22/10/16
高収入なのにお金がない人が買うのを止められない、貧乏を招く5つのモノ
周りに比べたら高収入なはずなのに「なぜかお金が貯まらない」というお悩みを抱えている方はいませんか?実は、高収入なのにお金が貯まらないという人は一定数います。今回は「高収入なのになぜかお金が貯まらない」という方がどれくらいの割合いるかを説明した上で、貧乏を招く5つのモノについてご紹介します。
収入1000万円以上でもお金を貯められない人は貯められない
金融中央広報委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」の結果によると、貯蓄(保有金融資産)がまったくないという方は、収入1,000~1,200万円未満の世帯で10.8%、1,200万円以上の世帯でも8.9%存在しています。また、貯蓄があるものの200万円未満という方が、収入が1,000~1,200万円未満の世帯で8.8%、1,200万円以上の世帯で6.0%もいるのです。
収入が低ければ、お金が貯まらないのも頷けるように思いますが、収入1,000万円以上でもお金を貯められない人は貯められないのです。
なぜ高収入でもお金が貯まらない世帯が存在するのでしょうか?そこには、高収入だからこそ買ってしまう、「貧乏を招く5つのモノ」があるからなのです。
高収入でも買うと貧乏を招く5つのモノとは?
高収入だからこそ買ってしまう「貧乏を招く5つのモノ」についてご紹介します。
●高収入でも買うと貧乏を招くモノ1:高級車
高収入ともなれば、ある程度のステータスの車に乗らないと、格好がつかないと考えている方もいらっしゃるでしょう。高級車の乗りごごちはまたいいものです。
しかし、高級車は本体自体も高額な上、ガソリンもハイオク、オイルも高級車仕様、自動車保険や税金も一般的な車と比較すると高額となるため、それらを積み重ねた維持コストは大きな支出となります。また、部品も高額であるため、メンテナンス費用もかさみます。
●高収入でも買うと貧乏を招くモノ2:高級ブランド品
高収入の方の中には、安価なものを持ち歩いたり、身につけたりするのは恥ずかしいと考える方もいます。数十万円するようなバッグや腕時計はもちろん素敵でしょう。流行についていくために、そのとき流行っているモノを購入することもあります。
ただ、いくつも高級ブランド品を購入したところで、全部持ち歩けるわけではありません。それに、流行が終わってしまえば、逆に持ち歩くことができなくなり、結局使わないままホコリをかぶってしまう…といったこともあるのです。
●高収入でも買うと貧乏を招くモノ3:高級食材
手元にお金があると、品質や体に良いものを求めて、ワンランク上の食材などに手を伸ばしてしまうという経験は誰しもあると思います。しかし、高収入だからといって、それがちょっとしたご褒美程度の感覚でなく、常態化すれば食費は上がります。
最近、SNSで手料理を披露する方がいます。貧相な料理を披露するわけにもいかないという思いから高級食材を揃えて、華やかな装飾や盛付を施してあるものも目にすることがありますが、費用もバカにならないでしょう。
さらに、舌が肥えてくると、手土産や贈答品として選ぶのは、老舗のお店の〇〇でなければ相手方に失礼にあたると考えてしまう発想にもつながってしまうように思います。
●高収入でも買うと貧乏を招くモノ4:ハイステータスカード
収入が上がれば、クレジットカードもゴールドカード、プラチナカードといったハイステータスカードにしておかないと格好がつかないと考える方もいるでしょう。中にはインビテーションカードのお知らせが届く方もあるかもしれません。
高収入な方にとって、年会費負担はさほど大きな負担ではないかもしれません。しかし利用限度額も高く、口座引き落としでの支払いになるため、現金よりも支払っている感覚が薄れてしまう可能性があります。そのため、気づいたら高額な請求が続いて、お金が貯まっていないという結果に陥りがちです。
●高収入でも買うと貧乏を招くモノ5:趣味・習い事
趣味や習い事にもお金がかかるものは沢山あります。例えば、ゴルフが典型的なものですが、始めた頃は初心者用の道具を使っていても、上達してくるとより高額な道具を使いたいと感じるものですし、高額な道具を使うことによる優越感が気分を高揚させます。プレイフィーやレッスンも回数が増えれば、総額はかなりの金額になります。普段はきちんと節約できている人でも、趣味となるとお金をかけてしまうというケースもよくあります。
また、スポーツクラブなどのように、入会したはいいものの、そのまま使わないで会費だけ払っていることも。これではもったいないですね。
見栄を張るとお金は貯まらない!
今回ご紹介した「貧乏を招く5つのモノ」に共通するのは「見栄」。自分の稼いだお金なのですから、どう使おうとも責められるものではありません。しかし、見栄のために散財しすぎて、セカンドライフを迎える時期になってから、気づいたら何も残っていないという事態は避けたいと思いませんか?
もし1つでも買っているという心当たりがあるならば、不要なお金を支払っているかもしれません。もちろん、今を楽しむことも大切ですが、「先のことも見据えながら今を楽しむ」というスタンスに少しずつ変えて、お金の無駄遣いを減らすようにすることをおすすめします。
【関連記事もチェック】
・老後破綻の原因は「たった一つの悪習慣」 老後破綻を避けるには
・お金のない人は見た目でわかる?貧乏になる5つの共通点
・老後の厚生年金「月10万円」に満たない人はどれくらいいる?
・「64歳で退職するとお得」は本当? 失業給付にいくら差が出るのか
・宝くじ「高額当せん」に要注意!? 驚くほど税金がかかるケースあり
キムラミキ 株式会社ラフデッサン 代表取締役
AFP・社会福祉士・宅地建物取引士。外資系生命保険会社、マンションディベロッパーの営業を経て独立。現在は、就労移行支援事業所Fine米子オフィス(うつや発達障がいのある方の就労サポート施設)の運営に携わり、経済的自立をしたいと考える方のサポーターとして活動中。得意分野はライフプラン、キャリアプラン、生命保険、不動産。BSS山陰放送ラジオパーソナリティ歴10年以上の顔も持つ。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう