22/01/13
【2022年版】自動車税をクレジットカード払いするメリット・デメリットまとめ 都道府県別手数料一覧も紹介
自動車を所有している方は自動車税(正確には、自動車税(種別割))を支払わなければなりません。実は自動車税はクレジットカード払いが可能です。今回は、自動車税をクレジットカード払いするメリット・デメリットや都道府県別手数料について解説します。
自動車税をクレジットカードで支払う3つのメリット
自動車税をクレジットカードで支払うと大きく3つのメリットがあります。
●①支払いを先延ばしにできる
自動車税の支払い期限は、一般的には5月末日です。自動車税を現金で支払う場合、この日までに現金を用意して支払う必要があります。しかし、クレジットカード払いならばすぐにお金を用意する必要はありません。
クレジットカードで支払った場合、翌月の請求日に引き落としされます。
そのため、すぐに自動車税を支払えない場合は、カードで支払うことで、支払いを先延ばしにできるのです。いつまで先延ばしにできるかはクレジットカードによって異なりますが、たとえば毎月15日締め・翌月10日支払いのクレジットカードで5月末日に支払った場合、実際の支払いは7月10日となります。1ヶ月以上先延ばしにできるのです。
●②ポイントなどを貯められる
ほとんどのクレジットカードでは、支払い額に応じてポイントが付与されます。自動車税の支払い額もポイント付与の対象です。
自動車税は年間数万円以上の出費になるので、カードで支払えば、数百ポイント貯められる可能性があります。
●③いつでもどこでも支払いが可能
クレジットカードを利用すれば、自動車税もスマホやパソコンからいつでも支払いができます。
たとえば日々忙しく働いている方や、家事や子育てに忙しい方などは、コンビニやATMに出向いてわざわざ支払いをするのは手間でしょう。しかし、クレジットカード払いなら、通勤中や家にいるときに、WEB上からかんたんに支払いができます。
自動車税をクレジットカードで支払う際の3つの注意点
自動車税をクレジットカードで支払うのはお得ですが、知っておきたい注意点も3つあります。
●①決済手数料がかかる
クレジットカードで自動車税を納める場合、自動車税とは別に決済手数料が必要です。決済手数料は各都道府県で異なります。多くの都道府県では330円(税込)ですが、自動車税の金額に応じて変動する地域もあるので注意が必要です。
以下は2021年12月時点の手数料です。
・都道府県別自動車税のクレジットカード決済手数料(税込)
筆者作成
かかる手数料と還元されるポイントを比べて、ポイントのほうが多いのであれば、クレジットカード払いを利用しましょう。
普通車の年間の自動車税は車の総排気量次第ですが、3万円〜10万円ほどかかります。総排気量が1リットル〜1.5リットルの車の自動車税は3万4,500円です。
神奈川県のケースでは、クレジットカード払いの決済手数料は330円なので、ポイント還元率が1%であれば、決済手数料分の元は取れる、ということになります。なお、本稿執筆時点で高知県はクレジットカード払いに非対応です。
●②納付証明書の発行までに2週間〜3週間かかる
自動車税をクレジットカードで支払った場合、自動車税の納付証明書の発行までに2〜3週間かかるケースがあります。領収書も発行されません。また、電子確認により自動車税の納税証明書を提出しない場合でも、クレジットカードでの支払いが電子確認できるようになるまでには、約2週間程度かかります。
車検が近づいている場合は、クレジットカード払い以外の方法で納付したほうが、車検を受けやすくなります。納付証明書は、窓口で支払えば当日手に入りますし、電子申請の場合もコンビニでの納付は約5日程度、金融機関窓口での納付は約10日程度でできるようになります。
●③納付後の取り消しができない
クレジットカード払いで自動車税を納付した場合、納税者の都合で支払いの取り消しはできません。各都道府県の納付ページなどにもこの旨の記載があります。間違えて自動車税を二重納付した場合は、戻ってくるものの、還付までに2か月近くかかる可能性があります。そのため、カードで支払う場合は、きちんと確認をしてから納付をしましょう。
クレジットカード払いをする手順を解説!
