25/12/13
年末ジャンボ、ロト、ナンバーズ…宝くじの種類によって当たりやすさは変わるのか

宝くじには「もしかしたら大金が当たるかもしれない!」という期待や夢が詰まっています。運試しとして購入したことがある方も多いのではないでしょうか。
宝くじを購入して「大金を当てて億万長者になりたい」という方もいれば、「もらえる金額は少なくても、当たる確率が高いほうがいい」と思っている方もいるでしょう。
宝くじにはさまざまな種類があり、それぞれ当せん確率やもらえる金額が異なります。今回は、代表的な宝くじの1等当せん確率について解説していきます。
年末ジャンボ宝くじ
年に5回発売されるジャンボ宝くじのうち、11月から12月にかけて発売されるのが年末ジャンボ宝くじです。2025年の購入期間は11月21日(金)から12月23日(火)で、大晦日の12月31日(水)に抽選がおこなわれます。1等が当たった場合の賞金は7億円です。
年末ジャンボ宝くじは1ユニットにつき2000万枚ずつ発売され、1ユニットにつき1等は1枚です。つまり、1等の当せん確率は2000万分の1となります。
2025年の年末ジャンボ宝くじの当せん確率をまとめると、次のようになります。
<2025年の年末ジャンボ宝くじ(第1082回全国自治宝くじ)の当せん確率>

宝くじ公式サイトより筆者作成
宝くじ公式サイトには23ユニットでの当せん本数が記載されています。2000万枚×23ユニット(4億6000万枚)を当せん本数で割ると各等の当せん確率がわかります。
2025年の年末ジャンボ宝くじの場合、2等(1億円)の当せん確率は1等と同じ2000万分の1。それよりも、1等の前後賞(1億5000万円)の当せん確率のほうが高く、1000万分の1となっています。
1ユニットに1億円以上当たる宝くじが4枚あるので、1億円以上当たる確率は500万分の1です。
サマージャンボ宝くじ
サマージャンボ宝くじは、その名のとおり毎年夏に発売されるジャンボ宝くじです。2025年の購入期間は7月11日(金)から8月11日(月)で、8月21日(木)に抽選会が実施されました。1等の賞金は5億円でした。
サマージャンボ宝くじは1ユニットにつき1000万枚ずつ発売され、1ユニットにつき1等は1枚でした。つまり、当せん確率は1000万分の1となります。
ドリームジャンボ宝くじ
ドリームジャンボ宝くじは、5月から6月にかけて発売されるジャンボ宝くじです。2025年の購入期間は5月8日(木)から6月6日(金)で、6月18日(水)に抽選会が実施されました。1等の賞金は3億円でした。
ドリームジャンボ宝くじは1ユニットにつき1000万枚ずつ発売され、1ユニットにつき1等は1枚でした。つまり、当せん確率は1000万分の1となります。
ロト7
ロト7は、1~37の数字の中から異なる数字を7つ選ぶ宝くじです。7つの本数字と2つのボーナス数字が発表され、それらの数字とどれだけ一致しているかで当せんが決まります。7つの本数字が選んだ数字とすべて一致していたら1等となります。1等の賞金は約7億円(理論値)ですが、キャリーオーバーが発生すると最大12億円のチャンスもあります。
37個の数字の中から重複なく7個の数字を選ぶ組み合わせは、
(37×36×35×34×33×32×31)÷(7×6×5×4×3×2×1)=1029万5472通り
です。つまり、ロト7の1等の当せん確率は1029万5472分の1です。
ロト6
ロト6は、1~43の数字の中から異なる数字を6つ選ぶ宝くじです。抽選会で6つの本数字と1つのボーナス数字が発表され、その数字がどれだけ一致しているかで当せんが決まります。1等の賞金は約2億円(理論値)ですが、キャリーオーバー発生時は最大6億円当せんのチャンスもあります。
34個の数字の中から重複なく6個の数字を選ぶ組み合わせは、
(43×42×41×40×39×38)÷(6×5×4×3×2×1)= 609万6454通り
です。つまり、ロト6の1等の当せん確率は609万6454分の1となります。
ナンバーズ4
ナンバーズ4は、4桁の数字と申し込みタイプを選んで購入する宝くじです。ロトとは異なり、4桁の数字は重複しても構いません。0000から9999まで好きな数字を選ぶことができます。
申し込みタイプは、以下の3タイプから選択します。
・ストレート:選んだ数字も並び方も一致していれば当せん
・ボックス:選んだ数字が同じであれば並び方は問わず当せん
・セット:ストレートとボックスを半分ずつ申し込み、いずれかが当たれば当せん
ストレートを選んで当せんした場合の賞金は90万円(理論値)となります。0000から9999までには1万通りの数字があるため、ナンバーズ4ストレートの当せん確率は1万分の1となります。
宝くじの還元率はどれくらい?
宝くじは、購入した金額に対してどれくらいの還元率があるのでしょうか。
法律「当せん金付証票法」によると、宝くじの払戻金は「発売総額の100分の50以内」と定められています。つまり、購入した金額の50%もリターンがないということです。2024年度の実績によると、宝くじは売上の46.5%がリターンとして当せん者に還元されています。
ちなみに、競輪や競艇、オートレース、競馬などの還元率はどれも74~75%ほどです。ほかの公営ギャンブルと比べて、宝くじはリターンが少ないといえるでしょう。
なお、宝くじの売上金額のうち36.2%は、全国都道府県や20指定都市の公共事業などに使われています。また、売上の1.3%は社会貢献広報費として利用されます。
当せん確率によって賞金額が大きく変わる
宝くじの当せん確率について解説してきました。
今回ご紹介した宝くじのなかで最も当せん確率が高いのはナンバーズ4、最も低いのは年末ジャンボ宝くじでした。ただし、ナンバーズ4の1等(ストレート)の賞金は90万円、年末ジャンボ宝くじの1等は7億円ということで、当せん確率によって賞金額が大きく変わってきます。
「当たる可能性が高い宝くじを買いたい」のか、「当たる確率は低くても一攫千金を狙いたい」のかで、あなたに合った宝くじの種類は変わってきます。この記事を参考に、ぜひ運試しにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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木下七夏 Webライター
大学卒業後金融機関に勤め、個人のお客さま向けの営業を担当。退職後にFP2級を取得し、フリーライターに。FPで学んだ知識や金融機関勤めの経験を生かして、生活にまつわるお金の疑問を分かりやすく噛み砕いて解説する記事を作成している。
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