18/01/05
お正月で疲れた胃腸は、春の七草で改善!
新年あけましておめでとうございます。年末年始はリフレッシュできたでしょうか?
「忘年会・旅行・帰省でついつい食べすぎてしまい胃腸の調子が悪い」、「体がだるく仕事が始まっても本調子ではない」、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は疲れた胃腸をリセットするべく、今の季節にスーパーで購入できる漢方食材をご紹介したいと思います。
七草粥で食べ過ぎをリセット!
みなさんは、春の七草粥を毎年食べていますか?
1月7日に7つの薬草を摘んでお粥に入れ、健康長寿・無病息災を祈って食べられる七草粥ですが、実はこの七草粥に使用される食材は、お正月の食べ過ぎ・飲みすぎで疲れた胃腸にぴったりな食材なのです。
簡単にそれぞれの食材の薬膳の視点から役割をご紹介いたします。
七草の役割は?身体のどの部分にいいの?
七草の種類は時代や土地でも多少異なるようですが、一般的に使用される七草をご紹介します。
- ・セリ:体内の余分な熱をとる、むくみをとる
- ・ナズナ:胃腸を元気にする、むくみをとる
- ・ゴギョウ:咳を鎮める、痰を出しやすくする
- ・ハコベラ:むくみをとる
- ・ホトケノザ:胃腸の働きの改善
- ・スズナ(カブ):体内の解毒、消化を助ける
- ・スズシロ(ダイコン):体内の解毒、消化を助ける
お粥自体も胃腸の働きを回復させる食材ですので、七草粥は胃腸が疲れている時にまさにぴったりと言えます。
最近はスーパーでも「七草セット」がこの時期500円前後で販売されているので、手軽に七草粥を楽しむことができます。時期が過ぎても、カブやダイコンは手に入りやすい食材ですので、外食が多い方は食べすぎた時の調整に普段から積極的に食べると良いでしょう。
季節の行事や旬の食べ物は健康の知恵が詰まっている
本日は七草粥をご紹介しましたが、季節の行事や旬の食べ物は「医食同源(いしょくどうげん)」の知恵が詰まっています。「未病」の状態で元気で過ごすために、季節の行事や旬の食べ物をぜひ意識していただければと思います。
病気ではないけれど不調、そんな時に役立つ漢方の知恵。
漢方薬を飲むだけでなく、お金をかけずにできる方法で生活に賢く取り入れてくださいね。
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柳沢 侑子 一般社団法人女性の中医学普及会 代表理事
外資系製薬会社に勤務していた時に体調を崩したことがきっかけで、漢方、サプリメント、アロマなど代替医療に興味をもつ。その後中医学(中国伝統医学)に出会い、本格的に中医学・漢方・薬膳の勉強を開始。2011年に国際中医専門員を取得し、年間延べ1000人以上のカウンセリングを5年間実施、中医学webサイト立ち上げを経て、2016年4月に独立。一般社団法人女性の中医学普及会を立ち上げ、家庭で出来る漢方・薬膳の知恵を伝えている。
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