19/12/18
キャッシュレス決済は3つだけ! 絞るだけでお金は貯まる
キャッシュレス決済はポイントが貯まっておトクですから、すでに活用している方もいるでしょう。しかし、あれもこれもと使っていると、知らない間に使いすぎてしまうかもしれません。
使い過ぎを防ぐには、お金をきちんと管理することが大切。そのために今回は、キャッシュレス決済の手段を3つに絞ることを提案します。
カードやアプリが増えると管理が大変に…
店舗ごとに使えるキャッシュレス決済の手段は違うものです。また、同じ系列の手段を使うとより優遇されたり、キャンペーンなどで一時的にお得になったりするものです。ですから、キャッシュレス決済の手段も店舗に合わせて使い分けるのがもっともおトクになるような気がするでしょう。
しかし、もしそう思っているとすると、知らないところで損をしているかもしれません。
たとえば、クレジットカードは、カードごとに支払い期間の締め切りと実際の支払日が異なります。そのため、1か月の支払い金額をきちんと把握していないと、「支払い日に残高が足りない」などということになりかねません。実際、1か月にいくら使ったのかも、クレジットカードの枚数が増えれば増えるほど把握しにくくなるでしょう。
スマホ決済(QRコード決済)でも同様です。複数を使い分けると、管理が大変になりますし、ポイントも分散してしまいます。せっかくのポイントも、分散すると使いにくくなってしまいます。
ポイントの分散と似ているのが、電子マネーのチャージの残高の分散。チャージはキリよく5000円、1万円などでしますが、ぴったり使い切るのは難しいものです。また、チャージやポイントを残したまま有効期限が過ぎて、失効してしまうリスクもあります。
また、カードでもアプリでも、決済手段がたくさんあると、それぞれの手段ではそれほど大きな金額を支払っていなくても、まとめると大きな金額になっているかもしれません。「それほど使っていない」と思ってしまうことが、使い過ぎを招く恐れがあるのです。
決済手段を絞るとうまくいく!
これらの問題を解決するためには、決済手段を絞るのが一番です。
決済手段を絞ると、利用履歴が管理しやすくなります。
クレジットカードや電子マネーは利用明細を見ればいつ何に使ったのかがわかりますし、スマホ決済はアプリ上で利用履歴をいつでも見ることができます。多数の手段に分散していると、見て集計するのも大変ですが、絞ってあれば確認も簡単ですね。
キャッシュレス決済ではお金の出し入れといったことがない分、お金を使った感覚が得にくくなりますが、利用履歴を確認することで自分がどれだけ使ったかを再確認できるでしょう。
とはいえ、絞りすぎると今度は使えない店があったり、ネットなどで使えない場合があったりして不便になることも。そこで、クレジットカード・電子マネー・スマホ決済それぞれ1つずつ選んで、それだけを使うようにすることをおすすめします。
キャッシュレス決済方法の選び方3か条
それでは、クレジットカード・電子マネー・スマホ決済選びのポイントを確認してみましょう。それぞれ3か条として挙げていくので、お手持ちのもので比較してみてください。
●クレジットカード選びの3か条
①年会費がかからないものを選ぶ
②使えるお店が多いものを選ぶ
③ポイントが貯まりやすいものを選ぶ
いくら割引があっておトクだからといって、年会費がかかっていてはその分損をしかねません。そこで年会費はかからないカードに限定します。ブランドは日本でも海外でも比較的使えるお店の多いVISAかマスターカードであれば間違いないでしょう。そのうえで、いくらで何ポイント貯まるのか(還元率)に注目。いちばんポイントがたまりやすいカードを選ぶのがいいでしょう。
●電子マネー選びの3か条
①普段よく利用するものを選ぶ
②チャージ方式のものを選ぶ
③ポイントがたまるものを選ぶ
電車に乗ることが多い人であれば、SuicaやPASMOと言った交通系の電子マネーが便利でしょう。電車に乗るときはいつでも持っているでしょうし、1枚で定期券と電子マネーの2つの役割を持たせることもできるため便利です。日常スーパーなどを利用することが多い人であれば、nanacoやWAONと言った商業系の電子マネーがいいでしょう。
また、使い過ぎを防ぐためにはチャージ方式のものを選ぶといいでしょう。1ヶ月の使っていい金額だけチャージして、それ以上はチャージしないようにすれば、その中でやりくりができます。
さらに、楽天Edyの「楽天スーパーポイント」のように、他のサービスでも一緒に貯めたり使えたりするポイントだと、有効活用もしやすいでしょう。
●スマホ決済選びの3か条
①使えるお店が多いこと
②個人間送金ができること
③利用者が多いアプリを選ぶこと
スマホ決済は乱立しているので、どれを選んでいいのかわからないと本当によく聞きます。
せっかくアプリをスマホにインストールして入金しても、身近に使える店舗がないのでは意味がありません。また、個人間送金ができると、集金や割り勘などで活用できます。
多くの人が利用しているアプリを使えば、使えるお店も広がっていくでしょうし、集金や割り勘などもはかどります。
まとめ
キャッシュレスは日常の決済手段になっていくことでしょう。今後はキャッシュレス決済しか使えないというお店も出てくるかもしれませんし、財布を持たなくても電車にも乗れるし、買い物もできるようになります。
だからこそ利用するキャッシュレス決済の方法は、自分の生活スタイルにあったものを選ぶことが必要になってきます。お金の管理をシンプルにするためにも、それぞれ1種類ずつに絞ってみることをおすすめします。
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黒須 かおり ファイナンシャルプランナー(CFP)
女性を中心に、一生涯を見守るFPとしてmoney&キャリアのコンサルティングを行う。幸せになるためのお金の知識など幅広い資金計画とライフプランのアドバイスを手がけている。金融機関にて資産形成のアドバイザーとしても活動中。FP Cafe登録パートナー
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