節約術①エアコンつけるその前に!電気代ゼロのお得な涼み方
ギラギラと日差しが照りつける外から帰ってきて早く涼みたい気持ちはわかります。しかし、速攻でエアコンのリモコンに手を伸ばすのはNG! ベタベタ汗をかいた状態では、無駄に設定温度を低くしがちです。
体感温度を下げる一番の方法は、シャワーを浴びることです。シャワーを浴びたあと、エアコンのスイッチを付ける前に、着る洋服を薄着に変えてみましょう。夏は、お家でもクールビズを実践し、通気性のいい素材、ノースリーブや短パンといった熱を逃しやすい服を選ぶようにしていかがでしょうか。
節約術②やせ我慢せずに「基本の28℃」を保つコツ
「夏の冷房は室温28℃、冬の暖房は室温20℃」という言葉、一度はきいたことがあるかと思います。環境省が、省エネの1つの目安としてうたっているものです。
冷房の設定温度を1℃上げると約13%(約70W)の節電で年間820円お得になるといわれています。設定温度は、環境省がすすめる28℃に設定を徹底して意識してみましょう。
人は風を受けると体感温度が下がるため、風をコントロールすることでエアコンの設定温度を変えずに快適な空間を作りだすことができます。暑いと思ったときは、エアコンの風向きを自分に向けるか、風量を強くしましょう。扇風機を使うのも効き目があります。
実は、エアコンの消費電力の大部分は温度を下げるために使われます。それに比べて、風量を強くするのは、比べものにならないほど少ない電力ですむためオススメです。

経済産業省「家庭の省エネ徹底ガイド春夏秋冬」より
節約術③1日1時間、エアコンを使う時間を短くタイマーで管理
必要なときだけつけることを頭におき、1日1時間、エアコンを使う時間を短くするだけでも節約になります。
昼間から夕方にかけて、外は涼しくなっているのに窓を締め切ってエアコンをつけたままにしていた経験はありませんか。冷房を使う時間を1日1時間短縮した場合、年間510円お得になるそうです。
室内に長時間いると外気の気温に気づきにくいものですが、あらかじめ「切」タイマーを設定しておけばうっかり切り忘れも防げます。窓の内側から、遮熱カーテンなどで部屋に入る日差しを防いだり、オーニングやすだれを使って外側から太陽の光を遮断しておくと、部屋の窓から冷気が逃げるのを防ぐことができ、冷房効果が持続します。

経済産業省「家庭の省エネ徹底ガイド春夏秋冬」より
節約樹④1時間以内の外出ならつけっぱなしでOK
一方で、「つけっぱなし」の方が、省エネになるケースもあります。
多くの家庭では、部屋の温度が安定してから1時間以内の外出であれば、「つけっぱなし」が節電になると考えられています。
なぜかというと、エアコンは、電源を入れてからの約10分、フル稼働で室温を上げたり下げたりしているため、最初の立ち上がりが最も電力を消費しているからです。そのため、ちょっとした外出でエアコンを消してしまうと、一からやり直しになり、また膨大なエネルギーが必要になってしまうのです。せっかく快適な温度になったのに、エアコンを切ってしまうのは余計に電気代がかかるということを覚えておきましょう。
節約術⑤フィルター掃除で約4%の節約!
分かってはいるけれど、なかなかできないのがフィルター掃除ではないでしょうか?
フィルターをはずしている間はエアコンが使えませんから、掃除のタイミングがなくなってしまいますよね。フィルターの取り外しが面倒という気持ち、分かります。しかし、フィルターがホコリでつまってしまうと、冷暖房の効きが悪くなり無駄な電気を使うことになります。
掃除の目安は、2週間に1度です。フィルターを掃除しているだけで冷房時は約4%の節電になります。また、フィルター清掃をすることでシックハウスの原因にもなるカビの生育が防げますので、健康面でもぜひ清潔さを保つことをおすすめします。
節約術⑥「クールシェア」で地域も家族もハッピーに
「クールシェア」という言葉があります。これは、冷暖房にかかるエネルギーをみんなでシェアしようというものです。
例えば、多くの人が集まるショッピングモールや図書館といった共有スペースで過ごすことで、各家庭で使われているエアコンの電力を節約することができます。
また、家の中にエアコンが必要な部屋がたくさんあれば、それだけで電気代がかさみますよね。こんなときは、家族でリビングに集まったり、寝室を1つにしたりするだけでも立派な節約になります。
いかがでしたか。エアコンにかかる電気代は悩みの種ですが、今回ご紹介した節約方法を実践していただき、どうか身体に無理のない範囲で、暑い夏を涼しくお得に過ごしていただければと思います。
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KIWI ファイナンシャルプランナー・社会保険労務士
長年、金融機関に在籍していた経験を活かし、個人のキャリアプラン、ライフプランありきのお金の相談を得意とする。プライベートでは2児の母。地域の子どもたちに「おかねの役割」や「はたらく意義」を伝える職育アドバイザー活動を行っている。

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