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19/05/18

家計・ライフ

退職金貧乏に陥る7つの罠

退職金は、人生の中でまとまった金額を手にすることができる最後のチャンスかも知れませんね。一時的にでも退職金で財布に余裕ができると、気持ちにもゆとりが出ます。
しかし、そんなとき気をつけたいのが、財布のヒモも緩んでしまうことです。退職金は大切な「老後資金」ですから、このお金を一気に使うと老後貧乏になってしまいます。
そこで今回は、財布のヒモが緩んだために起きた代表的な失敗例を「7つの罠」としてご紹介します。

老後資金・退職金が消える罠1:世界一周の旅で退職金の3分の1が消えた

商社に勤務をしていたAさん。ついに退職を迎え、退職金が1500万円入りました。海外赴任も何度か経験がある旅行好きなAさんは、自分へのご褒美と妻への感謝を込めて、世界一周クルージングの旅をしました。世界一周の旅ということで気分が大きくなって、おみやげ代も含めて夫婦で約500万円の出費となりました。

さて、帰国してから、老後資金の計画を立て始めたAさんは青ざめました。なぜなら70歳半ばには、貯蓄がなくなるというのがわかったからです。
退職金の約3分の1を旅行に使ったのですから、残りは1000万円。預貯金を合わせても1500万円にしかなりませんでした。これでは、年金生活になったら10年しかもたない……。
旅は楽しかったものの、退職金は大事に取っておいた方がよかったかもと後悔しつつ、Aさんはハローワークに通っています。

老後資金・退職金が消える罠2:銀行の退職金プランでスタートからマイナス300万円

堅実で真面目なBさん、事務職で38年間勤めてきて、退職金は2000万円を受け取りました。Bさんは「退職金は運用しないと老後生活が苦しくなる」という雑誌の記事を読んでどうすればいいのか考えていました。いままでは家計に余裕もなく、投資などの経験は一度もありません。
そんな折、銀行から「運用の相談にご来店いただけませんか」という連絡を受けました。
渡りに船で相談に行くと、応接室に通されて、支店長から挨拶を受けました。そこで勧められたのは、定期預金50%と投資信託50%の「退職プラン」です。定期預金の金利が5%、しかもコーヒーカップまでもらえるというので、その場で申し込みをしました。

ところが、それから数年後。投資信託は申し込んだときがピークでどんどん値下がりし、約30%の損失を抱えてしまいました。実は定期預金の金利5%というのも最初の3ヵ月だけで、年利換算だったため、1.25%分しかもらえませんでした。その上、今は0.01%でほとんど増えません。
銀行の退職金プランは手数料の高い商品で、けっして有利ではないことを後で知りました。銀行に相談したために、老後資金はスタートから300万円のマイナスです。もらったコーヒーカップでインスタントコーヒーを飲みながら、うっかり銀行を信用してしまったことを後悔しています。

老後資金・退職金が消える罠3:半生をつづった自費出版で退職金も半分に

世界を旅して波瀾万丈な人生を歩んできたCさん。何度も転職を重ねた後、40代から勤めた会社で定年退職。退職金は1000万円ありました。
この波瀾万丈な人生を記念に残したいと考え、自分史を自費出版で出すことにしました。どうせなら、自分が旅で撮ってきた写真をカラーで入れたいなどと夢が膨らんで、費用もどんどん高額に。最終的には総額500万円にもなってしまったのです。

できあがった自分史の在庫の山を眺めながら、ふと、自分の老後生活を考えるCさん。退職金の残り500万円で長い老後生活をどうやって乗り切ればいいのか思案しながら、ぽつりと呟きました。
「やっぱり、最後まで俺の人生は、波瀾万丈だな!」

老後資金・退職金が消える罠4:毎日が日曜日ではまってしまった

35年間営業職で頑張ってきたDさん。若いころから接待に慣れていて、お酒は大好きです。退職金の1500万円は運用するつもりで、いつでも引き出せるように自分の普通預金に入れました。
退職をすると毎日が日曜日。最初は、滅多に会えない友人たちと飲んでいたのですが、さすがに毎日は誘えません。しかたなく1人で飲みに行くのですが、楽しくありません。そこで女性のいるスナックへ。そして、キャバクラ通いが始まりました。おまけに、朝からパチンコ店に出掛けるようになってしまいました。

