19/10/20
キャッシュレス決済の「オートチャージ貧乏」に気をつけろ!
現金を使用しないで買い物をするキャッシュレス決済。消費税増税によるポイント還元もスタートして話題ですね。コンビニやスーパーに限らず、利用できる範囲がどんどん広がっています。
キャッシュレス決済には、「オートチャージ」の機能がついているものがあります。確かに便利なのですが、オートチャージを設定すると、「オートチャージ貧乏」になってしまうかもしれません。そこで今回は、オートチャージのしくみと注意点をご紹介します。
チャージの手間が省けるオートチャージ
オートチャージとは、キャッシュレス決済の残高が一定額を下回ったときに、自動的にクレジットカードから追加でお金が入金される仕組みのことです。あらかじめ先払いするタイプのプリペイドカード(電子マネー)やスマホ決済に、オートチャージの機能が用意されていることがあります。
たとえば、SuicaやPASMOといった交通系電子マネーは、交通系といいながらさまざまなお店での買い物に使えますよね。でも、買い物をした後に残高がなくなっていることをうっかり忘れて、改札に引っかかってしまう…ということも、あるかもしれません。こうしたとき、普通はチャージをしてこなければですが、オートチャージがあれば自動でチャージされるので、残高を気にすることなくスムーズだ、というわけです。
実際は、オートチャージを申し込むときに、「残高が2000円以下になったら、3000円を入金するなど、使う人にあわせた設定を行います。そして、電子マネーに入金されたお金は、クレジットカードの利用代金となり、後日請求されます。
いくら使ったか思い出せなければ「オートチャージ貧乏」かも?
オートチャージで支払いはとても便利になりました。一方で、何でもスイスイ決済ができるため、何にいくら支払っているのか意識しなくなるのがデメリット。うっかりしていると、クレジットカードの支払額の多さに驚くことになります。
そもそも、お財布に2000円しか入っていなければ、3000円のものは購入できません。しかし、オートチャージ機能がついていれば、問題なく支払うことができます。そのようなことが日常的に積み重なっていけば、カードの請求額が積み上がり、いずれ「オートチャージ貧乏」になってしまうでしょう。
あなたは今月、オートチャージでいくら使いましたか?
もし、すぐに思い浮かばなければ、残念ながらあなたもオートチャージ貧乏になってしまうかもしれません。
オートチャージを使う場合の注意点
もしあなたが、自分自身はお金の管理が苦手だと感じているのであれば、オートチャージは使わない方が良いでしょう。
しかし、とても便利なのは事実です。どうしても使いたいと感じているのであれば、以下の5点に注意しましょう。
①キャッシュレス決済(電子マネー)は、交通費用とお買い物用にわけて管理をする
②オートチャージは、交通費用(交通系電子マネー)だけにつける
③お買い物用は、現金で前払いする方式にして、オートチャージ機能はつけない
④使った後のレシートは必ず受け取り、後で確認する
⑤家計簿アプリで、支払い履歴を確認する
オートチャージは交通費だけにすれば、買い物で使いすぎるということはなくなります。
家計簿アプリでレシートを読み込み、支払い履歴をチェックしておけば、どのくらい使ったかが見えるようになります。
このようにルールを作って、あなたに合った使い方をしましょう。
まとめ
オートチャージを設定すれば、常にお財布に一定のお金があり、残高を気にせず、支払いができるような状態になってしまいます。しかし、あまりに便利すぎるため、何にお金を使ったのか忘れがちです。そうすると、オートチャージ貧乏になってしまう可能性があります。
お金の管理が苦手だと感じている人は、極力オートチャージを使わないのが良いでしょう。またどうしても使うのであれば、レシート、支払い履歴などで何に使ったのか意識し、使い過ぎを予防しましょう。
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舟本美子 ファイナンシャルプランナー
「大事なお金の価値観を見つけるサポーター」
会計事務所で10年、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として14年働いたのち、FPとして独立。あなたに合ったお金との付き合い方を伝え、心豊かに暮らすための情報を発信します。3匹の保護猫と暮らしています。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。FP Cafe登録パートナー
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