20/01/29
クレカの条件付き年会費無料に注意! 「条件」には何がある?
クレジットカードは、手元に現金がなくても買物ができたり、利用額に応じてポイントがついたり、なにかとオトクに使えます。しかし、高い年会費がかかっては、その分オトク度も目減りしてしまうことに。そのため年会費無料のクレジットカードを選ぶとよいのですが、無料には条件が付いていることがあります。
今回は、クレジットカードが年会費無料になる条件についてお伝えします。
年会費無料のクレカは無条件のものばかりではない
年会費が永年無料のクレジットカードもありますが、年会費無料と見せかけて、実は年会費がかかるクレジットカードも少なくありません。
年会費無料だけでなく「〇〇ポイントプレゼント」「充実の旅行保険が付く」など、クレジットカードを選ぶ時にいいことは目立っていますが、よくないことはあまり目立ちません。年会費については、どんな条件で無料になるのか確認しておくべきでしょう。
以下、クレジットカードが年会費無料になる条件をまとめて紹介します。
●クレジットカードが年会費無料になる条件:①初年度年会費無料
まずは、初年度のみ年会費が無料になるというもの。2年目は年会費がかかるのですが、無料に目を奪われ深く考えずに作ると、翌年にはしっかり年会費が請求されます。
2年目になる直前に解約すればいい、と思っていても、使わなければクレカの存在自体を忘れてしまうし、使っていれば解約することなど考えから消えてしまいがちです。
無料の間だけ使うつもりなら、スケジュール帳に書き入れる、To Doアプリなどで管理するなどの対策はあらかじめとっておいたほうがいいでしょう。
●クレジットカードが年会費無料になる条件:②年間に1回以上の利用で、翌年の年会費無料
よくあるのが、1年間に1回でも利用したら翌年の年会費が無料になるという条件。
買物をしたお店でクレジットカードを使うと、代金の数%が手数料としてお店からクレジットカード会社へ入ります。この手数料が基本的な利益となる仕組みなので、クレジットカード会社としては年会費を無料にしても、1年に1回は利用してもらいたい、ということなのでしょう。
定期的に支払う公共料金や、携帯電話料金などの支払いに設定しておけば、翌年も年会費無料で継続できますね。
●クレジットカードが年会費無料になる条件:③年間に○○円以上の利用で、翌年の年会費無料
年会費無料の条件が、年間に利用する回数ではなく金額になっている場合は、もう少し注意しなくてはなりません。たとえば、年間10万円以上という条件であれば、定期的な支払いの設定をしても金額がクリアしなければ、翌年の年会費はかかります。
公共料金は、一人暮らしの会社員だと月1万円もかからないこともあるでしょう。携帯電話代も格安スマホなどでは少額の支払いです。
翌年の年会費を無料にするには、確実にクリアできる支払いを選んでおく必要があります。
●クレジットカードが年会費無料になる条件:④リボ払いを利用すると年会費無料
気を付けたいのが、リボ払いをすると年会費が無料になるという条件です。リボ払いは、利用金額にかかわらず毎月一定の金額の支払いをする方法。たとえば、買物が1万円も5万円でも、翌月の支払いは5000円、という設定ができます。
支払い金額が一定なので、計画的に家計管理ができそうだと思われる場合がありますが、手数料が高いことと、残高の把握が難しいことが大きなデメリット。
クレジットカード会社にしてみれば、高い手数料が入れば年会費は無料にしてもいいのでしょうが、できるだけ利用しないほうが得策です。
●クレジットカードが年会費無料になる条件:⑤WEB明細の利用で年会費無料
最近は様々なところでペーパーレスが進んでいます。クレジットカードの明細書もそのひとつ。WEB明細にすると郵送の明細書よりもコストが削減できることもあり、年会費無料の条件に設定されていることがあります。
しかし、WEB明細は自分からアクセスして確認しないといけないので、面倒がっているとうっかり引き落とし日の残高が足りない、ということにもなりかねません。何にいくら使ったか、支出内容を振り返ることもおろそかになりがちなので、しっかり確認できる人でなければオススメできません。
●クレジットカードが年会費無料になる条件:⑥年会費は無料だが、クレジットカードの発行手数料がかかる
年会費無料とはいうものの、クレジットカードを発行する際に手数料がかかるというケースもあります。
利用者側としては、クレジットカードを作るにあたってお金がかかるのか、という視点なので、年会費無料でも結局お金がかかるのではガッカリしてしまいますね。
このようなことも、念のためチェックしてから申し込むようにしましょう。
まとめ
クレジットカードをオトクに使うために、年会費無料ははずせないポイントです。とはいえ、紹介してきたように、年会費無料にするには条件がある場合も多いのです。
持っているクレジットカードの年会費がどうなっているか、もれなく確認して、払わなくてもいい出費は避けるようにしたいですね。
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タケイ 啓子 ファイナンシャルプランナー(AFP)
36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をしたが、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は治療とお金の相談パートナーとして、相談、執筆業務を中心に活動中。FP Cafe登録パートナー
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