1500万円もあった退職金は、気がつけば800万円になっていました。知らず知らずに700万円も使ってしまっていたのです。普通預金に入れていたのが失敗です。 このまま行くと確実に老後破産が待っています。「これではダメだ!」どうすればいいのかをお酒を飲みながら考えようと思いました。

老後資金・退職金が消える罠5:何かとコストがかかる独立開業

エンジニアとして働いてきたEさんには、退職金1500万円を使って実現したい夢がありました。それはそば屋をやること。そば打ちは、Eさんの自慢できる趣味だったのです。
退職後しばらくして、駅から少し離れたところにある家賃が安い店舗を借りて開業しました。
店舗と調理設備などで、約1000万円必要でしたが、それは退職金から捻出しました。店がうまくいけば、すぐに取り返せるという計算です。

ところが、1年経って固定客は増えつつあるのですが、毎月赤字は続いています。赤字は退職金を使って補てんしていましたが、退職金はあと半年で全部底をつきます。この数ヶ月で、いよいよ店を断念するかどうかの決断をする時期がきているのです。
店舗での起業はコストがかかり、それほど甘くないと、いまさら後悔をしています。
老後生活は、そばのように細く長くとはいかないようです。

老後資金・退職金が消える罠6:不動産投資で空室続きに……

「豊かな老後を過ごすには5000万円が必要だ」などという記事を読んで心配になったFさん。惨めな老後生活は絶対にイヤだ!ここは大きく儲けてリッチな老後を目指そうと考えました。
そこでFさんは、退職金で、以前から気になっていた不動産投資を始めることにしました。都心から少し離れていますが、駅から徒歩5分の物件です。

最初は、家賃収入が入ってきて順調でした。しかし、空室になって半年も入居者が決まらず、渋々家賃を下げてしまいました。家賃を下げてしまったために、その後の予定収益が下がり、予定していたバラ色の老後生活の雲行きも怪しくなってしまいました。
この先、入居者が決まらないとさらに家賃を下げなくてはならなくなるかもしれません。そう考えると心配で眠れないこともあります。
不動産投資はもっと勉強してから、慎重に検討すべきだったと思う今日この頃です。

老後資金・退職金が消える罠7:金融詐欺に引っかかった!

経理で働いてきたGさんのところに、投資の勧誘で電話がありましたが、はじめはうますぎる話だと断りました。しかし、その後も電話が来るうちに、会うだけならば問題はないだろうと、営業員に会って話を聞いてしまったのです。
営業員は「絶対に損をしない」「何倍にも儲かる」といいます。さらに違う営業員からも電話で「急に売り出しが決まった、何年かに一度あるかどうかの大チャンスだ」と熱弁をふるいます。
ですからついその気になって、退職金から半分の500万円を投資しました。
その後、順調に値上がりしているという話を聞いて、すっかり安心をしていたのです。

ところが最近、ぷっつりと連絡が取れなくなりました。あわてて消費者センターに相談したところ、いわゆる劇場型の金融詐欺に引っかかってしまったことが判明!もはや後の祭りでした。
いまは、あきらめて500万円の老後計画を考えています。それにしても、あの500万円があればもう少し楽だったのに……。

退職金は老後資金!きちんと計画を立てて使おう

肝に銘じたいのは、退職金は「余裕資金」ではないということです。大切な老後資金です。
退職後に減ったお金を取り返すことはとても困難です。ですから退職金はすぐに使わないで、まずは老後の計画を立てることが一番です。年金の金額を確かめて、月額の支出をから年金の月額を引いてみてください。毎月いくら不足しているのかがわかれば、老後資金がいくら必要なのかという目安がわかります。
くれぐれも退職金のワナに注意してください。

長尾 義弘 NEO企画代表

日本ファイナンシャルプランナー会員(AFP)
大学卒業後、出版社の編集部に勤務。何社かの出版社を渡り歩き、何冊かのベストセラーに携わる。その後、1977年にNEO企画を設立。2004年に2級FP技能士を修得。現在、日本ファイナンシャルプランナー会員(AFP)。出版プロデューサーとして数々のベストセラーを生み出す。若干オタクが入っているほど経済とアニメが好き。著書・監修は、「金持ち定年、貧乏定年」(実務教育出版)、「別冊宝島の年度版シリーズ『よい保険・悪い保険』」(宝島社)、『保険はこの5つから選びなさい』(河出書房新社)など多数。

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