18/09/08
住所変更などが面倒なので金融機関の口座数を少なくしたい、簡単な管理方法はある?
FP Cafe「みんなのマネー相談」
今回、FP Cafe「みんなのマネー相談」に投稿された相談は、「住所変更などが面倒なので金融機関の口座数を少なくしたい、簡単な管理方法は?」というもの。
ファイナンシャルプランナーの渡辺直子さんがアドバイスしています。一緒に相談内容を見ていきましょう。
※ FP Cafeとは、あなたの思いに共感し、理想とする人生を実現するまで、共に歩んでくれる「伴走者」が見つかるサービスです。数十名の女性ファイナンシャルプランナーが在籍しています。
▼相談者プロフィール
年齢:39歳
職業:公務員
住居:賃貸(一人暮らし)
貯金:約2500万円(うち預貯金約2100万円、国債100万円、株、投資信託等190万円、外貨80万円)
年収:約850万円
月収:約54万円(手取り40万円)
支出(月):25〜30万円
[内訳] 家賃7万円、光熱費約1万円、食費約4万円、保険約2千円、通信費光テレビ2万円、趣味娯楽4万円、交通費1万円、化粧品等2万円等
衣服などはセール時期などに3〜5万円程度。年2、3回国内旅行あり。(一回5〜8万円程度)
今回の相談内容(京都府30代 haruさんからの投稿)
●転勤が多く、住所変更などが面倒なので管理口座は少なくしたい
資産の管理方法が聞きたいです。
今はゆうちょがメイン口座、放置している大手銀行1、貯蓄用ネット銀行2、ネット証券1保有。一定金額を貯蓄用に自動送金しているが整理できず、普通預金に入りっぱなしなことが多いです。
たまに定期預金に移すのが精一杯。そのあとどの口座に入れたか分からなくなることも…。数年ごとに時々投資信託なども利用するが放置になりやすいことも悩みです。転勤が多く、住所変更などが面倒なので出来るだけ管理口座は少なくしたいのですが、簡単な管理方法はないでしょうか?
ファイナンシャルプランナー渡辺直子さんのアドバイス
●「お金の色分け」をして、3つの口座で管理する
こんにちは。ファイナンシャルプランナーの渡辺直子です。
ご相談内容を拝見したところ、収入や資産も順調に増えておりますし、ご自身で目的を持って金融機関を上手に使い分けていらっしゃる印象です。
すべての金融資産をひとつの金融機関にまとめることで確かに事務手続きの省力化はできますが、逆に1つにまとめてしまうことのデメリットもあります。万が一、金融機関が破綻した際の預金保護の観点と金融商品の取り揃えやサービスが劣ってしまう可能性です。
それぞれの金融機関毎に使いやすいサービスや得意な金融商品等がありますので、あえて無理に解約してまで絞り込む必要もないというのが私のアドバイスです。
ただし、現状の口座でまったく残高も利用頻度もないという口座は今後も利用しないと思いますので今のうちに解約をおすすめします。
「お金の色分け」という言葉を聞いたことがありますか。
今ある資産をすべて洗い出して、生活に使うお金(半年から1年)、使い道が決まっているお金(2~10年)、当面使う予定のないお金(10年~)の大きく3つに分けて資産を管理する方法です。
●生活に使うメイン口座は、普通預金口座
生活に使うお金はメイン口座で普通預金口座に確保しておきましょう。その際、自分の生活圏にいつでも引き出せる環境が整っているなど利便性と流動性を考慮して金融機関を選びます。
haruさんの場合は、全国どこにでも店舗があるゆうちょ銀行ということになりますね。
●使い道が決まっているお金(2~10年)は利率の良いネット銀行
ネット銀行では比較的金利の良い定期預金がある場合が多いですので、使い道が決まっているお金(2~10年)を確保しておきましょう。資産の変動がなく、満期が決まっている定期預金がぴったりです。
●当面使う予定のないお金は、ネット証券口座で投資
当面使う予定のないお金はNISA(少額投資非課税制度)などを利用して投資信託や株式等で中長期の資産運用をされるとよいと思います。金融機関は大手銀行かネット証券となりますが、銀行ではNISA(少額投資非課税制度)の対象は株式等の扱いがないので、投資対象が限られます。
ネット証券であれば、株式やリート、投資信託など幅広い投資対象から選ぶことができます。最近のネット証券は、どこもオンラインサービスが充実しており、資産ごとの評価額をグラフ化して資産管理をしてくれるサービスやアプリを使って銀行口座からの振替ができるサービスも充実してきています。そのようなサービスを使いこなして資産管理をしてみてはいかがでしょうか。
●自動積立を利用してほったらかしで投資を続ける
投資信託や外貨預金のご経験があるとのことですが、お仕事をされてお忙しい方にはぜひつみたてNISA(積立NISA)や外貨積立などを利用して毎月の口座から一定額を投資する方法に切り替えてしまうのもひとつの手です。NISAの申し込みや積立設定など最低限の初期設定はやる必要はありますが、スタートしてしまえばあとは資産の推移を年に1回程度ご確認するだけで大丈夫です。
●住所変更はネットで完結するようになっている
最近は、住所変更だけであればコールセンターやネットの手続きで完了しますので、わざわざ店舗に足を運ぶ必要もなく意外とあっさり変更できます。
ただし、NISA(少額投資非課税口座)をお持ちの方が、海外転勤などで日本国外に居住地を移した場合など、そのまま継続してNISA口座を保有できなくなるケースがあったり、金融機関によっては店舗での手続きが必要なケースもあったりしますので、その点はご注意ください。
提供:FP Cafe
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