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19/07/12

相続・税金・年金

老後資金2000万円は貯めるな! 月額5万円の赤字を解消する方法をプロが解説

最近話題になっている「老後に2000万円」、持っていないと生活できないでしょうか? 結論を先に言ってしまうと、2000万円を貯めなくても大丈夫です。
まったく貯蓄がなくてもいいと言うわけではありませんが、楽しい老後生活を送ることは充分にできます。
貯蓄が少なくても、豊かな老後を過ごすためのテクニックを「老後2000万円問題」の金融審議会の資料をもとに解説していきましょう。
実は、金融審議会の報告書の中にその答えが隠されているのです。

2000万円の貯蓄があってもこのままでは赤字

今回の「老後2000万円問題」の根拠になっている数字は、老後生活において毎月5万円の生活費が不足するという厚生労働省の「第21回市場ワーキンググループ」の資料です。
これによると毎月5万円の赤字になります。
毎月5万円の赤字が65歳から95歳まで続くと赤字額は約2000万円になります。 5万円×12ヵ月×30年=1800万円(約2000万円)
これが、老後に2000万円不足するという根拠になっています。

私は、この毎月不足する5万円を、貯蓄で補填するのではなく、収入を増やして補填すればいいと考えています。

貯蓄を取り崩す場合には、たとえ2000万円の貯蓄があったとしても安心できません。
想像してみてください。2000万円あっても、95歳の時には貯蓄の残高が100万円ちょっとしか残っていないとしたら、それだけで不安で眠れない生活になるかも知れません。とても豊かな老後とは言えません。
ところが毎月の赤字がなければ、何歳まで生きてもお金が尽きることはありません。安心して暮らせます。

月額5万円の赤字を解消するにはこの手がある

では、この5万円の不足分をどうやって増やせればいいのでしょうか。
退職をして給料もないのに増やせるはずがないと思われるかもしれないのですが、じつは方法があるのです。

それは、年金の受給額を増やす方法です。
年金の受給額を増やす方法には、年金の受給開始を後にする繰下げ受給があります。年金の繰下げ受給をすれば、月0.7%(年8.4%)ずつ増えます。70歳まで繰下げをすると、最大42%の増額になります。

金融審議会の報告書の資料では、5万円の赤字になるというモデル家庭は、夫婦二人暮らしで、月額19万1880円の年金を受給していることになっています。
もし、70歳まで年金を繰り下げると42%の増額になるので、8万590円増えて27万2470円になります。
この27万2470円を一生涯受け取ることができるのですから、これで毎月5万円が不足するという問題は解決します。

繰下げ受給をしている間の生活費を補填する2つの方法

しかし、毎月5万円不足する問題は解決したとしても、65歳から70歳までの、年金を繰り下げている間の生活費をどうするのかが問題ですよね。
これを解決するには、2つの方法があります。

①退職金を使う
月額の支出が26万3717円ですので、5年間の支出の総合計は、
26万3717円×12ヵ月×5年=1582万3020円です。
2000万円よりは少なくなりましたが、それでも約1582万円は必要になります。
この1582万円を退職金で用意できる人は、そのお金を生活費に充てれば、老後生活が困った事態にならなくてなんとかすみそうです。

報告書によると、退職金は平均1700万〜2000万円程度の支給があるとされています。でも、実際これほどの退職金が得られる方はどのくらいいるでしょうか。
この金額を退職金で用意できないならば、できるだけ蓄えがあったほうが余裕が出てくるのは事実です。
その蓄えで、年金が繰下げ受給できるようにするのがベストです。

②働く
蓄えがない場合は、できるだけ長く働くことが大切です。
1ヵ月の支出が26万3717万円ですので、年間316万4604円必要ということです。
年収にすれば、320万円ぐらいを夫婦で稼ぐことができればいいのです。

また、働いて厚生年金に加入することで、将来に受け取る厚生年金の受給額が増えます。
つまり、繰下げ受給した増加額よりもさらに増やすことができるので、老後の生活には少しゆとりができます。
1年間働いて増える厚生年金の額は、平均標準報酬月額×5.481/1000×12です。
細かな数字を省いて簡単に言うと、年収の約0.55%です。

安心で豊かな老後を送るためにリテラシーを高める!

金融庁審議会の報告書の数字は、じつに当たり前の数字です。公的年金だけでは老後生活を暮らせません。年金とは保険というセーフティネットの仕組みなのです。その仕組みをうまく使いながら、私たちがどうやって安心して豊かに暮らせるかを考えていかなければなりません。そこには自助努力も必要です。

2000万円の貯蓄ができない場合には、公的年金を繰下げて年金額を増やすのが現実的だと思います。その繰下げのために必要な、年金のない期間の生活費は退職金でまかなうのです。 退職金が少ない場合には、できるだけ長く働くのがもっともいいと考えます。
もっとも、この金額には介護費用が含まれていません。介護費用まで用意するなら、ある程度の貯蓄は絶対に必要になります。

金融庁審議会の報告書にあるように、長い老後生活で重要なのは「お金のリテラシー」を高めることです。お金のリテラシーを高めることで、たとえば保険を見直しして支出を減らしたり、老後資金の運用で失敗する可能性を抑えたり、詐欺などに対応したりできるのです。

老後生活を豊かにするには、まずお金のリテラシーを高めるのが一番だともいえますね。

長尾 義弘 NEO企画代表

ファイナンシャル・プランナー、AFP、日本年金学会会員。徳島県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務。1997年にNEO企画を設立。出版プロデューサーとして数々のベストセラーを生み出す。新聞・雑誌・Webなどで「お金」をテーマに幅広く執筆。著書に『コワ~い保険の話』(宝島社)、『こんな保険には入るな!』(廣済堂出版)『お金に困らなくなる黄金の法則』『最新版 保険はこの5つから選びなさい』『老後資金は貯めるな!』(河出書房新社)、『保険ぎらいは本当は正しい』(SBクリエイティブ)。監修には別冊宝島の年度版シリーズ『よい保険・悪い保険』など多数。

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