23/07/09
定年後お金持ちになるために捨てるべき7つのもの
人生100年時代と呼ばれるように、日本では超高齢社会になっています。そうなると、生活や考え方も今までとは違うと認識を改めることが必要になります。悠々自適な金持ち老後を迎えるために心がけたいのが「捨てる」ことです。今回は、定年後お金持ちになるために捨てるべきものを7つ、紹介します。
定年後捨てるべきもの1:不用品
「お金持ちの家の床の上には、ものがない」とよくいいます。要らないものを捨てるなんて、簡単なことと侮ってはいけません。「いつか使うかも…」という言い訳をして、捨てられないものはないでしょうか。高い買い物だったし、修理したらまた使えるから…。女性だったら、やせたら着られるからと、自分に合わないサイズの洋服がタンスに眠っていませんか。
不要なものを買えば、収納にかけるスペースがいるし、かたづけやメンテナンスの労力も要ります。ものであふれていれば、イライラしてネガティブな気持ちになってしまいます。ものはたくさんあるほど幸せという、思い込みから脱しましょう。
定年後捨てるべきもの2:見栄を張ること
定年前の50代は、支出が多いものの収入も多いため、着るものや食べるものが高級なものを買ってしまうという人がいます。定年後は収入が激減することは知っていても、どうにかできると思いがちです。しかし、生活レベルを下げる方へは変えるのはむずかしいものです。また、節約できるように習慣づけるには、時間がかかります。ちっといいものばかり選んでいると、贅沢をしている感覚がないまま貧乏の道へ突き進んでしまいます。自分に本当に必要な支出なのかを立ち止まって考える習慣をつけましょう。
定年後捨てるべきもの3:余計な出費
老後資金が足りない、もらえる年金が少ないと老後のお金を心配する前に、家計を見直して、将来もらう年金の範囲内で生活できるように取り組んでみましょう。近年、給料は上がらないのに物価が上昇し続けている状況が見られます。今までと同じように買っていては、値上げで生活が圧迫されてしまいます。予算を立てて、その範囲内で買う習慣にチャレンジしてみます。
たとえば買い物一つとっても、本当は買わなくてもいいものを買ったり、欲しいと思ったらすぐ買うのが習慣になっていたり、必要以上のストックがないと不安になるということで、買いすぎの消費パターンに陥っているかもしれません。生活をダウンサイジングするには、お金が残るアクションを積み重ねていくことが大切になります。
生活をコンパクトにすると、持っているものが把握でき、余計なものを買わなくなります。また収納する場所が限られてくると管理がラクになり、ものを買おうと思わなくなります。
定年後捨てるべきもの4:目先の小さな得
たいていの人は無料、安いというお買い得品や「限定品」という言葉に惹かれてしまいます。この機会を逃して損をしたくないと思うからです。そのため損をさけたいと思うあまり、かえって損を呼び込んでしまう傾向があります。たとえば、あと500円買うと駐車場代が無料になるので、不必要なものを買ってしまったとか、「期間限定」や「数量限定」の誘惑に負けて、今持っているものと同じようなものなのに、手に入れたいと思うことがあるでしょう。そんなときは、定価でも買うのか、限定というフレーズを冷静に判断しているかなど、買う前に自問してみるといいでしょう。安易に買うのではなく、待ってから買うとか、迷ったら買わないなどの自分ルールを作るのもおすすめです。
定年後捨てるべきもの5:気乗りしない人づきあい
コロナ禍を経て、会合などの数も以前より減って、外出の機会が減った方は多いでしょう。仕事にしてもテレワークが進み、会社に毎日通勤する必要がなくなったため、会社帰りの飲み会も少なくなりました。人づきあいに距離を設けることで、大切なものが見えてきたのではないでしょうか。定年前は、会社や仕事絡みで断れないおつきあいもあったでしょうが、いろんな制約が取り除かれた定年後は、人づきあいのストレスから解放されて、人生のお金と時間を有意義に使いたいものです。毎日をマイペースで過ごせるよう、人とのつきあいを見直してみましょう。
定年後捨てるべきもの6:無理な仕事をすること
公的年金を受け取るまでに時間があるので、働き続けることによって社会とのかかわりを持ち続け、自分の居場所ができ、収入を得ることができます。しかし、無理な仕事や働き方では、老後を楽しむ心身のゆとりは生まれません。定年後は、60歳以降も再雇用や再就職をして働いたり、まったく違った職種でセカンドキャリアを築いたりする人もいるでしょう。しかし、定年後は体力的な衰えを感じることが多くなる時期でもあります。週に3~4日、時短などを利用するなど、あまり無理をしない働き方でペースダウンすることも考えましょう。無理な仕事を続けていては、健康を損なうことになりかねません。
定年後捨てるべきもの7:お金に対する無頓着
知らないことだったり、考えることが多かったりすると、面倒で後回しにして思考を停止させることがよくあります。特に金融商品は目にみえないし、ある程度の知識があって、自分軸をもたないと選ぶことができません。お金のことはよくわからないから、そのまま定期預金だけにしていても、目減りするばかりです。お金に関するアクションでは、使う、貯める以上にふやす力を磨くことがますます重要になります。
また、お金にまつわる控除や助成などは、情報を得て申請を行わないと恩恵を受けられません。わからないことは相談し聞く、自治体が発行している冊子などには目を通すなど、情報をチェックする習慣を持ちましょう。
まとめ
お金は、意識の持ちようで使い方が変わり、貯め方も変わってきます。お金との向き合い方を見直すことで、賢い習慣を身につけ、小さな喜びと満足感を積み重ねてお金持ちになれるのだと思います。お金だけが人生ではありませんが、お金があることで人生の自由度が高まり、気持ちの余裕が生まれます。
今回は「捨てるべきもの」を7つ紹介してきました。これらを捨てるという心がけ一つがあるかどうかで、100歳までずっとお金に困る・困らないかが決まるともいえます。人生をより豊かにしていくためにも、ぜひ取り入れてみてください。
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池田 幸代 株式会社ブリエ 代表取締役 本気の家計プロ®
証券会社に勤務後、結婚。長年の土地問題を解決したいという思いから、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)を取得。不動産賃貸業経営。「お客様の夢と希望とともに」をキャッチフレーズに2016年に会社設立。福岡を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー
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