22/04/19
ほったらかしがちなクレカ明細、「お金が貯まる」3つの見直しポイント
お給料は上がらないし、食料品やガソリンは値上がりして「生活が厳しくなった」と感じることが多くなってきました。後払いだし、便利だからと日々の支払いにクレジットカードを使っていて、明細の支払額に唖然とした経験はないでしょうか。ポイントに目を奪われ、節約のつもりで利用しているのに、支出が増えては逆効果です。実はクレジットカードの明細は、使い方しだいでは超カンタンにお金が貯まるアイテムになります。
今回は、実行した人だけがトクをするクレジットカードの明細の利用方法を確認していきましょう。
クレジットカードの明細、まずは利用日、利用先、利用金額をチェック
クレジットカードを利用すると、銀行口座の引き落とし日の15日ほど前にメールや郵送などでクレジットカード利用代金明細が送られてきます。
クレジットカードの明細は、紙の明細書とWeb明細の2種類があります。利便性や資源削減から、紙の明細書からWeb明細への切り替えをすすめるカード会社が多くなっています。紙の明細書の場合、締め切り日から支払日の間に郵送されます。Web明細の場合には、スマホやPCからWebで24時間確認ができます。利用額は、クレジットカードを利用すると即時に反映されるわけではありません。利用店からの利用データの反映までに時間がかかるため、数日かかることがあります。
クレジットカードの利用明細には、利用日、利用先、利用金額、支払い金額、その月の支払い金額合計、分割・2回・ボーナス払いの支払い予定表、リボ払い等の支払い明細、ポイント残高などが記載されています。今月の支払い合計だけを見て終わりにしないで、まずは利用日、利用先、利用金額を必ずチェックしましょう。
クレジットカードの明細に書かれている内容
●利用日
クレジットカードを利用した日が記載されています。ネットショッピングの場合には、商品発送日が記載されていることもあります。
●利用金額と支払い金額
クレジットカードの支払い回数が1回払いの場合には、利用金額と支払い金額は同じです。分割払いやリボ払いの場合には、支払い手数料や利息が加算されているので、その月の利用金額が記載されています。
●支払区分と今回回数
支払回数が1回の場合には、「1」または「1回」と記載されています。また、今回回数の欄には、分割払いの支払いが今回で何回目なのかが記載されます。支払回数は、変更締め切り前なら、ネットや電話で明細の一部やまとめて支払い方法の変更が可能です。また、繰上返済をする場合には、毎月の支払日以外でも返済が可能です。
最近では少額の金額で、第三者に不正利用されているケースが目立っているそうです。身に覚えがない利用の場合、カード会社に連絡しましょう。カード会社から不正利用の連絡がある場合には、電話や書面での確認が行われているようです。クレジットカードの不正利用がされている旨の連絡がメールでくる場合には、詐欺メールの場合が多いので用心しましょう。
クレジットカードの明細の活用方法と3つの見直しポイント
ポイントをためるためにクレジットカードを利用している人でも、明細を今月の支払い金額の確認だけで終わらせてはもったいないです。キャッシュレス決済が普及していることで、家計の支払いに利用するクレジットカードを固定すると、支払明細は、超カンタンに支出を管理できる家計簿の代わりになります。忙しい日々の中で、自動作成してくれるアイテムを有効利用しましょう。ここでは、お金が貯まるようにするために、クレジットカードの明細の見直しポイントを3つ、紹介します。
●クレジットカードの明細の見直しポイント1:固定費の確認
銀行系のクレジットカードでは、電気代、携帯電話代などの引き落としに利用することで年間のカード手数料を無料にすることができるところがあります。生活費の支払いをするメインカードを決めて固定費を把握すると、家計のムダが見つかりやすくなります。サブスクリプションの契約は、利用が必要かどうか検討してみましょう。節約できる部分はどこかという観点で明細をチェックしてみましょう。固定費は一部でも節約できると、年間では出費を大きく減らすことができます。
●クレジットカードの明細の見直しポイント2:変動費の確認
食料品や身の回りの洋服などの買い物は、利用金額や本当にそれを買う必要があったのかなどを確認する習慣をつけると、ムダを把握できます。購入する場合には、「あったらいいな」とか「欲しい」という欲求で思わず買ってしまって、利用しない物や活用できなかったということもあるはずです。不要だった支出を知ることができれば、今後のお金の使い方が変わってきます。自分の納得のいくものにお金を使っているかどうかを確認してみましょう。
●クレジットカードの明細の見直しポイント3:家族カードを家計共有に活用
家族で生活費の把握をするには、家族カードの利用が便利です。支出の確認がしやすくなることと、還元されるポイントが集中できるメリットがあります。
筆者の場合には、20歳前後の子どもに家族カードを持たせていました。親元を離れて暮らしていて、急な出費に対応するためという口実ではありましたが、高校生までお金の使い方を勉強したことがなく、計画的な支出管理を身につける必要がありました。携帯電話の数千円の支払いが滞ってクレジットカードが作れないという若い人もいます。何にどんな支出しているかを家族で共有して、お金のことを家庭内の話題にすることができます。
まとめ
コロナ禍の影響もあって、家にいながらネットショッピングを楽しむことも増えました。ポチっとスマホをタップすれば、翌日は手元に商品が届きます。簡単に物が手に入る時代だからこそ、明細を見返し、分析するというステップが大切になってきます。
クレジットカードの明細は、書いたり計算したりという手間はゼロです。自分のお金の管理やお金の使い方の改善点を知るためのツールとして、明細を細部までチェックする習慣を身につけたいものです。
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池田 幸代 株式会社ブリエ 代表取締役 本気の家計プロ®
証券会社に勤務後、結婚。長年の土地問題を解決したいという思いから、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)を取得。不動産賃貸業経営。「お客様の夢と希望とともに」をキャッチフレーズに2016年に会社設立。福岡を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー
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