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19/07/10

相続・税金・年金

iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)の6つのデメリット 注意すべき点まとめ

自分でお金を出して運用し、将来の年金を上乗せできるiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)。他の金融商品にはない強力な節税効果など、メリットがたくさんあります。まだ始めていない方でも、ぜひスタートを検討していただきたい制度です。
しかし、そんなiDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)も万能ではなく、デメリットもいくつかあります。始める前に、念のため確認しておきましょう。

iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)で注意しておきたいポイントはここ!

●iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)のデメリット1:原則として60歳まで引き出せない

iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)は「年金」ですので、老後資金を作るための制度です。掛金は原則として60歳になるまで引き出せません。逆にいえば、これだけ厳格だからこそ老後資金が貯められる、とも言えるかもしれませんが、急にお金が必要になったときには困ったことになるかもしれませんので、ご注意ください。

●iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)のデメリット2:掛金を出せるのは60歳未満の方限定

iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)の掛金を出せるのは、20歳〜60歳未満の方限定です。60歳になると掛金を出せなくなりますので、新たに節税のメリットを受けることはできなくなってしまいます。

●iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)のデメリット3:加入期間が短いと引き出せるタイミングが遅れる

iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)の掛金は60歳〜70歳の間に受け取るのが基本です。ただし、iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)への加入期間が10年未満だと、引き出せるタイミングが最長で65歳まで遅れます。なお、いつどんな形で受け取るかは、その引き出せる期間の中で自分で決めます。

【確定拠出年金(iDeCo)専用】SBI証券


●iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)のデメリット4:毎年の掛金の額に上限がある

iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)で拠出できる掛金の上限は、国民年金の種類や企業年金の有無などで異なります。一番金額が多い第1号被保険者で月6万8000円(年81.6万円)、第2号被保険者で月1万2000円〜2万3000円(年14.4万円〜27.6万円)、第3号被保険者は月2万3000円(年27.6万円)になっています。どうしてもたくさん投資したい人は、つみたてNISA(積立NISA)などの制度を使うか、通常の投資口座で投資をするしかありません。なお、掛金の下限は月5000円となっています。

●iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)のデメリット5:手数料が意外と高い

iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)には、加入時に1回かかる口座開設手数料と、原則として毎月かかる口座管理料の2つがあります。
口座開設手数料で必ずかかるのが、国民年金基金連合会への手数料(税込2777円)です。また、口座管理料で必ずかかるのが、国民年金基金連合会への手数料(税込103円)と信託銀行への手数料(税込64円)です。この他、金融機関によっては運営管理手数料がかかる場合があります。つまり、掛金を毎月出す場合、最初に2777円かかるだけでなく、その後も毎年少なくとも約2000円の手数料がかかってしまうのです。

手数料は掛金から支払われるため、掛金が少ないほど手数料負担の割合が大きくなってしまいます。当然、運用成果にも差が出てきてしまいますので、運営管理手数料のかからないところを選んだほうが有利でしょう。

●iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)のデメリット6:運用によって掛金が減る可能性がある

iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)の掛金は、定期預金・保険・投資信託で運用します。 定期預金や保険は「元本確保型商品」ともいいます。掛金(元本)そのものが減ることは少ないのですが、今は金利がとても低いので、掛金が増えることもほとんどありません。また、物価が上がるインフレが起こると、掛金は相対的に減ることになります。
一方、投資信託は元本を増やす商品です。運用がうまくいけば、元本が増えます。元本が増えるということは、インフレにも対応できるということです。しかし、運用がうまくいかなければ元本が減ることもありえます。

一般的には、長期間の積立投資によって元本が減るリスクが抑えられる、といわれていますが、運用で掛金が減る可能性もあることは、知っておく必要があるでしょう。

まとめ

他の投資と同じように、iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)にもデメリットはあります。しかし、それを補ってあまりあるメリットがあるのもまた事実。老後資金を準備したいというときに役立つ制度だといえます。iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)のデメリットも正しく知ったうえで、賢く活用していくことが、老後資金を準備するカギではないかと思います。

iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)おすすめ金融機関3選

iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)スタートにぴったりの金融機関をご紹介します。

● 楽天証券

ここがポイント!

・口座管理手数料が業界最安水準

取扱商品が豊富で低コストのラインナップ。

・専門家による投資情報が充実している

・LINEトークを利用すると24時間いつでも問い合わせできる

● SBI証券

ここがポイント!

・口座管理手数料が業界最安水準

取扱商品が豊富で低コストのラインナップ。

口座管理画面がシンプルで使いやすい

・いくつかの質問に答えるとオススメ商品を提案してくれる「SBI- iDeCoロボ」を利用できる

● マネックス証券

ここがポイント!

・口座管理手数料が業界最安水準

取扱商品が豊富で低コストのラインナップ。

チャットによる質問対応、パソコン出張サービスなどサポートが充実

アプリ・パソコンツールが豊富で使いやすさに定評

畠山 憲一 Mocha編集長

1979年東京生まれ、埼玉育ち。大学卒業後、経済のことをまったく知らないままマネー本を扱う編集プロダクション・出版社に勤務。そこでゼロから学びつつ十余年にわたり書籍・ムック・雑誌記事などの作成に携わる。その経験を生かし、マネー初心者がわからないところ・つまずきやすいところをやさしく解説することを得意にしている。2018年より現職。ファイナンシャル・プランニング技能士2級。教員免許も保有。趣味はランニング。

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▼プロフィール
年齢:夫 48歳、私 37歳
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貯金:夫(彼) 約4000万円、私 約2500万円
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年齢:私 53歳、妻 37歳 娘 小学校6年生
住居:私 賃貸マンション暮らし
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