25/01/16
お金持ちと貧乏「車の使い方」の違い5選
「ガレージに1億円を超える高級外車が〇台」…お金持ちが持っている車に対し、このようなきらびやかなイメージを持っている人は一定数いるでしょう。確かに、このようなお金持ちはいますが、そうではないお金持ちもかなりいます。そして、一見車にこだわりがないように思えるお金持ちでも、実はしっかりとした考えがあってそのような行動を取っていることに注目してみましょう。今回は、お金持ちと貧乏な人の車の使い方を通じて、お金持ちの車への考え方を紐解きます。
お金持ちと貧乏の車の使い方の違い1:車を持たないお金持ちは一定数いる
お金持ちの特徴として「必要と判断したものにはお金を使うが、そうでない部分は倹約する」が挙げられます。そもそも、車には以下の維持費がかかるため、乗る機会がなく、無駄だと判断したらあえて購入しなくても不思議ではありません。
・自動車税/軽自動車税
・自動車重量税
・保険料
・車検費用
・修理代
・ガソリン代
・駐車場代
・高速料金
車の種類や使い方によっても異なりますが、年間の出費を1か月あたりに換算すると10万円以上になることもあるでしょう。公共交通機関の便が良く、車がなくても問題なく暮らせる地域に住んでいるなら、あえて車を持たない選択をするお金持ちは一定数います。どうしても車が必要なら、レンタカーやカーシェアリングを使えば問題ないためです。
お金持ちと貧乏の車の使い方の違い2:車はあくまで移動手段と割り切る
車がないと生活できない地域に住んでいる場合、お金持ちでも車を買うことになります。その場合の車の選び方ですが、車はあくまで移動手段と割り切って、意外と庶民的な車種を選ぶお金持ちも一定数いるのが事実です。
たとえば、世界的SNS「Facebook」のマーク・ザッカーバーグは一時期、日本の自動車メーカー・ホンダのコンパクトカー「フィット」に乗っているという報道がされたことがありました。年式やオプション、グレードによっても異なりますが、フィットは300万円前後で購入できるごく一般的な車です。
車に特段こだわりや思い入れがなければ、問題なく走れ、お手頃な値段で購入できる車を選び、浮いたお金を投資に回すほうがお金を貯めるうえでは効率的と言えます。もともと車が好きだったり、憧れている車があったりする場合はこの限りではありませんが、そうでないなら、その点も意識して車と付き合ってみましょう。
お金持ちと貧乏の車の使い方の違い3:手放すときのことも考える
あえて高級車を購入するお金持ちは、実は手放すときのことも考えて車を購入しているかもしれません。前提として、車の価値は買ったときがピークであり、その後はだんだんと下がっていくのが一般的です。しかし、車種によっては実用性が高く、中古車であっても需要が高いことから、価値が下がりにくかったり、逆に上がったりする車もあります。その点に着目して車種を吟味しているお金持ちも一定数いるのが事実です。
たとえば、日本を代表する自動車メーカー・トヨタのSUV車「ランドクルーザー」はリセールバリュー(車を再販売する時の価格)が高い車として知られています。そして、リセールバリューの高い車を購入し、3年程度で手放せば、手元にお金を残すことも可能です。
たとえば、車を500万円で購入し、3年乗ったあと600万円で手放せば、100万円の儲けが出ます。
このように、お金持ちはただ漫然と車を選ぶのではなく、一種の投資ととらえ、手元にお金を残せる形で購入するのが、貧乏な人との大きな差と言えるでしょう。
お金持ちと貧乏の車の使い方の違い4:あえてタクシーを使うこともある
お金持ちの人は「時は金なり」という言葉の意味をよく分かっています。タクシーを使ったほうが効率的に移動できると判断すれば、躊躇なく使うでしょう。タクシーを使って浮いた時間を他のことに回し、結果としてより多くの収入を得られるほうが有意義だからです。
しかし、お金がない人の場合、タクシー代を払うのをためらった結果、時間をロスしてかえって損をするという事態が起こり得ます。お金持ちになりたければ、できる範囲からで良いので、時間をお金に換算し、どうやって移動するのが最も効率的かを考えてみましょう。
お金持ちと貧乏の車の使い方の違い5:年収が高い人ほど早歩き!?
車の使い方からは少し離れますが、年収と歩行の関係について調査した興味深いデータがあったので紹介します。
ドコモ・ヘルスケア株式会社が2016年11月に発表したデータによれば、日本の平均年収を含む「年収400万円以上500万円未満」の層の平均歩行速度2.69km/hに対して、「年収1,000万円以上」の層では平均歩行速度3.13km/hという結果が得られました。
<年収ごとの平均歩行速度>
ドコモ・ヘルスケア株式会社「早歩き歩数に関するからだデータ調査」より
グラフからも明らかなように、年収と平均歩行速度には比例の関係がありそうです。
あくまで1つの推論ですが、お金持ちの人は健康を維持するために普段から鍛えているため、歩く速度も速くなるとも考えられます。また、車に頼らない行動の早さが収入に結びつくのかもしれません。
見栄や優越感のために車を持つのはやめよう
お金持ちの車に対する考え方を紹介してきました。お金持ちは「確固たる信念をもって車との付き合いを考えている」点が共通しているといえます。車を持たない、持っても庶民的な車というお金持ちは「お金を他のことに使いたい」と考えているのでしょう。
一方で、高級車に乗っているお金持ちは、リセールバリューを踏まえた一種の投資と考えているのかもしれません。もちろん「お金に余裕ができたら、この車に乗ってみたかった」と憧れを実現しているお金持ちもいます。
いずれにしても、見栄や優越感を覚えるためだけに車を選び、漫然と乗っているわけではないことを知っておきましょう。お金持ちになりたいなら、ぜひ「自分にとって車は必要か?」を踏まえ、賢く使うことを心がけてみてくださいね。
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荒井美亜 金融ライター/ファイナンシャル・プランナー
立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融・マネー系の記事を主に手掛けるライターとして活動中。ゲームを通じて全国の高校生・大学生に金融教育を行うプロジェクト「Gトレ」の認定ファシリテーター(講師)として教壇にも立つ。取得資格はAFP(日本FP協会認定)、貸金業務取扱主任者(試験合格)、宅地建物取引士(試験合格)
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