19/08/03
サラリーマンのお小遣いの平均と使い道は? うまくやりくりする方法をお金のプロが解説
学生の頃であれば、働いて得たお金はほとんど自分のお小遣いとして自由に使えたものですが、大人になるとそうはいきません。収入から生活費を出した残りが自分のお小遣いですから、当然限度があります。そこで今回は、みんなのお小遣いの平均はいくらなのか、そしてうまくやりくりするにはどうしたらいいのか、ご紹介します。
平均のお小遣い額はやや上昇
自分のお小遣いって使いすぎ?ダンナにあげすぎ?と気にはなっても友達に聞きにくいものです。「2018年サラリーマンのお小遣い調査」(新生銀行グループ)によると、男性会社員のお小遣い額は3万9836円(前年比+2408円)、女性会社員は3万4854円(前年比+903円)となっており、男女とも金額が上昇しています。
「2018年サラリーマンのお小遣い調査」(新生銀行グループ)より
原因としては、働き方改革で有給休暇が取得しやすくなったことや、早帰りしやすい職場環境になり余暇や飲み代が増えたことなどが考えられます。時間が増えたことで、お金を使う機会も増えているのかもしれません。
男女で違うお小遣いの使いみち
自分の時間が増えるのは嬉しいですが、時間だけでなくお金のやりくりも考えたいところです。同調査でお小遣いの使いみちをたずねたところ、月々の出費はこうなりました。
「2018年サラリーマンのお小遣い調査」(新生銀行グループ)より
男女ともに1位、2位が昼食代・携帯代となっています。いずれも欠かせないものですから、しかたない部分もあるかもしれません。
3位以下は、男女の違いが大きく出ています。女性は化粧品やヘアケア・ネイル・エステなど身だしなみやファッションといった「キレイでいるため」の費用が上位です。いっぽう男性は自動車関係・飲み代・趣味など「自分時間を楽しむため」の費用が上位となっている傾向にあります。
お金を残す上手なやりくりを身につけよう!
好きなことにお金をかけたいところですが、お小遣いには限界があります。上手にやりくりをしていきましょう。具体的には、次のようなポイントを意識してみましょう。
・昼食代…ランチ代の平均は男性570円(昨年より−20円)、女性は586円(+5円)となっています。一回にかける費用はそれほど大きくないのですが、毎日のこととなると20日で1万円以上になってしまいます。毎日コンビニというのも味気ないかもしれませんが、毎日お弁当を作るのもハードルが高いかもしれません。
そこで、私が作っている簡単持参ランチを紹介します。
①おにぎらず…大きな1枚海苔の真ん中にごはんを乗せ、残ったおかずや目玉焼き・ツナなどをのせます。その上にごはんを重ね包み塩を振ったラップで包みます。しっとりしたら包丁で半分にカットすると中身が見える可愛いランチに。これとインスタント味噌汁を持参しています。
②白ご飯とボンカレー…勤務先でカレーをチンするだけ。最近はボイルしなくてもよいので楽です。デスクに大きめ皿とスプーンは常備しておくといいでしょう。
③食パンサンドイッチ…残っている食パンにツナマヨか玉子(ゆで玉子を作る時間がなければ炒り玉子にしてマヨネーズで和える)を挟みます。他にはさめそうな野菜があれば炒めて入れます(食材が傷むのを防ぐため)
・通信費…キャリアの「2年縛り禁止」など、通信費も変換期を迎えています。同じ会社であってもプランが適正か確認したり、格安スマホと比較したりしてみましょう。
パソコン用のネットプロバイダー料金を支払っている場合は、携帯電話のデザリング機能で代用できないか検討したり、引っ越しをする機会にネット代込みの物件を探すとよいでしょう。
・ファッションや身だしなみの費用…バーゲンセールに行くとさほど必要でないものも買ってしまいがちです。本当に必要なものを定価で長く着たほうが元がとれます。買う時は「欲しい」よりも「必要か」を基準に選ぶとよいでしょう。
また、身だしなみについても、アレルギーがなければ化粧品のブランドを少しお手軽なブランドに変えてみる、美容院やネイルサロンをホットペッパーやグルーポンなどで探してみるのもひとつの方法です。
こうしてやりくりできたお小遣いの一部を月1000円でもいいので貯めてみましょう。貯金箱でも封筒でも専用通帳を作ってもOK。そうするだけで、1年で1万2000円になります。貯まったら、ちょっとリッチなディナーに行ったり、欲しかったものを買ったり、時には親や家族にサプライズプレゼントもいいかもしれません。
普段のお小遣いではできないことを思いっきりできる資金を作ることもできるのです。
まとめ
お小遣いには限りがありますのでやりくりが必要ですが、なんでもやりくりしていると働くモチベーションも下がってしまいます。ですから、自分の中で「譲れないこと」にはお金をかけていいと思います。
ここは譲れないけれどここはやりくりを頑張る、そんなメリハリをつけてお小遣いを有意義に使っていけたらいいですね。
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稲村 優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP︎︎®︎)、心理カウンセラー、ジュニア野菜ソムリエ
大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆活動を行っている。日経ウーマン、北海道新聞などへの記事提供、テレビへの取材協力など各メディアでも活躍中。著書『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社。趣味は、旅行・ホットヨガ・食べ歩き・お得情報収集。FP Cafe登録パートナー
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