サブスクは月いくらまでにすべき？ 20万円、25万円、30万円…手取り別妥当な金額

一定額を支払えば金額を気にすることなく楽しむことができるサブスクは私たちの生活に身近なものになっています。しかし、ひとつの料金が数百円程度のものであっても、なんとなくいろいろと契約して積み重なると結構な負担になってしまいます。一体いくらまでならサブスクにお金を使ってもいいのか、手取り別妥当な金額をお伝えします。

そもそもサブスクとは

サブスクはサブスクリプションの略で、定額で○○し放題のサービスをいいます。例えば、動画配信サービス、音楽配信サービス、LINEのスタンプ使い放題、コーヒー飲み放題の飲食サービスなど種類は多岐にわたります。

一定額を払えば、その都度の課金を気にせず使い放題なので、たくさん使いこなせばお得です。しかし、契約したことを忘れて放置したままでも、同じだけの課金だけが続きます。そなると、結局無駄遣いになってしまいます。

放置しがちなサブスク

利用されている人が多いサブスクを一部紹介しましょう。動画や音楽だけでなく本やゲーム、男女の出会いのマッチングサービスもあります。

他に、コーヒーショップの飲み放題、居酒屋のドリンク無料など飲食系のサブスク、洋服や小物などをレンタルできるファッション系のサブスク、毎月お花やコスメを配送してくれるサブスクなど、さまざまなものがあります。

自分のライフスタイルに合わせてお得に楽しめるとよいのですが、利用せずに放置しがちなのもサブスクの特徴です。

家計に占めるサブスク適正割合は手取りの1～1.5％

筆者は常日頃から、ざっくりと家計は生活費：ゆとり費：貯蓄を6：2：2の割合でやりくりすることをお伝えしています。手取りの6割で家賃・水道光熱費・食費・通信費などの基本的な生活を、2割は貯金、そして2割の範囲ならレジャーや趣味、服や習い事など自由裁量で支出してOKという内容です。そうすることで、無駄な支出をなくしてお金を貯めていくことができるというわけです。

しかし、ゆとり費2割の大部分をサブスクが占めてしまうと外食・映画・レジャーなど本来のゆとり費が少なくなってしまいます。目安してサブスクは手取りの1～1.5％（ゆとり費の5〜7.5％）までで予算だてしましょう。手取り別に妥当額と契約数の目安を計算していきます。

・手取り20万円…月額2000円から3000円まで
手取り20万円の場合、住居費や水道光熱費などの基本的な生活費の割合が多くなります。サブスクにかける費用はなるべくおさえ、動画と音楽の2つ程度までに留めておきます。

・手取り25万円…月額2500円から3750円まで
手取り25万円になると生活費以外に使えるお金が増えます。貯金をするゆとりも出てきます。とはいえ、サブスクを使いたいのであれば、動画・音楽・趣味合わせて3つ程度まで。費用対効果を考えて契約します。

・手取り30万円…月額3000円から4500円まで
手取りが増えてくると、生活費にゆとりが出てきます。趣味にお金を使いがちですが、あれもこれも使っても使いきれず、お金は貯まりません。どんなに使っても、片手に収まる5つ程度までに絞りましょう。

サブスクは思い切って断捨離しよう

サブスクは単価が安いうえに、金額を気にせず利用できます。そうしたものが多い場合、絞っていくのは難しいかもしれません。でも、絞らなければお金は貯められなくなります。次のステップで断捨離してみましょう。

1．契約しているサブスクをリストアップする
2．価格と契約内容を確認する
3．利用頻度を振り返り、費用対効果が高いサブスクを手取りの1～1.5％の予算分だけ残す

サブスクは、毎月支払いが続く固定費なので、一度見直すとその後の固定費を継続的に減らすことができます。面倒でもほったらかしにせず、一度洗い出して淘汰していきましょう。

まとめ

サブスクで気を付けたいことは、なんとなく契約して、そのまま課金を放置してしまうことです。特に1ヶ月無料キャンペーンなどで登録して契約すると解約するのを忘れがちです。最近クレジットカードの支払い内容はネットで確認するものが増えているため、契約していたことを忘れてしまうと課金されていても気づきにくくなっています。
年末の大掃除のタイミングでサブスクも再確認して自分に妥当な金額かチェックしてみてください。

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稲村優貴子ファイナンシャルプランナー(CFP︎︎®︎)、心理カウンセラー、ジュニア野菜ソムリエ

大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆活動を行っている。日経ウーマン、北海道新聞などへの記事提供、テレビへの取材協力など各メディアでも活躍中。著書『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社。趣味は、旅行・ホットヨガ・食べ歩き・お得情報収集。FP Cafe登録パートナー