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20/06/26

家計・ライフ

お金持ちは絶対しない、7つの間違った節約習慣

コロナの影響で、休業を迫られたり残業が減ったりと、思いもよらず生活が厳しくなった方も多いでしょう。おうち時間が増えたことを利用して、今までの生活の在り方を見直してみましょう。そのために今回は、お金持ちは絶対しない、7つの間違った節約習慣をご紹介します。中には意外と思われる習慣もあるかもしれませんが、ぜひ取り入れて、お金持ちになるコツをつかみましょう。

間違った節約習慣1:食費を削る

当たり前のことながら、私たちの身体は食べた物で構成されています。日頃からきちんとバランスよく食べることで、健康が保たれています。「医食同源」という言葉もあるように、バランスの取れた食事をとることは病気を予防し、治療する薬にもなります。やみくもに食費を減らすために節約すると、かえって病気を招いてしまうことがあります。ムダを省くことは必要ですが、度を越えてしまっては逆効果です。

お金持ちは、お金をかけて豪華なものを口にするのではなく、健康を保つことを念頭においています。新鮮な食材や、認知症予防のために食用油に気をつかったり、野菜不足をサプリメントで補ったりすることもあります。自分が人生から何を受け取りたいかを考えると、健康は必須なものです。食事は、将来の自分に投資していると思ってもいいでしょう。

間違った節約習慣2:こづかいをゼロにする

家計をスリムにしたいあまり、自分のこづかいをゼロにしているという話はよく耳にします。一見支出が抑えられたように見えますが、そうではありません。
たとえば、お友達とのランチ、気になる化粧品、たまたま目にしたバーゲンの小物。家計費から気前よく支払っていませんか。そこで、家計費から自分のことに使ったお金を洗い出すと…実はこづかいゼロではなく、予算がない「無制限」だったというケースが多いのです。こづかいなら、使うのを躊躇するもの。毎月、こづかいの枠を設けたほうが、結果的には支出が抑えられます。

間違った節約習慣3:財布にお金を入れないようにする

普段、現金派という人で、お財布にお金があると使ってしまうので、入れないようにしているという人がいます。そういう人に限って、財布の残高が減ると「不安だから」といって、ATMで都度引き出しているものです。今は手数料さえ支払えば、24時間お金が引き出せることが多くなりました。1回110円の利用料でも「塵も積もれば山となる」で、年間1万円近く支払っていることもあります。

実は、金運があるかどうかは財布を見ればわかる、といいます。お金持ちは市販のサイズよりひとまわり大きめで、マチも100万円がすっぽりと入るものを使っている人が多く、財布にこだわります。そして、必ずある程度の使わない種銭を入れています。財布はお金を入れておく家で、お友達を呼んでいっぱいにしたいと考えています。

「財布にお金を入れない」という考えの根底には、「お金はなくなるもの」と思っていることがあります。財布を見るたびに「お金がなくなる」という不安を確認しているようなものです。そこで、いつでも1万円札入れておくようにすると、お金がある状態になり、「ない」という欠乏症から解放されます。また、くずれたお金は無駄遣いをしてしまう傾向があるので、財布の手前に1万円札を入れて、お金をコントロールする自制心を身につけるといいでしょう。

少し不安に感じるかもしれませんが、必要な時だけキャッシュカードをお財布に入れるようにするのも手です。クレジットカードと一体型のキャッシュカードなら、月にATMで引き出す回数を決めておきましょう。何といっても安易に現金を引き出すことがなくなれば、管理能力を磨くことにもつながります。

間違った節約習慣4:買い物はまず値札を見て安い物を買う

買い物に行ったとき、1万円の商品が3割引きで7000円になっていたとします。すると、必要な物ではないけれど、いつもより3000円もお得だし、ここで買わないと二度と手に入らないだろうと思い始めます。どんどん「欲しい」と思う感情を理論で正当化していきます。

定価で買うのはもったいないと思い、バーゲン品や値下がり品など「安いもの」を買うことが賢い買い物だと考えている人は、欲しくもない物まで買ってしまうことがあります。
お金持ちは、値段が安いか高いかではなく、自分に必要なものか、満足の得られるものなど値段以外の判断基準を持っています。

間違った節約習慣5:交際費をケチる

お金を何に対して、誰に対してどのように使うかで得られる結果は変わってきます。「よいご縁がお金を運んでくる」といいますし、「人を切ると、お金が途切れる」とも言われています。
支出のことばかりを気にして、付き合いを断るのは考えものです。お金持ちは、お金は循環することで大きくなって戻ってくると思っています。特に冠婚葬祭のお金などは、豊かな気持ちで手渡したいものです。

間違った節約習慣6:子どもの教育費を惜しむ

人生が長くなり、人生100年時代などといわれると、子どもにかける教育費も生活全体のバランスをとって考えていく必要が出てきました。親の見栄のための教育費にお金をかける必要はありませんが、支出に優先順位をつけて、教育を受けさせた方が効果的にお金を使うことができます。

なぜお金持ちが教育にお金をかけるかというと、「支出」ではなく「投資」の位置づけにあるからです。
お金持ちは将来、子どもにお金を稼ぐ能力を身につけさせたいと考えています。
たとえば、どんなに財産を蓄えても、日本では相続税で持っていかれます。しかし、教育に関するお金には税金はかかりません。また、持っている財産は失うことがありますが、頭の中まではドロボーも盗めません。教育にかけるお金は、ある意味、財産移転ともいえるのです。

間違った節約習慣7:自己投資にお金をかけない

時代の移り変わりのスピードが速くなり、身につけた知識もすぐに陳腐化するようになりました。勉強は学生だけのものではなく、社会に出てからの「リカレント(学び直し)」が重要になってきました。学び続けることで、若さを維持している人を多く見かけます。

また、毎年平均寿命が更新されています。老後を健康に過ごすことは、お金には代えられない価値があります。生活に運動を取り入れたり、趣味を持ったりするなど、自分のために使うお金を確保することも有益です。

まとめ

間違った習慣を続けても、お金持ちにはなれません。どうせ節約するなら節約をした先には、うれしい変化と笑顔が待っているといいですね。「何のために、どうお金を使いたいか」をはっきりさせると、何事も前向きに取り組めるでしょう。

池田 幸代 株式会社ブリエ 代表取締役 本気の家計プロ®

証券会社に勤務後、結婚。長年の土地問題を解決したいという思いから、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー(AFP)を取得。不動産賃貸業経営。「お客様の夢と希望とともに」をキャッチフレーズに2016年に会社設立。福岡を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー

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