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17/06/01

家計・ライフ

個人間のお金のやり取りが簡単に!? 注目のFintechサービスを2つ紹介

Fintech(フィンテック)は金融×technologyの造語です。日本語訳はいくつかありますが、「金融のアップデート」と訳している人が最近多いでしょうか。Fintechサービスとして、これまで金融機関が担っていた部分を、インターネットを活用した様々なサービスが発表されています。具体的なFintech技術としては、仮想通貨やロボットアドバイザーを思い浮かべる人が多いでしょうか。
今回はさらに根本的な、「お金を渡す」という動きを実現したFintechサービスを紹介します。

個人間でお金のやり取りをするときに便利!「個人間取引サービス」

相手が目の前にいるとき、財布からお金を出して相手に渡します。懇親会のお金を一時的に払って貰う場合も多いでしょう。相手が遠方にいたり、しばらく会えない時もお金の貸し借りは解決したりしておきたいもの。みんなでまとめて誰かに贈り物をするときに、短い時間でお金を集めることもできます。そこで活躍するサービスが「個人間取引」です。
今回は2つのサービスを実際に使ってみましょう。

個人間取引サービス① kyash(キャッシュ)

まずはkyashをご紹介します。お金を送る相手と金額を定めるだけで、すぐに送ることができます。新規登録はFacebookのアカウントですぐに登録、電話番号を入力します。

Facebook登録画面

SMSアカウント登録をするとサービス利用開始。お金を受け取る請求と、こちらから送る送金を選ぶことができます。クレジットカードを登録すると、手持ちになくてもお金を送ることも可能。お金を送るときに大切な「セキュリティ設定」をすることもできます。

請求画面

送金画面

受け取った残高は、そのままインターネット専用のvisaカードとして使用することもできます。Amazonに登録しておけば、賛同者からお金をkyashで集めて、贈り物を購入、すぐに送るという方法も。昔のように渡したい人に会社の皆で隠して、のような動きも必要ありません。

個人間取引サービス② paymo(ペイモ)

もうひとつの取引サービスはpaymoです。やはりFacebook認証ですぐにアカウントを取得することができます。SMS認証を完了すると使用開始。「割り勘アプリ」と銘打っており、実際の割り勘に使用するイメージ動画が見られます。Facebookで実際に使っている人を確認することができます。

認証画面

送金手続きも、請求手続きもボタン一つで簡単。それぞれの画が可愛いですね。

送金画面

請求画面

手数料はどれくらいかかるの?

これまで個人間取引といえば、金融機関を使って振込をしたり、現金書留を使ったりすることが一般的でした。特に金額の小さな場合は、手数料の数百円がとても勿体なく感じたものです。また土日に送ると、相手方の手元に届くのは週明けという時間差もネックでした。

かといって相手に直接届けると、相手も時間を合わせなければならないし、何より細かいお金を準備するのがとても面倒。喫茶店で待ち合わせたら、それも手数料のようなものですね。これらの面倒な部分を一括して解決するのが、今回ご紹介したkyashやpaymoといったインターネット個人取引サービスです。では、これらのサービスを利用すると、どれくらいの手数料が必要となるのでしょうか。

その点、kyashの手数料は無料です。kyashにて内蔵しているクレジットカードを使用した際、visa加盟店からkyashに手数料が支払われる仕組みとなっています。一方のpaymoは、現在キャンペーン期間中につき手数料無料。5000万円(月間)を超過した分に関しては2.8%の手数料は必要となります。なお、paymoは引き出しの際、200円の手数料が必要です。例えば、1人がお金を立て替えて、みんなから回収したお金をアカウントから引き出すときに、200円手数料が取られるということです。
いずれにしても、今までの振込や現金書留といった方法の手数料と比べると、格段に安いですね!

もちろん両サービスは「これだけ」ではありません。今後はこの個人間取引をプラットフォーム(土台)として、様々なサービスが開発されていくものと考えられます。その部分も要注目ですね!



工藤 崇 (株)FP-MYS代表取締役社長兼CEO

ファイナンシャルプランニング(FP)を通じ、Fintech領域のリテラシーを向上させたい個人や、FP領域を活用してFintechビジネスを検討する法人のアドバイザーやプロダクト支援に携わる。Fintechベンチャー集積拠点Finolab(フィノラボ)入居。執筆実績多数。

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