19/05/25
お金がない人がやるべき節約、やってはいけない節約
お金がないと、心の余裕も少なくなりがち。そのため、目先のことにとらわれて、見当違いの節約を頑張ってしまうことがあります。効果のない節約をしても、ストレスばかり増えてお金はなかなか貯まらないものです。
今回は、お金がない人が今日からでも取り組むべき節約と、逆に費用対効果の低いやるべきではない節約をお伝えします。
お金がない人がやるべき節約1:習慣になっている支出を見直す
まず、はじめにやるべきは、習慣化している支出の見直しです。
いつも駅で買うペットボトル飲料、仕事前に寄るコーヒーショップ、帰宅途中に「何か買い忘れたものは…」と入るコンビニエンスストアでは、つい無駄遣いをしてしまいがちです。
ペットボトル飲料は、1本100円でも毎日買えば1カ月で3000円。マイボトルを持ち歩いて節約しましょう。
また、お金がないと感じているなら、コーヒーショップに毎日寄るのは控えたほうがいいかもしれません。コンビニのコーヒーもお手頃ですが、習慣的にコンビニに寄ると、いろいろな商品に目移りしてつい買ってしまうことも。
お金を使う行動が習慣になっていないか見直して、節約習慣を身につけましょう。
お金がない人がやるべき節約2:自動支払いの支出を見直す
銀行口座の取引履歴や、クレジットカードの利用明細をよく見てみましょう。
自動支払いになっている支出は、払っている感覚がないまま、なんとなく続けてしまいますが、実はこのような支出には節約できる部分が隠れています。
たとえば、生命保険の保険料、携帯電話代、定期購入のサプリ、スポーツジムの月会費など。
節約をしようと思うと、食費から考える人は多いのですが、食費の節約は難しくて挫折しやすいものです。最大の原因は、買物のたびに気をつけなくてはいけないこと。いつも節約のことを考えていては気がめいってきますよね。
その点、自動支払いの支出は1度見直せば、あとはほったらかしで大丈夫です。
必要のないものは思い切って解約したり、プランを見直したりして節約しましょう。
お金がない人がやるべき節約3:節税をする
税金を安くすることも、節税というれっきとした節約です。
iDeCo(イデコ・個人型確定拠出年金)を利用すれば、老後資金を準備しながら、所得税や住民税が安くできる場合があります。iDeCoは20歳以上60歳未満の方であればほぼどなたでも、月5000円から始められます。
また、つみたてNISA(積立NISA)でお金を運用すると、利益が出ても税金がかかりません。こちらは金融機関によっては100円からでも始められます。
こうしたおトクな制度を利用することで、税金が安くできますので、節約につながります。
お金がない人がやってはいけない節約1:「買わなきゃソン」と思う節約
逆に、やってはいけない節約の代表的なものは、「買わなきゃソン」と思って払う支出です。
たとえば、
・ポイントが貯まるから、あと300円何か買う
・駐車場代がタダになるから5000円以上の買物をする
・送料無料にしようと1万円以上の注文を通販でする
といったものです。
結論から言って「買わなきゃソン」は、基本的にないと考えたほうがいいと思います。
必要な量よりも多く買って、消費期限が過ぎてしまったり、部屋がモノであふれてしまったりしたら、そちらの方がソンではないでしょうか。
お金がない人がやってはいけない節約2:健康に悪い節約
食費の節約は、健康に悪いことが少なくありません。
朝食を抜いたり、ランチをカップ麺だけにしたりすると、お腹がすいて仕事に集中できませんし、ビタミンやミネラルの不足で風邪などもひきやすくなります。
食費を節約しても、薬を買えばかえってマイナスになってしまいます。
節約するなら、夜の食事は自炊をしたいですね。自炊の場合、気を付けたいのは食費だけではなく栄養のバランスです。まとめ買いはおトクですが、やりすぎは禁物。1~2週間程度で食べきれる量にしないと、味や栄養価が落ちてしまいます。
肉や魚は冷凍、野菜は固ゆでやマリネなどにして飽きずに食べきれる工夫をしましょう。
お金がない人がやってはいけない節約3:信用を失う節約
親戚や友人のお祝いや記念日のプレゼントは、あまりケチケチすると信用を失ってしまいます。常識的な金額、というのは分かりにくい場合もありますが、他の人に聞いてみてバランスをとるようにしましょう。
特に、節約を意識している時には相場よりも安く考えてしまいがちですから、気を付けたいですね。
信頼できる人間関係はお金では買えませんが、お金が原因で失うことはあります。
いざと言う時に頼りになるのはお金だけではありません。信用を失うような節約はやめておきましょう。
以上、お金がない人がやるべき節約と、やってはいけない節約を3つずつお伝えしました。
できるところから始めて、少しずつお金と心に余裕を持って欲しいと思います。
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タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)
36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー
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