自動車税をクレジットカードで支払う方法として、従来「Yahoo!公金払い」を利用する方法と、各都道府県のクレジットカード支払いサイトを利用する方法がありました。
しかし、多くの都道府県の税金を支払えるYahoo!公金払いの都度払いが2022年3月をもって終了することになりました。そのため2022年3月以降、クレジットカードで自動車税を支払うためには、各都道県の支払いサイトから支払いをするしかありません。
そこで各都道府県の支払いサイトからクレジットカード支払いをする方法について解説します。今回は東京都を例に解説します。
●①納税通知書・納付書を用意する
まずは、「納税番号」「確認番号」「納付区分」が記載された納税通知書と納付書を用意します。なお、これら3つの情報が記載されていない書類では、クレジットカードによる納付ができないので注意してください。
●②クレジットカードを用意する
利用できるクレジットカードの国際ブランドは、以下の5種類です。
・VISA
・MasterCard
・JCB
・AmericanExpress
・DinersClub
これらのブランド以外のカードでは支払いができません。
●③都道府県の支払いサイトにアクセス
必要なものを用意したら、各都道府県の支払いサイトにアクセスします。都道府県によって支払いに使うサイトが違うので注意しましょう。東京都の場合は、都税クレジットカードお支払サイトから支払いができます。
そのほかの自治体の支払いサイトにアクセスしたい場合「都道府県名 自動車税 クレジットカード払い」などの言葉で検索をすれば、見つかります。
支払いサイトにアクセスしたら下にスクロールして内容や注意事項を確認。「上記注意事項を確認しました」にチェックを入れて「同意して次へ」をクリックしましょう。
●④納付情報を入力
納税通知書と納付書の「東京都納付書兼納入済み通知書」部分に印字された「納税番号」「確認番号」「納付区分」を確認し、サイトに入力します。数字が多いので、誤入力には注意する必要があります。入力が済んだら下にスクロールして「確認して次へ」をクリックしましょう。
●⑤支払い情報の入力
ページが変わるので、納付書と掲載されている納付情報に間違いがないか確認してください。もし間違っている場合は、下までスクロールして「戻る」をクリックします。
支払い情報の入力画面があるので、クレジットカードを用意して以下の情報を入力してください。
・カード番号
・有効期限
・お支払い回数
・セキュリティコード
セキュリティコードとはカード裏面の署名欄にある3桁の数字です。AmericanExpressのカードのみセキュリティコードが4桁なので注意しましょう。
●⑤内容の確認
内容の確認をして問題がなければ、そのまま進んでください。
以上で支払いが完了です。一括払いのほかに、分割払いやリボ払いにも対応しています。ただ、分割払いやリボ払いで支払いをした場合、カード会社が定める決済手数料もかかるので注意してください。
なお、クレジットカードで支払いをすると、各都道府県から領収書の発行はできません。領収書が必要な方は、金融機関の窓口やコンビニエンスストアで納付しましょう。
クレジットカード払いをすれば、自動車税の納付が便利になる
自動車税をクレジットカードで納付できればポイント還元が受けられてお得なうえに、わざわざコンビニエンスストアやATMに行く必要がありません。自宅からかんたんに支払いができます。なお、納付期限を過ぎた場合、クレジットカードでの支払いができなくなるので注意が必要です。早めに手続きできるよう、準備しておきましょう。
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小栗健吾 現役のFXトレーダー及びWEBライター
地方の大学を卒業後、会社員を経て、WEBライターとして活動中。FXや仮想通貨の取引経験(FXは8年以上)があり、現役トレーダーの目線で記事を多数執筆している。また、現在はFXだけでなく、「キャッシング」「副業」「節税」などマネー系の記事も多く執筆している。
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